SCORE (SOLID STATE)

RANDY BRECKER (1969/1/24,2/3)

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【パーソネル】

RANDY BRECKER (tp,fgh) MICHAEL BRECKER (ts)
JERRY DODGION (a-fl) <#5,6,8> LARRY CORYELL (g) <#2,4,5,6,8>
HAL GALPER (p,el-p) EDDIE GOMEZ (b) <#1,3,5,6,8> CHUCK RAINEY (fender-b) <#2,4>
MICKEY ROKER (ds) <#1,3,5,6,8> BERNARD PURDIE (fender-b) <#2,4>
【収録曲】

(01-03) BANGALORE / SCORE / NAME GAME
(04-06) THE WEASEL GOES OUT TO LUNCH / MORNING SONG / PIPE DREAM
(07-08) THE VAMP / THE MARBLE SEA
【解説】 ( 2020年08月30日更新 / 連載 1,409回 )

 昨今、九州地区の建設業従事者の間では、ある安全器具に対する信頼性が急速に損なわれています。 その安全器具というのは 「安全帯」 なんっすが、土建屋にとっては必須アイテムっすよね。 土建屋というのは、大きく土木屋と建築屋に大別され、そのうち、土建のほうはそうでもないかも知れませんが、建築となると、これ無しでは仕事が始まらないレベル。 安全帯、安全靴、安全帽 (ヘルメット) 。 この3種を身につけずに建築現場に足を踏み入れようものなら、直ちにゼネコンの監督が翔んできて、あ、最近、 『翔んだカップル』 にハマっているので、こっちのほうの漢字を学習しちゃっているんっすが、直ちにゼネコンの監督が飛んできて、出入り禁止を言い渡されることになろうかと。 出入り禁止、いわゆる “出禁” 。 言わんとすることは分かるんっすが、これ、日本語として、ちょっと変っすよね。 建築現場に足を踏み入れて “出禁” をくらったら、そこから出られなくなっちゃうじゃん。 ヤバいよ!ヤバいよ!  それは “出川” なんっすが、 「出てけ!」 と言われて、追い出されて、二度とその場所に出入りすることを禁じられる。 よくよく考えたら、そんなに変な日本語でもないっすが、最初に出るのだけはオーケーで、それ以降、入るのは禁止。 そう考えると、やっぱりちょっと変っすよね。 “出禁” というより、 “入禁”じゃね? そんな気がしないでもないんっすが、それはそうと、安全帯。 この漢字を、そらで書けるようにしておかないと、職長としての職務を果たせなかったりするんっすが、 “KY” の頻出用語だったりしますからね。 ちなみに、ここで言う “KY” というのは 「空気が読めない」 ではなくて、 「危険予知」 。 KY活動とか、KYミーティングとか、何だか無駄にカッコいいし、どういう意味なのかと思ったら、 “Kiken-Yochi” 。 ローマ字かよぉ…。 その正体を知った時は、心の底からガッカリしてしまったんっすが、NHK = “Nihon Ho-so Kyo-kai” 。 これと同じくらい、糞ダサいっすよね。 んーと、 NHK (えぬえいちけー) 。 一般的には日本放送協会の略だが、いわゆるJK用語(若者用語)としての “NHK” は 「二の腕(N)引っ張って(H)キス(K)」 の略である。 ええ、そんなん、聞いたことねぇ…。 こんなのがアリなら、「生卵(N)頬張って(H)カマボコ(K)」 とか、何でもイケそうなんっすが、ま、よく意味がわからんのはアカンかったりするのかも知れませんけど。

