NOTHING SERIOUS (VERVE)

ROY HARGROVE (2006)

NOTHING SERIOUS ←click!!


【パーソネル】

ROY HARGROVE (tp,flh) JUSTIN ROBINSON (as,fl) SLIDE HAMPTON (tb) <#2,7,8>
RONNIE MATTHEWS (p) DWAYNE BURNO (b) WILLIE JONES V (ds)
【収録曲】

(01-03) NOTHING SERIOUS / A DAY IN VIENNA / TRUST
(04-06) CAMARADERIE / DEVIL EYES / THE GIFT
(07-08) SALIMA'S DANCE / INVITATION
【解説】 ( 2020年09月20日更新 / 連載 1,412回 )

 4連休っすな。 イヤッホォ! ウォォォォォ! ま、今のところ、初日の法事以外に、これといった予定もなかったりするんっすが、法事の席で、ほうじ茶をすすって、都饅頭をかじって、うーん、地味…。 それはそうと、どうして葬式関連の行事のことを “法事” と言うんっすかね? 法というと、法律とかのイメージがあったりするんすが、逆に “法曹界” と言うと、めっちゃ葬式関連のイメージだったり。 法事 + 曹洞宗 = 法曹界 …みたいな。 サバ家の宗派が曹洞宗なので、余計にそう思うのかも知れませんが、ちなみに、家の宗派が曹洞宗だというのは、地味にポイントが高いっすよね。 禅宗っすぜ? 本山は永平寺っすぜ? ヘイヘイ! 横浜にある總持寺 (そうじじ) というのも本山なんだそうで、聞くところによると、うちの近くの坊さんは、そっちの系列なんだそうで、それだと、ちっともヘイヘイではなくて、掃除 + 爺ィ = 掃除爺みたいになってしまってアレなんっすが、いずれにしろ、曹洞宗というと、武士が信仰していたイメージっすよね。 サバ家の先祖は立派な武士 = サバ武士であったに違いなく、何か、めっちゃいい出汁が取れそうなんっすが、ま、個人的にあまり好きではなかったりするんっすけどね、サバ節からとった出汁。 何か、めっちゃサバ臭そうで嫌なんっすが、曹洞宗が相当にイカした宗派であるのは間違いなく、農民が信仰していた浄土真宗なんかとは、ちょっと違うんだよね。 そう、マウントを取ることが出来て、いいな♪ …と。 で、法というと、法律とかのイメージがあったりする。 そういう話だったんっすが、よくよく考えたら、仏法僧とか、あるよな…と。 何でもいいけど、朝、家の近くで鳴いている謎の鳥。 ホー、ホホッ、ホッホーとかいうヤツ。 僕は子供の頃、あれが 「仏法僧」 という鳥なんだと思い込んでました。 ブー、ポッポー、ソッソー♪ そんなふうに鳴いてるように聞こえなくもないっすよね? ちなみに、仏法僧という鳥は、 これ 。 おお、めっちゃ鮮やかな美しい鳥やん! が、これ、正しい 「仏法僧」 ではないんっすよね。 「ブッポウソウ」 と鳴いているのはコイツではなく、フクロウの仲間のコノハズクなんだそうっすが、それはそれで、家の近くにフクロウの仲間がいるって、何か、スゲェェェ!