 いずれにしろ、危険予知 = KY 。 もうちょっと、何とかならんかったんか? そんな思いは消えないんっすが、ローマ字というのが何とも糞ダサいっすよね。 やっぱ、ちゃんとした英語を使わないと。 例えば、んーと、Dangerous Prophet、略して “DP” とか、デンジャラス・プロフェット、略して “デンプロ” とか。 それだと何だか、電気風呂のプロみたいで今ひとつなので、 “国電” が “E電” に変わった前例も踏まえて、やはり英語を使うのがナウいんじゃないかと思いますが、それはそうと、電気風呂。 あんな拷問器具のようなもの、誰が考え出したんっすかね? 汗で濡れた手で電気を触ると、ビリビリしちゃうのは常識なんっすが、よりによって、電気を流した湯にフリチンで浸かるとか、狂気の沙汰としか思えません。 「42ボルトは死にボルト」という、有名な標語があるんっすが、まさか、それ以上の電圧でビリビリさせてるワケじゃないっすよね? ま、本当にアカンのは電圧ではなくて、電流なんだそうで、例えば静電気とか、君の瞳とか、10000ボルトくらいだったりするのに、バチッときて、痛っ! …となったりする程度で、地上に降りた最後の天使♪ …とか、暢気に歌っていられるのは、電流が極めて微弱だからなんっすが、んーと、 静電気の電圧と電流は 〜 死なないのはなぜか? 『静電気とアーシングのメモ帳』 っすか。 静電気はまだしも、アーシングって、何なんっすかね? マチコ先生? いや、それは 「まいっちんぐ」 っすよね。 最後の 「んぐ」 しか合ってない気がするんっすが、 アーシングで芽生える 。 おお、なるほど。 アースの現在進行形なんっすな。 アーシング (登録商標マーク) とは、靴やソックスを脱いで、裸足や素肌で地球の大地と直接つながることを言います。 (中略) アーシングは、電化製品をアースすると同じような原理で、体をアースすることで身体電気を地面に逃し、体の電気のバランスを保ちます。さあ、母なる大地とつながってみましょう。 うわぁ、何か、胡散臭ぇ…。 ま、オッサン臭いよりはマシかも知れませんが、何でもいいけど、胡散臭いの “胡散” って、何なんっすかね? 字面からすると、正露丸っぽい漢方薬的な何かを想記させるんっすが、んーと、 胡散 。 なるほど、麻薬みたいな香辛料なんっすな。 へぇ。 いかにもな話であるな。 …と、感心しながら読んでいたんっすが、・・・と、こんな物語をつい想像してしまったが、実際は胡散という物が存在していたか否かは定かでない。 え、マジかよ? だとすれば、騙された感が半端なかったりするんっすが、 ここ を見る限り、マジやんけ! ポルトガル語の 「Vsanna/ウサンナ = 怪しい人」 から来ている説というのもあるみたいなんっすが、 「ウサンナおじさん」 とか、いたりしたら、確かにめっちゃ胡散臭いっすよね。 いかにも、 「大地に放電すれば、健康になる!」 とか、科学的にまったく根拠のないことをほざきそうなんっすが、もしくは、 「電気でビリビリする風呂に入れば、健康になる!」 とか。 電気風呂とか、何か、体に無駄に充電されちゃいそうな気がするんっすが、で、静電気とアーシングのメモ帳。

 テレビ、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなど... それらは100ボルトの電圧で動いています。 静電気と比べるとずいぶん小さな電圧になりますが、だからといってコンセントに素手を突っ込んだら肩のあたりまでビリビリと衝撃がきて、かなり痛い思いをします。 そんなことが書かれておりますが、あ、コイツ、感電エアプやな。 そう、断言しなければなりません。 100ボルトくらいで、肩のあたりまで衝撃はこねーよ! そんなに痛い思いもしねーよ! ま、状況にもよるんでしょうが、それこそ、汗で濡れた手で、針金とかをコンセントに突っ込んだりしたら、それなりに “痛みを伴う改革” を実感出来るかも知れませんか、一般的に100ボルトくらいなら、ちょっとビリッとくるくらいで、ぜんぜん大したことはねーよ! …と。 と、言いつつ、100ボルトの電圧が掛かっているのが分かっているところを触れと言われたら、絶対に嫌なんっすけど。 で、これが200ボルトとなると、明快に痛みが伴います。 ビリビリというより、ガンっ! …と、殴られたような衝撃。 それでも、せいぜい肘くらいまでなんっすけどね。 倍の400ボルトなら、肩のあたりまでビリビリと衝撃がきて。 そういうこともあろうかと思うんっすが、多少、まちがっている箇所あるかもしれませんが、大目にみてください。 そう、最初のほうで断っているので、ま、多少の間違いは大目に見てあげようかと。 で、電圧と電流の関係。 計装回路なんかも、電圧を使うものと、電流を使うものがありますよね。 前者が DC 1.00〜5.00Vで、後者が DC 4.00〜20.00mA。 “いちご” とか “よんにじゅう” という用語を会話の中に織り込むことが出来れば、計装屋としては、いっぱしなんっすが、例えば、最大で10.0mまで水の深さを測ることが出来る水位計があった場合、水位 0.00mの時に、1.00V もしくは 4.00mAが出力され、水位 10.00mの時に、5.00V もしくは 20.00mAが出力されると。 どうして、ゼロの時の出力を、ゼロにせんのや? 計算がややこしいやんけ! そう、思われるかも知れませんが、ゼロの時の出力をゼロにしちゃうと、本当に水が 0mで、出力もゼロなのか、あるいは水は 10mあるのに、機器が壊れていて出力がゼロなのかが判然としなくて、困るな…と。 なるほど、ちゃんと考えた上での “いちご” もしくは “よんにじゅう” なのであるな…と。

 で、計装回路は電圧と電流、どっちのほうが嬉しいかと言うと、これはもう、断然、電圧のほうっす。 テスターで電圧を測る場合、黒と赤のリード線を、プラスとマイナスの端子に、そのまま当ててやれば大丈夫っすからね。 で、DC 1.00〜5.00Vの測定であれば、そのへんのホームセンターに売ってるような安物のテスターでも大丈夫。 佐々木さんが持っていたオモチャみたいなアナログのテスターでも、何とかならないことはないな…と。 社会人になりたての頃、仕事で必要かな? …と思って、近くのホームセンターで、オモチャみたいなアナログのテスターを買ったんっすよね。 自腹で。 しばらくすると、紛失して、どこかに消えてしまったんっすが、ある日、佐々木さんと一緒に仕事に行ったら、どこかで見たようなテスターを持ち出して来て、「これ、拾ったんや。 エエやろ!」 …と、思いきり自慢されてしまいました。 そこにはしっかり、白のペイントマーカーで “佐々木” という名前が書かれていて、ああ、 何も言えなくて…夏 。 彼の愚行は決して許されるものではないんっすが、そんな佐々木さんも去年、お亡くなりになってしまって、何も言えなくなって…夏。 とまあ、かように電圧は優れているワケでありますが、これが電流となると、話が違います。 DCのミリアンペアの測定レンジは、ホームセンターに売ってるような安物のテスターにはないし、それを測れる器具があったとしても、電流の場合は端子から線を外して、その間にテスターを直列につないでやらないとアカンのっすよね。 線を外した瞬間、信号は一時的にゼロに落ちちゃうから、 「水位低」 の警報が出て、けたたましくベルの音が鳴り響くし、それがもし、ポンプの吸水槽の水位計だったりしたら、ポンプは非常停止しちゃうし…。 これだけのデメリットがありながら、どうして “いちご” だけ使わずに、“よんにじゅう” という規格が出来ちゃったのかというと、 これ 。 へぇ。 何かよく分からんけど、そうなんっすな。 他のところで見た気がするんっすが、距離が長くなっても、出力が変化しないという利点もあったような? 電圧や電流を水の流れに喩えると、なが〜〜〜〜〜〜〜〜いホースで水を送る場合、水の勢い ( = 電圧) は、出口では弱くなってしまうんだけど、送られる水の量そのもの ( = 電流) は、入口も出口も同じだよね? …と。 んーと、あ、 これ っすな。 おお、めっちゃ分かりやすい! で、下のほうにクランプメーターというのが登場してますよね。 