 …とか思って、一人でテンション、アゲアゲだったんっすが、最近になって、ホー、ホホッ、ホッホーとかいう謎の鳥は、ただのキジバトだと知らされてしまいました。 んーと、 これ 。 おお、そうそう、これこれ♪ めっちゃ、しょうもない鳥やんけ! 正体が判明して、テンション、だだ下がりなんっすが、で、仏法僧。  “仏” も “僧” も、めっちゃ仏教&葬式っぽいので、その間に挟まれた “法” も、恐らく、仏教&葬式関連なんやろな。 そんな気がするので、葬式関連の行事 = 法事というのは、何も間違っていないと思うんっすが、んなことで、行ってきましたぜ、法事ッ! 別段、小さな片仮名の “ッ” と、びっくりマークを付けるほど、テンションの上がる出し物ではなかったんっすが、出されたお茶も、ほうじ茶なのか、番茶なのか、煎茶なのか、抹茶なのか、麦茶なのか、昆布茶なのか、よく分からなかったし。 ま、抹茶や、麦茶や、昆布茶でないのは確かではないかと思うんっすが、抹香くさい場面で出される茶なので、抹茶でも別にいいような気はするんっすけど。 今回、葬儀屋さんではなく、家の近くのシケた寺で開催されたんっすが、京都の人って、清水寺とか、金閣寺とか、銀閣寺とかで、普通に法事とか、やったりするんっすかね? 一般人は立ち入れない秘密の間で祝詞 (のりと) を上げたりするなら、いや、法事で祝詞 (のりと) は上げないかもしれませんが、秘密の間でお経を上げたりして、その後、重森三玲の作とされる秘密の庭を眺めたりしながら、抹茶をたしなみ、都饅頭をかじる。 そういう出し物であれば、貴重な4連休の初日を費やすに値するイベントであると言えそうなんっすが、家の近くのシケた寺で、 「味カレー」 とか、食ってもなぁ…。 いや、そんなお菓子は出されなかったんっすが、 「味カレー」 って、湿気った 「かっぱえびせん」 のカレー味版って感じっすよね? シケたお菓子の代表として、名前を出させて頂いたんっすが、いや、普通に美味しいし、大好きだったりするんっすけど。 で、無事に これ 、ゲットしましたぜ。 長島銘菓と書かれているので、長島の叔父さんのところのお供え物ではないかと思われますが、で、早速、食べてみたところ、うーん、美味ちい♪ その他、 「はまぐり最中」 とかいうのもあったし、この点に関しては、ま、わりと有意義な催し物ではあったな…と。

 が、メインの法事そのものは、決して面白いものではありませんでした。 予想に反して、2部構成だったんっすよね。 「まず、ご先祖様の供養をやってから、一周忌をやります。」 最初に、そう宣言されて、エエぇぇぇぇぇ…。 サバ家の先祖とか、どうせ、出汁にしかならないサバ武士に違いないので、わざわざ余計な時間を費やしてまで、供養する必要はないのにぃ…。 で、お経そのものも、基本的に何を言ってるのかよく分からなくて、今ひとつ面白くないな…と。 時おり、 “仏法僧” というワードが出てくるのは聞き取れたんっすけどね。 農民の宗派、浄土真宗だと、お経を一緒に唱和させられるパートがあったりするんっすが、曹洞宗には無いし。 あれ、ちょっと面倒ではあるんっすが、暇潰しにはなるんっすよね。 農民の宗派、浄土真宗だと、お経の後に、説教みたいな話を坊さんが語る部があったりするんっすが、曹洞宗には無いし。 あれ、ちょっとウザかったりもするんっすが、お経と違って、何を言っているのかは分かるので、まだ救いはあるかな…と。 で、曹洞宗とか、座禅を組まされるんじゃ? そんなふうに思われるかも知れませんが、あれは永平寺の人が観光客向けにやってるだけであって (←多分) 、一般の宗徒が強要されることはありません。 近所の寺の坊さんも、ちゃんと座禅をやってるのかどうか、非常に怪しい気がするんっすが、修行という事なら、隣の日蓮宗の寺のほうが、厳しかったりするかも? ここの寺の息子は小学校の同級生なんっすが、大人になったある日、ケンタ (←顕本寺の息子) が何か厳しい修行に耐えた。 そんな、基本的にどうでもいい話題がローカルニュースになってたりしたし。 んーと、 顕本寺 。 檀家には桑名藩士が多く、関連する墓が多数現存する。 えー、マジかよ? 武士は曹洞宗とちゃうかったんか? お隣の真如寺のほうは Wikipediaに記載はないし、やっぱ、檀家には出汁を取るサバ武士くらいしか、いなかったりするとか? 八百万の神 に、ちゃんと載ってはいるんっすけど。 最寄りのバス停、萱町バス停から徒歩2分、法盛寺前バス停から徒歩3分、円通寺前バス停から徒歩4分。 ○○寺前バス停ばっかりやんけ! 付近の寺院を見て貰っても分かるんっすが、うちの近所って、寺まるけなんっすよね。 どれもこれも、チンケなものばっかりなんっすが、顕本寺の Wikipediaにあった、かつては天台宗寺院で大泉寺と称し、桑名城三ノ丸にあった。のちに当時の藩主である本多忠勝の 「慶長の町割り」 と呼ばれる都市計画事業によって、現在地である萱町に移された…と。 忠勝クン、何故かうちの近所に、寺社仏閣の類いを集中的に移転してくれちゃったんっすよね。 んーと、PDFなんっすが、 これ 参照。 忠勝は関ヶ原の戦いの功によって、上総国大多喜十万石から伊勢国十万石へと転封される…と。 石高、増えてへんやん! せめて、ご褒美に十万石饅頭くらいは貰わないと、やってられない気がするんっすが、あ、加増については、忠勝クンが固辞したんっすな。 欲に目がくらんだりしない忠勝クン、カッコええ♪