これを駆使すれば、わざわざ線を外さなくて済むし、警報のベルは鳴り響かないし、ポンプは非常停止しないしで、いいことずくめなんっすが、ただ、これ、アンペア単位のモーターの運転電流とかなら、普通に測定出来るんっすが、ミリアンペアの計装信号を測れるようなヤツは、クソ高いのが難点だったりします。 これ とか。 48,455円。 あ、確かに高いんっすが、まったく手が出ないという程でもないんっすな。 いちいち線を外して、ジリリリリリリ! …と、警報ベルが鳴り響くことを考えると、思わずポチってしまいそうな? で、これ、制度のほうは、どうなんっすかね? レビューを見ると、値段も安いほうではなく、精度もイマイチでも持ってると安心。 そんなことが書かれているんっすが、18,455円くらいだったら、間違いなく買っちゃってますな。 で、えーと、何の話でしたっけ? んーと、電気風呂。

 銭湯にある 「電気風呂」 ってなに? きもちいいの? マニアに入り方を教わる 。 静電気のバチッとなるやつだって大嫌いなのに、わざわざビリビリしそうな電気風呂に好んで入るなんて信じられない。 そんなふうに考えるひとは、ぼくだけではないだろう。 おお、確かに。 そんなふうに考えるひとは、きみだけではありません。 ぼくもそうっす。 電気風呂の魅力にとりつかれ、各地の銭湯にある電気風呂を精力的にめぐり、先ごろ 『電気風呂案内200』 (八画文化会館叢書)を上梓した、けんちんさんに、電気風呂の入り方を、編集部の古賀さんと共に、教えてもらおう。 おお、これぞまさしく、電気風呂のプロ = デンプロといった感じの人でありますが、で、えーと、真ん中あたりに坂田の機械と、小西の機械というヤツの写真がありますな。 電圧計の部分のアップがないので、ちょっと分かりにくいんっすが、小西の機械のほうは1〜5ボルトくらいの間で調整出来るっぽい? それくらいなら、ぜんぜん大丈夫っすな。 で、 ここ を見ると、やはり。 電流のほうはというと、20mA程度。 何や、ただの計装信号やんけ。 電気風呂、恐れずに足りず! にも関わらず、けっこうビリビリくるような気がするんっすが、それはやはり、全身ずぶ濡れ + フリチンというシチュエーションが、スペック値以上の効果をもたらしているとしか思えなくて、でもまあ、42(死に)ボルト以下なら、ま、大丈夫かな? …と。 で、同じようによく耳にする安全標語に 「1メートルは、一命取る」 というのがありますよね。 1メートルという高さでも、運が悪いと、落ちて命を落とすことがある…と。 そこで登場するのが “安全帯” ということなるんっすが、KYの基本中の基本っすよね。 この用語、いくらローマ字でダサくても、既に建設業の現場では定着しまくっていて、今さら “DP” とか “デンプロ” といった新語を提唱してみたところで、相手にされないに違いないので、諦めて、おとなしく受け入れるしかないんっすが、KYと言えば、空気が読めないのと、危険予知のほかに、どうしても コレ を思い出してしまいますよね。 「サンゴ汚した K・Y ってだれだ」 これがもし、KYではなく、YKだったら、山葉 圭 (やまば けい) 、もしくは、山野 熊代 (やまの くまよ) である可能性も? んーと、 これ 。 ちなみに、この眼鏡の兄ちゃん、ケンちゃんの慣れの果てだったんっすな。 チャコちゃんシリーズに続いて放送された 『ケーキ屋ケンちゃん』 とか 『おそば屋ケンちゃん』 とかの、ケンちゃん。 『飛んだカップル』 が放送された当時は、三原順子 (現・三原じゅん子@参議院議員) と付き合っていると公言していたようで、随所にそのネタが登場したりするんっすが、それはそうと、轟二郎、キモい…。 特に (2/3) の最初のあたりは見るに堪えなかったりするんっすが、そんな二郎くんもお亡くなりになってしまって、何も言えなくなって…夏。 で、YKちゃん、可愛ぇぇぇぇ♪ ハスキーな声も、可愛ぇぇぇ♪ で、YKじゃなくて、KYでは、考えられる危険としては、「高所から転落する」、それに対する対策は「安全帯の着用」、で、最後の唱和は、「安全帯の着用は、よいか?」 「安全帯の着用、ヨシ!」 「ご安全に〜!」 これで、職長としての職務の80%くらいは達成できるんっすが、ところが最近、雲行きがちょっと怪しくなってまいりました。

 それは何かというと、 これ 。 かいつまんで説明すると、今までの安全帯ではアカンようになってしまって、これからはフルハーネス型の使用が義務化される…と。 もはや “帯” ではなくなってしまうので、安全帯ではなく、フルハーネス型墜落制止用器具という長ったらしい名前になっちゃうみたいっす。 今まで、九州地区の建設業従事者の間では、「安全帯さえしていれば、安全たい!」 そのように思われていたのに、ああん…。 これからは、「フルハーネス型墜落制止用器具の着用は、よいか?」 「フルハーネス型墜落制止用器具の着用、ヨシ!」 そんなふうにKYをやらなければならないのかと思うと、今からちょっと気が重いんっすが、あ、でも、2022年1月 現行構造規格の安全帯の着用・販売を全面禁止…ということは、それまでは移行期間ということで、普通の安全帯でも、大目に見て貰えるんっすよね? …とか思っていたら、考えが甘過ぎました。 先日から現場に入ることになった某・配水池の築造工事。 うちは配水池屋さんの下請で入ることになっているんっすが、そこの監督さんから、「フルハーネスやないと、アカン!」 …と。 ええ…。 ま、初回限定で、大目に見て貰うことになったので、よかったんっすが、次に現場に入る時までには、新しい安全帯…じゃなくて、フルハーネス型墜落制止用器具を用意しなければなりませんなぁ。 で、これ、特別教育も受けないとアカンのでしたっけ? 噂によると、実技 (墜落制止用器具の使用方法等) なんてのもあるんだとか? 実際にフルハーネス型墜落制止用器具を着用した状態で、高いところから突き落とされて、その実態を体感させられるんだとか? うわぁぁぁ…。 僕、高いところ、アカンのっすけど? バンジージャンプとか、死んでもやりたくないんっすけど? 通信教育とか、VRで疑似体験とかでは、アカンのっすかね? 今から、めっちゃ憂鬱…。 ちなみにこれ、例のところには既に、しっかり掲載されていたりします。 ほれ 。 めっちゃ笑顔やんけ! これを見る限り、意外と大丈夫なんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、とまあそんなこんなで、今日の前半は、ヨシ!

 ということで、今日の後半はランディ・ブレッカーっす。 有名っすよね。 ブレッカー・ブラザーズの兄だか弟だかの、どっちか。 ブレ・ブラ兄弟って、フュージョンやんけ。 そんな印象が強くて、あまり真面目に聞く気にはならなかったりするんっすが、あ、ブレ・ブラ兄弟というのは、ちょっと変っすか。 ブレッカー・ブラザーズで、兄弟っすもんね。 ブレ・ブラ、もしくはブレ兄弟というのが正解ではないかと思われますが、ランディ・ブレッカーはジャズ・サクソフォーン奏者マイケル・ブレッカーの兄である。 彼らは共同でバンド 「ブレッカー・ブラザーズ」 を結成した。このバンドは著名なファンク・フュージョン・バンドで、1970年代から1990年代にかけて数作のアルバムをレコーディングした…と。 あ、兄貴のほうでしたか。 となると恐らく、見た目が不細工なほうっすよね。 若乃花 (兄) と貴乃花 (弟) とか、逆鉾 (兄) と寺尾 (弟) とか。 逆鉾くんの場合、親父がハゲで、長男と三男はめっちゃ男前なのに、二男だけ不細工なんっすよね。 んーと、ここ 参照。 ま、見た目はあれでも、モロ差しは上手かったみたいなので、人間、誰しも、何がひとつくらいは取り柄があるものなんだなぁ…と。 鳥の絵を上手く描けるのが、取り柄。 そんな人だって、いるだろうし。 「特技 鳥の絵」 でググってみたら、特技がスキーな トリピー とかしか出てこなかったので、あまりそんな人はいないのかも知れませんが、で、今日はそんなランディ兄貴の初リーダー作である 『スコア』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 ジャケット写真を見たら、普通に男前で、逆鉾クンとはぜんぜん違っていたんっすが、ま、その分、あまりモロ差しが得意そうには見えなかったりするんっすけど。 