 ちなみに、 これ 、前にも紹介しましたっけ? 千姫 のほうは、取り上げた覚えがあるんっすが、あと、桑名と直接は関係ないんっすが、 これ とか。 オープニングの歌が、何気にハマるぅぅぅぅ♪ エンディングもいいっすよね。 くわにゃん動画に、ハズレなし。 ま、「100日後に死ぬワニ動画」 は、なかったことにして、で、忠勝クン。 寺は城下町入り口付近二ヶ所にまとめ、防備の役割も持たせた…と。 あ、城下町入り口付近だったんっすな、うちの近所。 いいっすよね、入り口付近。 少なくとも、 “台ふきん” よりはイケてると思うんっすが、台ふきんとか、こぼれた牛乳を拭いて、そのまま日向に3日ほど放置したら、めっちゃ臭くなっちゃいそうだし。 ま、日向に放置しなければいいだけの話なんっすが、とまあそんなこんなで、4連休の初日は、法事と、この原稿書きで、終わってしまったな…と。 で、2日目は、この原稿の続きと、ジャケ絵を書いて、それで終わってしまうやろな…と。 連休明けまでには作ると約束させられてしまった仕事の書類も作らなければならないし、うーん…。 ちなみに、このところ、地味に週休2日制を全う出来てなかったりするんっすよね。 2週連続で、日曜日に地味に半日程度の仕事が入っちゃったりして。 週一でしっかり休めるなら、エエやん! そう、思われるかも知れませんが、何の得にもならない、この無駄な原稿を書くのに、丸1日は費やしてしまうので、ぼーっと何もしない無為な時間を確保するには、きっちり週休2日を確保したいな…と。 で、何の仕事だったのかというと、鈴鹿にある某・老人ホーム。 自動給水装置の圧力スイッチから水が漏れているっぽいので、修理願いたい。 そんな依頼があって、超優秀な社員である僕にお声が掛かって、それで見に行くことにしたんっすけどね。 ぶっちゃけ、ポンプの修理だとか、バルブの取替だとか、配管作業だとか、そういうのは、そういうのが得意な専門家にお任せして、僕はその監督業務に専念するというスタイルだったりするので、僕一人で行ってみたところで、何とかなるとは思えなかったりするんっすが、でもまあ、圧力スイッチくらいなら、何とかなるかな? …と。 もしかしたら、何ともならないかも知れませんが、とりあえず様子を見に行って、「やっぱり圧力スイッチから水が漏れてましたぁ。」 と、現状を報告するくらいなら、僕にも出来るかも? 生憎、圧力スイッチの在庫が会社にあったみたいで、もしかしたら、その場で交換を迫られるような事態になっちゃうかも知れませんが、あまり自信がないので、今回はとりあえず状況だけ確認させて貰って、後日、覚悟を決めて、取替にチャレンジするという方向で、何とか話がまとまったりすると、いいんっすけどねぇ…。 とまあそんなことで、とりあえず、行ってみました。