英語版 Wikipedia を翻訳ソフトで訳したら、「スコアは1969年に録音されて、元来ソリッドステートのレーベルの上でリリースされたアメリカのジャズトランペット吹奏者ランディ・ブレッカーによるデビューアルバムです。 歌Theイタチ進行は外で昼食に伝統的な歌ポップ進行、イタチの配置であるけれども、エリック・ドルフィーによって昼食!に外で1964年のアルバムによって促された前衛的なジャズのスタイルを示唆している不協和の調和によって適応しました。」 とか出てきて、かなり意味不明だったりするんっすが、エリック・ドルフィーの 『アウト・トゥ・ランチ!』 について触れられていること以外、まったく、何がなんだか…。 弟のマイケル・ブレッカーのほか、半分のセッションにギターのラリー・コリエルが入っているのが目を引くんっすが、で、ピアノはハル・ギャルパーでありますか。 この人 っすよね。 おお、ハウステンボス。 懐かしいっすなぁ。 台風接近の翌日だったんっすよね。 これを書いてる8月29日現在、九州に猛烈な台風が接近しそうで、心配なんっすが、んなことで、今日はハル・ギャルパーっす。 ギャルパーって、ちょっと頭の弱いギャルみたいな名前なんっすが、その実態は、おっさん。 詳しくは ここ 参照。 おお、なるほど。 ブレッカー・ブラザーズとの共演作が取り上げられたりしておりますが、ま、今回は脇役の立場なので、脇毛でも剃り剃りしながら、気楽にやって頂ければ…と。 とまあそんなことで、では、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、ランディのオリジナルで、 「バンガローレ」 。 ちょっぴり、ガンバレルーヤよしこ なんっすが、新主流派っぽいモーダルな佳曲でありますな。 2管のユニゾンでテーマが演奏された後、ランディのソロになるんっすが、いやあ、これはジャズっすな。 純粋にジャズっす。 で、続くマイケル・ブレッカーのソロも、極めてストレート・アヘッドでありますな。 マイケル・レナード・ブレッカー(Michael Leonard Brecker、1949年3月29日 - 2007年1月13日)は、アメリカのジャズ・テナーサックス・ウィンドシンセサイザー演奏者、音楽家…ということなので、当時、二十歳くらい? ていうか、今から13年ほど前に、お亡くなりになっていたんっすな。 骨髄異形成症候群から進行した白血病のため死去。57歳。 うわぁ、めっちゃ若い。 で、めっちゃ難病っぽい。 ハービー・ハンコックによれば、ブレッカーは死の9カ月前に仏教の教えを実践するようになり、その3か月後には創価学会インターナショナルに入信した。彼の追悼式では、同じく同会に入信しているハンコック、ウェイン・ショーター、バスター・ウィリアムスの三人とマイケルの息子サムが一列に並び参列者に背を向けて仏壇の中の本尊に向かって五分間の間 「南無妙法蓮華経」 と題目を唱えた。 ま、そんな難病を患っちゃったら、神でも仏でも、何でもいいので、すがりたくなっちゃう気持ちは分からんでもないんっすが、二十歳当時のブレッカーくんは、とっても血気盛んで、ショーターっぽいブロウを、強烈にカマして下さっております。 この兄弟、フュージョンなんかに逃げなくても、ジャズの世界で十分にやってイケる実力の持ち主であることが判明したんっすが、で、続くギャルパーのピアノ。 これはちょっぴり、ハービーっぽい感じ? ちょっぴり大日如来の御加護が見えたりもするんっすが、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 ジャズやん! イケるやん! そのように評価していいのではないかと思われる、そんなアレでありました。