 その結果、あー、やっぱり、圧力スイッチが腐食して、そこから水が漏れちゃってますな。 漏れているというような、生やさしいものではなく、勢いよく噴出していると言っていい状況なんっすが、ま、幸い、その自動給水装置は屋外に設置されていて、簡単な小屋みたいなもので覆われているだけなので、多少の水漏れくらいは、大勢に影響はないかな? …と。 多少というか、多中、もしくは多多の水漏れである気がしないでもないんっすが、半月くらい前から、ずっとこんな状況みたいで、老人ホームの職員の人も、あまり気にはしていない模様。 うちとは別の業者に調査を依頼したみたいなんっすが、小屋をばらして中を確認するのが面倒で、しばらく放置していて、で、昨日になって、諦めて中を見てみたところ、圧力スイッチから多多の水が漏れているのが発覚して、で、うちの会社に修理を依頼してきた。 そういう経緯だったりするみたいっす。 で、圧力スイッチを取り替えるには、ポンプを止めんとアカンのっすが、どうしますか? ポンプを止めると、水が出んようになるんっすけど? そう、お伺いを立てたところ、水が出んようになるのは困る。 日を改めて、出直して欲しい…と。 僕が望んだ通りの展開になったんっすが、ただ、その “改める日” というのが、ちょっと問題でありました。 「日曜日の13時半から14時半の間なら…」 って、エエぇぇぇぇ? 日曜日かよ! しかも、そんな半端な時間かよ! 作業そのものは30分もあれば終わると思うので、朝10時開始なら、現場までの移動時間、片道1時間弱を含めても、半日仕事で済むんっすが、そんな半端な時間だと、結局のところ、丸1日潰れるのに匹敵するような? でもまあ、その週は金曜日に有給休暇を取る予定だったりするので、週休2日制は全う出来るので、いっかぁ…と。 結局、その金曜日は、作業そのものは30分くらい、現場までの移動時間も、片道30分くらい。 そんな微妙な仕事が入ってしまって、半日潰れてしまったんっすが、で、日曜日。 この日は、過去最大級かも知れない。 そんな、猛烈な台風が接近するかも? …な天候だったりして、決行か延期か、判断が難しいところだったんっすが、台風は予想よりも九州の西のほうに逸れていって、三重県に直接の影響はなさそうやな…と。 桑名の天気予報を見ても、ずーっと晴れマークが付いていたので、何のためらいもなく、家を出て現場に向かったんっすが、亀山パーキングに車を止めて、昼飯を食って、時間調整のためにぼーっとしていたところ、うちの会社の営業担当から電話が入って、 「今日の作業は延期するって、お客さんに連絡しといて」 …って、え? え? 何、勝手に延期を決めてくれてるねん! 話を聞いたら、「え? うちのほう (←伊勢の近く) 、めっちゃ雨降ってるでー!」 ま、確かに桑名から南下するにつれて、次第に空模様が怪しくなりつつあったし、鈴鹿と言っても、亀山に限りなく近いエリアなので、試しに亀山市の天気予報を見てみたら、午後から傘のマークが出てたりしたんっすが、今のところ、まだ雨は降ってないし、イケるんちゃうん? が、現場に着く頃には、かなり大粒の雨が降り出して来て、しかも、この先、かなりヤバい感じになっちゃいそうな? 腐っても台風。 遥かに離れているとは言え、侮れませんなぁ…。 で、結局、お客さんと相談して、作業を1週間先延ばしすることにしたんっすが、ま、あまり気乗りのしない仕事だったので、ま、いいかぁ…と。

 んなことで、翌週の日曜日、再び、現場に向かうことにしました。 クソ面倒くせぇ…。 こんなことなら先週、ちょっと無理してでも片付けておくべきでありましたが、後悔先に立たず、覆水盆に返らず、こぼれてしまったミルクを嘆いても、うんちゃらかんちゃら。 こぼれてしまったミルクは、ちゃんと台ふきんで、拭かんかい! で、日向に放置せんかい! そう、思わずにはいられませんが、ま、いざ取りかかってしまえば、意外と簡単な作業だったんっすけどね、圧力スイッチの取替。 超優秀な職人である僕からすれば、役不足もいいところだったんすが、で、後はポンプの試運転をするだけでありますな。 それさえ終われば、本日の労務は、終了〜。 既に原稿とジャケ絵のほうも書き上げているし、家に帰ったら、ぼーっと何もしない無為な時間が過ごせるな…っと。 で、試運転はアレっす。 まずは、ポンプの出口配管のバルブを全閉にした状態で、自動給水装置を自動にして、自動でポンプが運転して、自動で止まることを確認。 配管の圧力が上昇すると、圧力スイッチが作動して、ポンプが停止する仕組みだったりするんすよね。 んなことで、スイッチを 「切」 から 「自動」 に切り替え。 ポンプが回って、ウィーンと圧力が上昇して、ピタッと停止。 おお、完璧やん! で、続いて出口配管のバルブをすこしずつ開けていって、圧力が下がって、再びポンプが起動することを確認。 ・・・・・ 。 ん? 回りませんな。 よくよく考えたら、この日は13時半から14時半まで、断水することを通知して貰ってますからね。 誰も水を使わないので、配管が漏れてでもしない限り、圧力が下がって、ポンプが運転することはないワケで、便りがないのは、よい便り。 配管の漏れ無し、ヨシ! が、あまりにも回らないので、ちょっと心配になってきちゃいました。 回らぬなら、回してみよう、水ポンプ。 スイッチを 「自動」 から 「試験」 に切り替えて、圧力に関係なく、強制的にポンプを運転してみることにしたんっすが、ん? ウンともスンとも、言わない? 1号機、アカンっぽい? じゃ、2号機は。 ん? やっぱり駄目? 何かちょっと、ヤバいことになっちゃったような? 気を取り直して、心を落ち着けて、電源電圧を測ってみることにしたんっすが、ん? 0ボルト? うわぁぁぁぁ、ヤベぇぇぇぇ。 元のブレーカーが、飛んだぁぁぁぁ!!

 慌てて、お客さんに電話して、元ブレーカーを探して貰うことにしたんっすが、お客さんもそれがどこにあるのか把握していないみたいで、まず最初に古いポンプ小屋みたいなところに連れて行かれました。 ああ、これ、今は使ってない古いポンプの施設っぽいっすな。 どう見ても、違うっしょ? 専門家として、そのように断言させて頂いたんっすが、それから、場内をいろいろ探し回って貰ったんっすが、どうしても見つからず、時間ばかりが無駄に費やされて行きます。 お客さんは途中で電話を入れて、「えー、14時半までに作業が終わらないと思われるので、まだしばらく水道は使えないと、連絡を入れてくださーい」 みたいなことを言ってるし、水が使えないので、ずっとウンコを我慢していた老人が、その知らせを聞いて、ショックで漏らしちゃったりしないか、他人事ながら、ちょっと心配。 ま、僕のでいではないので、いかんともしがたいんっすが、で、あちこち探し回っているうちに、やっぱ、いちばん最初に行ったところなんじゃないか? そんな話になって、えー? 絶対、違うと思うんっすけど。 で、半信半疑で、そこを調べてみたら、おお! それらしきビレーカー、あったー♪ で、めっちゃ飛んでるー。 で、試しに入れてみたところ、おお、電源、復活! いや、最初からここに来ればよかったんっすな。 専門家として、ここが怪しいと思っていたんっすよね、僕は。 で、試しに1号ポンプを運転してみたところ、おお、回った! で、続いて2号機を回してみたところ、おお、電源が飛んだ! どうやら2号機のモーターが、完全に逝っちゃったみたいなんっすが、昔からアカンかったのか、あるいは、長時間に渡る多多の水漏れが災いして、モーターが死んじゃったのか。 原因はよく分からないんっすが、ま、とりあえず1号機は運転出来るから、いっかぁ♪ …と。 時計を見たら、ぴったり14時半だったりして、「どれくらい時間が掛かりますかぁ?」 という質問に対して、「ま、30分。余裕を見て、1時間も頂ければ…。」 そんなふうに答えていた僕のメンツは保たれたし、水が出るようになるまでウンコを我慢した老人の努力も報われたし、とまあそんなことで、では皆さま、よい 「敬老の日」 を☆