 で、次。 ハル・ギャルパーのオリジナルで、アルバム・タイトル曲の 「スコア」 。 ん? ここに来て、…と言っても、まだ2曲目なんっすが、何だか急にポップ色が強くなりましたな。 ラリー・コリエルのギターに、バーナード・パーディ (?) とかいう人のフェンダー・ベースが入ってます。 個人的にフェンダー・ベースって、別に嫌いではないんっすけどね。 ナンカヘンダー と同じくらいはイケてると思うんっすが、ドキンちゃんがばいきんまんの似顔絵を描くが、下手だった。 言い切られちゃってますな。 「あまり似ていなかった」 みたいな婉曲的な表現ではなくて。 そこでばいきんまんは町で見かけた似顔絵描きのナンカヘンダーを誘拐。 思考がめっちゃ短絡的っすな。 で、無駄に行動力があったりします。 人間とは思えない素行の悪さなんっすが、ま、所詮は “ばいきん” っすからね。 人間並みの知性を求めるほうが間違っているかと。 で、これ、あらすじを読んでも、今ひとつよく分からないストーリー展開だったりするんっすが、それはそうと、ナンカヘンダーって、似顔絵描きやったんか! …というのが、ちょっとした驚きでありました。 いや、今までずっと、ただのちょっと変なヤツだとばかり、思い込んでいたもんで。 しかも、悪に負けない強い正義感の持ち主であることも判明したんっすが、そんなキャラに、どうしてまた 「ナンカヘンダー」 なんて名前を? 謎はますます深まったと言わざるを得ませんが、で、演奏のほうはというと、何かポップなテーマに続いて、マイケルのソロが登場。 まあ、イケるな、普通に。 そんな出来だったりするんっすが、かなりテンションが高くて、ちょっとブッ飛んでいたりするんっすが、ま、若気の至りやな…と。 いいっすよね、若気の至り。 少なくとも、脇毛のイタリーよりは、暑苦しくなさそうで、悪くないと思うんっすが、で、以下、ランディ・ブレッカー、ラリー・コリエルと続くソロは、どちらもなかなか、はっちゃけてますな。 とまあそんなこんなで、ポップなテーマに戻って、おしまい。 ま、これはこれで、悪くはなかったかな? そのように評価していいのではなかろうかと。 で、次。 これまたギャルパーのオリジナルで、 「ネーム・ゲーム」 。 「名前遊び」 ? それが一体、どのようなお遊戯なのかは詳細不明なんっすが、 「せんだみつおゲーム」 なんかは、名前遊びの一種と言えるかも知れませんな。 で、これ、作風のほうはというと、モーダルな新主流派なアレだったりするんっすが、ナンカフェンダーベースが入ってないほうのセッションなので、演奏のほうも純ジャズ風と言えるのではなかろうかと。 テーマに続いて登場するランディくんのソロは、ほんのちょっとだけハービーの 「処女航海」 におけるフレディ・ハバードのソレを彷彿させるものがあったりして、悪くないなぁ…と。 続くマイケルのソロは若干20歳(はたち)の若者とは思えない、老成した二十山 (はたちやま) 親方だったりして、で、最後にギャルパーのソロが出て来て、でもって、テーマに戻って、おしまい。 オーソドックスに、普通によかったな…と。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 「ザ・ウィーズル・ゴーズ・アウト・トゥ・ランチ」 。 翻訳ソフトでは 「イタチは昼食に出かけます」 (伝統的です) と出てくるんっすが、括弧の中は作曲者としてクレジットされている (traditional) を訳したものでありますな。 アルバム紹介のところに出て来た “イタチ” の正体は、どうやらコイツだった模様でありますが、Weasel = イタチ、こそこそした男、ずるい人でありますか。 昼食に出かけるのは、本物のイタチなのか、あるいは、こそこそした男や、ずるい人だったりするのか。 エリック・ドルフィーの 「アウト・トゥ・ランチ (昼食に出かけます) 」 にインスパイアされて、うんぬん。 そんな記載があったんっすが、なるほど、ちょっぴり前衛的なアプローチが窺えたりしますよね。 ギター+フェンダーベースで、途中から、すっかりポップ路線になっちゃうんっすが、ま、それは最初から予想していたし、各自のソロは普通にぶっ飛んでいるし、ま、全般的に、イタチやな。 