 んなことで、今日はロイ・ハーグローブっす。 新伝承派(笑) の世界では、4番手くらいっすかね? ウィントン・マルサリスが筆頭で、テレンス・ブランチャードが、それに続く2番手。 で、銅メダルは、ウォレス・ルーニー辺りではないかと思われるんっすが、そこを飛ばして、ロイ・ハーグローブ。 飛ばした理由は単純で、取り上げようと思って買ったアルバムが、実はベスト盤であることが判明して、慌てて別の1枚をポチったんっすが、間に合わなかった…と。 よって、次回はルーニーになると思うんっすが、この変更は正直、ちょっと勿体なかったな…と。 というのも、今回取り上げる 『ナッシング・シリアス』 というアルバムの出来が素晴らしいので、美味しいもの、好きなものは最後まで取っておきたい派の僕としては、ちょっとアレやな…と。 例えば、旅館の夕食のお献立のメインが 「鰆の塩焼き」 と 「和牛の陶板焼き」 だったりする場合、金目のほうを先に片付けておきたかったのに、和牛のほうを先に持ってこられちゃったみたいな。 次回のウォレス・ルーニーが “鰆の塩焼き” クラスなのか、あるいは、それよりも落ちる “カレイの煮付け” だったりするのか、もしくは、実は 【肉三昧プラン】 で “和牛のしゃぶしゃぶ” が出て来たりするのか、現時点では不明だったりするんっすが、求められる期待値が高くなったのは確かでありまして、とまあそんなこんなで、では、先に出て来ちゃった 「和牛の陶板焼き」 を、じっくりと賞味することにしましょうかぁ。

 …と、自分で書いておいてアレなんっすが、この喩えは、あまり適切ではありませんな。 アルバムで言うと、フルコースのフランス料理とか、会席料理に喩えるほうがいいような気がしてきたんっすが、まずはオードブル、もしくは先付け。 アルバム・タイトル曲の 「ナッシング・シリアス」 。 「深刻ではない」 。 そういった意味ではないかと思われるんっすが、翻訳ソフトの回答は 「大したことはありません」 。 おお、こっちのほうが口語っぽいっすな。 素直に負けを認めるしかありませんが、作曲者は Leo Quinteroとかいう人。 サイドマンにこの人の名前はないので、余所者ではないかと思われますが、 この人 っすかね? めっちゃオッサン臭いんっすが、高中正義っぽいギターで、中高生の間でも、正義 (ジャスティス) っぽい? 名前からしてラテン系っぽいんっすが、この 「大したことはありません」 も、ラテンっぽいノリのいいアレだったりして、いやいや、なかなか、大したものではありませんか。 めっちゃ日本人好みな作風なんっすが、アルトとラッパの2管でご機嫌なテーマが演奏されて、でもって、ソロ先発はハーグローブ。 軽やかで、華があって、よく歌っていて、エエやん♪  これまで、ウィントン・マルサリス、テレンス・ブランチャードと聞いてきたんっすが、個人的にはこの人が、いちばんタイプかも? で、要所要所でアンサンブル・パートを挟みながら、参加者各位のソロ回しが行われるんっすが、アルトのジャスティン・ロビンソンという人は、ちょっぴりジェームス・スポールディング風。 ちょっぴりアウトなフリージングがスリリングだったりして、ま、いいんじゃないっすかね? で、ピアノはロニー・マシューズ。 ノリのいいプレイに終始していて、流石の出来やな…と。 で、テーマの再現部は、ちょっぴりアレンジに変化が加えられていたりして、でもって、おしまい。 オードブルからボリュームたっぷりで、しかも、美味しさ満点。 ぶっちゃけ、これだけでお腹いっぱいになってしまいそうなんっすが、ロイ・ハーグローブ、イケるやん♪

 で、次。 「ア・デイ・イン・ヴィエンナ」 。 「ヴィエンナの1日」 っすか。 Viennaって、どこや? …と思ったら、ウィーン。 翻訳ソフトでは、ちゃんと訳されておりました。 普通に優秀だったりして、コメントに困るんっすが、このアルバムに3曲ほどゲストで参加しているスライド・ハンプトンのオリジナル。 ちょっと意外な人選なんっすが、ハーグローブくんは 1969年生まれ。 あ、僕より、ひとつ年下なんっすな。 まさか後輩のアルバムを取り上げる日がくるとは、思ってもみませんでしたが、で、一方、ハンプトン師匠は 1932年生まれ。 大先輩っすな。 ちなみにロニー・マシューズは 1935年生まれなので、思ってた以上に高齢だったりするんっすが、演奏を聞く限り、まだまだ若い者には負けないぞ…っと。 トロンボーンの参加によって、ハーモニーに厚みが増して、で、楽曲のほうはというと、モーダルな新主流派風。 雰囲気としては、まんま、3管ジャズ・メッセンジャーズ。 で、作曲者に敬意を表するという、ジャズ界の暗黙の了解に乗っ取って、ソロ先発はハンプトン師匠。 2006年の録音ということは、当時74歳くらいっすか。 とてもそうは思えないくらい、ヤングで、フレッシュで、モーダルだったりして、で、続いてジャスティンくんが、かなりアウトなアルト・ソロを聞かせてくれて、続いて、当時71歳くらいの爺さんが洒落たピアノをカマしてくれて、でもって、とってもウィーンなテーマに戻って、おしまい。 あ、ハーグローブはソロを取らないんっすな。 大先輩に花を持たせた感じっすかね? ちなみにジャスティンくんは、ググってみたら僕の同い年っぽいんっすが、何だか急に親近感が。 ジャスティンも、スライド・ハンプトンも、イケるやん♪

 で、次。 「トラスト」 。 ハーグローブのオリジナルなんっすが、 「信頼」 といった意味でありますな。 鳩山由紀夫クンの 「トラストミー」 でありますな。 アレで日本は完全に信頼を失ってしまったんっすが、それを深く反省しているかのような、内省的なバラードとなっております。 管楽器の深い音色、ん? ハンプトンくん、ここにも参加? …と思ったら、トロンボーンではなく、ハーグローブの吹くフィリューゲルホーンだったんっすが、こんなに低い音も出せるんっすな。 で、そこにアルトが絡んで、何とも言えないミステリアスなムードが醸し出されて、とっても知的で、素敵♪ で、ソロ先発はベースのピチカートっすか。 ドワイン・バーノ (?) とかいう人みたいなんっすが、地味に深いっす。 で、続いてフルートのソロが登場。 ジャスティンくん、楽器を持ち替えたんっすな。 それが実に効果的だったりして、で、最後はハーグローグがしっかりと締めて、でもって、フリューゲルホーンとアルトがハモるテーマに戻って、おしまい。 バラードはどうしても単調になりがちなんっすが、随所に工夫が施されていて、ヨイショっと。 そんな素晴らしい仕上がりでありました。 …と、ここまで、美味しい料理ばかりが提供されて、満足度が半端ないんっすが、次。  「カマラデリエ」 。 ハーグローブのオリジナルなんっすが、このタイミングで “珍味” が出て来ちゃいましたな。 シェフの挑戦っすかね? かなり前衛的な創作料理だったりして、ちょっと僕の口には合わないような? アップ・テンポで吹きまくるハーグローブとジャスティンのソロの出来は悪くないし、ピアノを挟んで再び出てくるラッパのソロはフレディ・ハバードを彷彿させる切れ味だったりするし、演奏そのものは、めっちゃイケてるんっすけどね。 ここまでの “保守的過ぎる” 演奏に不満を持っていた辛口の貴兄からすると、ようやく、ヤル気を出してきたな。 そんな評価になるだろうし、ま、人の好みは様々でありますなぁ。 個人的には、幼女時代の間下このみが、めっちゃ好み♪