そんな気がするイタチやな親方だったりして、で、次。 ランディくんのオリジナルで、 「モーニング・ソング」 。 ちょっぴり軽めの、ボサノヴァ風のリズムに乗ったアレだったりして、悪くないな…と。 で、演奏のほうはというと、ギター入りだったりするので、ちょっと身構えてしまったんすが、実態としては、わりとオーソドックスな仕上がりでありました。 テーマの後、ランディと、ラリー・コリエルの順で、どちらとも順調なソロが披露されて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 これまたランディのオリジナルで、 「パイプ・ドリーム」 。 「管の夢」 ? 官房長官の菅(すが)じゃなくて、管 (くだ) ? …とか思っていたら、翻訳ソフトが 「空想的な考え」 などと、えらくまともな回答を出してくれたんっすが、なるほど、確かにパイプというのは中空なので、ちょっぴり空想的ではありますよね。 「竹輪を食うぞう」 みたいな空想は、あっていいと思うんっすが、ここでもギターのコリエルくんが大活躍。 で、それはそうと、新しい桑名駅と自由通路、オープンしましたぜ。 ほれ 。 可愛いJCかJKが通りかかるのを待って、狙って撮ったとしか思えなかったりするんっすが、NHKのカメラマン、グッジョブ! さすが、 「二の腕(N)引っ張って(H)キス(K)」 やな…と。 ま、自由通路が出来たと言っても、所詮は自由に通ることの出来る路(みち)でしかないので、桑栄メイトの解体と、ナガシマホテル(仮称)の建設を、いち早く進めて頂きたいものでありますが、で、コリエルくんのキダ・タローばりの壮絶なギター・ソロに続いて、地味にベースのソロがフィーチャーされて、その後、ランディが出て来て、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 ギャルパーのオリジナルで、 「ザ・ヴァンプ」 。 「即席伴奏」 と、またしても翻訳ソフトが冴えまくっているんっすが、んーと、 Vamp とは 。 3 ((略式))《ジャズ》即席伴奏。 ジャズの曲名だと分かった上で、こう訳したのだとすれば、何とも大したものでありますが、演奏のほうは、ポップな味付けが過剰気味だったりして、ちょっとアレかな? …と。 んなことで、ラストっす。 ランディのオリジナルで、 「ザ・マーブル・シー」 。 「大理石海」 っすか。 ま、そうとしか訳せなかったりするんっすが、ちょっぴりボサノヴァっぽいリズムに乗った、ちょっといい感じのアレだったりして、ジェリー・ドジオンのアルト・フルートも、なかなかいい味を出しているな…と。 ソロはランディが先発、続いてコリエル。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 そういえば中盤以降、あまりマイケルくんが出てこなかったような気がするんっすが、もしかして、兄弟で仲違いしたんっすかね?  若乃花と貴乃花を見ていると、別にそんなに不思議ではなかったりするんっすが、それにしても弟クンは、変な兄貴と違って、立派でありますなぁ。 …と、貴乃花部屋が名古屋場所の時、桑名に宿舎を構えていた頃は思っていたんっすが、全然そんなことはなかったっすなぁ。 胡散くさい整体師に洗脳なんかもされちゃってたし、ま、ランディくんには、早死にしちゃったブレッカーの分まで、長生きして頑張って貰いたいものでありますが、とまあそんなこんなで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 ちゃんとしたジャズ、出来るじゃん! …というのが第一印象なんっすが、ちゃんとしたジャズで、よかったな…と。 一部、ちょっとアレなのもあったんっすが、それを含めて、ま、悪くはなかったな…と。 そんなイタチな1枚でありました。


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