 で、次。 「デビル・アイズ」 。 「悪魔の瞳」 っすか。 ベーシストとして参加しているドワイン・バーノ (?) とかいう人のオリジナルで、言うほど悪魔っぽくはない、ちょっといい感じの曲に仕上がっていたりします。 フレディ・ハバードあたりが書きそうなアレだったりして、で、最初に出てくるアルトのソロが、とってもジェームス・スポールディング。 続くハーグローブのソロは、微妙にハバードっぽいような気がしないでもなくて、でもって、テーマに戻って、ここからが結構、しぶとかったりするんっすが、途中、ドラムスのソロを挟んだりしたがら、バリエーションを変えて何度もテーマが演奏されて、とまあそんなこんなで、おしまい。 ということで、次。  「ザ・ギフト」 。 「リカード・ボサノヴァ」 の異名同曲ではなく、ハーグローブのオリジナルなんっすが、こちらのほうもボサノヴァ風の仕上がりだったりして、 “本家” にも負けない、いい感じ。 ハーグローブが吹いているのはフリューゲルホーンっすかね? よどみのないフレージング、溢れ出る歌心、類い希なるテクニック。 これまで、ウィントン・マルサリス、テレンス・ブランチャードと聞いてきたんっすが、個人的には、やっぱりこの人が、若手ではナンバーワン…かな? そんな気がしないでもなくて、で、続くアルトとピアノの人たちも普通に快調だったりして、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 ロニー・マシューズのオリジナルで、 「サリマズ・ダンス」 。 これ ? …と思ったら、あっちは SELENA、こっちは SALIMA。 別人っすかね? 聞き比べるほどの熱意はなかったりするんっすが、普通にいい感じの曲なので、別にどっちでも、いいかぁ…と。 で、演奏のほうも、なかなか熱いっす。 ソロ・ピアノによるイントロはゆったりとしたテンポで、そういうアレなのかと思っていたら、テンポが速くなって、ベースとドラムスが入って来て、で、3管のハモリによって、モーダルなテーマが演奏される…と、そういった流れでありますな。 で、ソロ先発は、ハーグローブ。 作曲者に敬意を表して、いちばん最初にソロを持ってくるという、ジャズ界の暗黙の了解は、どうなったんや? そんな気がしないでもないんっすが、ま、そういうパターンもあるよね。 そんな程度の、緩いルールっすからね。 すべてはリーダーの了見に委ねられることになるんっすが、ハーグローブくんは熱いブローで余計な雑音を蹴散らして、以下、アルト、ボントロ、ピアノで、各自の良好なソロが披露される…と。 3管のハモリのところで察した人もいるかも知れませんが、これ、スライド・ハンプトン入りだったりします。 で、終盤はピアノとドラムスのバトルで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、最後は集団即興演奏っぽくなって、おしまい。

 んなことで、ラストっす。 歌物スタンダードの 「インビテーション」 。 締めの “水菓子” に、季節のフルーツを持って来た感じでありますか。 個人的にはゼリーとか、プリントか、杏仁豆腐とか、プチケーキとかのほうが嬉しいので、ただの果物だったりすると、ちょっとガッカリなんっすが、ジュレ掛けになっていて、少しは工夫されているので、ま、いっかぁ…みたいな。 で、前曲に続いて、ここにもハンプトン先輩が参加しているんっすが、さすがに果物だけではちょっと寂しいので、オマケに蒟蒻ゼリーも付けてみました…みたいな。 渋いチョイスであると同事に、真の意味で “老人キラー” だったりするんだけど、エエんか? そんな懸念が無いワケではないんっすが、とまあそんなこんなで、では皆さま、よい 「敬老の日」 を☆

【総合評価】 全体を通して、はずれメニューがひとつくらいしかなかった、充実したコース料理でありました。 全8品というのも適正な分量で、廃棄前提おじさんの主張は、まったく当たりません。 楽曲の出来もよく、ラテンと、バラードと、アップ・テンポのバランスもよく、ラッパとアルトもしくはフルートのソロは、どれも充実していて、トロンボーンのオマケが付くのも嬉しくて、強いて弱点を挙げるなら、最近の若いモンの癖に、ちょっと保守的過ぎるんじゃね? そんな難癖を付けられる可能性がある事くらい? ま、それはそれで、新しい伝承の派としては、真っ当な方向性だと思うし、憂いを帯びたジャケットのハーグローブもイケてるし、そんなこんなで、超オススメ☆


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