PROFILE OF A JAZZ MUSICIAN (COLUMBIA)

PAUL HORN (1962/8/15,16,17)

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【パーソネル】

PAUL HORN (as,fl,cl) EMIL RICHARDS (vib)
PAUL MOER (p) VICTOR GASKIN (b) MILT TURNER (ds)
【収録曲】

(01-03) COUNT YOUR CHANGE / NOW HEAR THIS / LAZY AFTERNOON
(04-06) WHAT NOW? / STRAIGHT AHEAD / FUN TIME
(07-08) BECAUSE WE'RE KIDS / ABSTRACTION
【解説】 ( 2021年08月08日更新 / 連載 1,453回 )

 ( 前回 までの粗筋 ) 春日大社をサクッと散策した。 ということで、続いては 東大寺 。 東のほうにある大きな寺っすよね。 どれくらい大きいのかというと、テラ大きい。 それくらい大きいんっすが、ギガ大きいの1000倍でありますか。 いや、さすがにそこまで大きくないような気もするんっすが、ちなみに奈良には西大寺というのもあったりします。 ほれ 。 真言律宗総本山。 真言律宗 (しんごんりっしゅう) は、真言密教の宗義に基づいて「根本仏教」の出家戒である『具足戒』と、金剛乗の戒律である 『三昧耶戒』 を修学する一派なんだそうで。 具足戒って、伊勢エビの具足煮を食べて、悟りを開こう! …みたいな教えなんっすかね? 海老の身は好きでも、殻とか、頭とか、ヒゲとか、脚とかが嫌いな僕としては、愚の頂点としか思えない煮物だったりするんっすが、好きなもの、美味しいものばかり食べていると、人間、堕落しちゃいますからね。 敢えて苦手なものにチャレンジすることによって、我が身を磨く。 そういう意味なら、具足煮もアリかも知れませんが、で、一方、東大寺はというと、華厳宗の大本山の寺院。 華厳の滝に打たれたりして、修行するんっすかね? なかなかハードな宗派でありますなぁ。 ウチは曹洞宗で、よかったな♪ …と。 いや、曹洞宗も相当に厳しい修行とかをやってそうなんっすが、 それは坊さんが勝手にやってるだけで、檀家が強要されるワケではないっすからね。 “七日七日の法要” とか、毎週、坊さんに来て貰うのも大変なので、やったことにして、お金だけは払うという方向で話を進めようとしたら、坊さんに叱られて、今ひとつ融通が利かないのが難点なんっすが、で、えーと、東大寺の 境内のご案内 。 東大寺と言えば、大仏。 あまりにも大仏が有名過ぎて、大仏だけ見て、満足して帰っちゃう人が少なくないんっすが、小学校の修学旅行で行った時も、確かそうでした。 オカンが木曽岬の日本ハムの工場でパートで働いていた関係で入らされたプロ野球の日本ハムのファンクラブの企画で、大阪の藤井寺球場へ 「日本ハム VS 近鉄」 の試合を見に行くことになっていたのが、雨で中止になって、行き先が奈良の東大寺に変更になった際も、大仏を見て、お土産に木刀を買って、満足して帰った記憶があるんっすが、こうしてみると、東大寺には大仏以外にも、たくさん見所がありそうっすな。 特に上のほうの 「二月堂」 。 これ、何か聞いたことがありますな。 「お水取り」 をやるところっすよね? 大和路に春を告げる行事として知られているんっすが、んーと、 これ 。 何か、小難しいことが書かれているので、真面目に読む気がしないんっすが、この 「お水取り」 と対になる行事として 「お水送り」 というのがあることは、あまり知られてなかったり。 んーと、 これ 。 福井の小浜から水を送ると、10日後に奈良の東大寺に辿り着くと。 地下水脈とか、杉田水脈 (すぎたみお) とか、 そういうので繋がっている可能性がゼロではないんっすが、大仏? んなもん、素人が見るもんやろ。 通はやっぱ、二月堂。 …ということで、上のほうのエリアを目指すことにしました。 猿沢の池の近くの宿をチェックアウトして、近鉄奈良駅前からバスに乗って春日大社に向かい、そこから東大寺の上のほうを目指すことにしたんっすが、バスで来る途中、何やらちょっとした池のようなものが見えたので、とりあえずそこまで歩いていくことにして。


< 奈良春日野国際フォーラム 甍〜I・RA・KA〜 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 奈良春日野国際フォーラム 甍〜I・RA・KA〜 。 そういうアレなんっすな。 〜I・RA・KA〜 と言えば、 IruCa 。 琴平電鉄と、その系統のバスと、周辺のフェリーくらいでしか使えない、めっちゃ使えない交通系ICカードなんっすが、で、〜I・RA・KA〜 と言えば、I・KU・RA 。 バブー、ハーイ、チャーン。 ろくに喋れないし、ワガママだし、自分勝手だし、ぜんぜん使えないガキだったりするんっすが、〜I・RA・KA〜 と言えば 「天平の甍(いらか)」 。 何か、そんな名前の小説がありましたよね。 個人的に天平 (てんぴょう) って、干瓢 (かんぴょう) と同じくらいソソられるものがないので、読んだことはないんっすが、井上靖の歴史小説。 (中略) 遣唐使 (第9次) で大陸に渡った留学僧たち。 高僧を招くという使命を受け、後に鑒眞 (鑑真) と会う普照と栄叡を軸とした若い留学僧たちの運命を描く。 思いっきり奈良が舞台っぽいっすな。 これにちなんで、こんな恥ずかしい名前を付けちゃったんだと思われますが、で、改めて 東大寺の境内案内図 を見て貰えば分かると思うんっすが、この 〜I・RA・KA〜 の前の道をズンズンと歩いていって、便所マークのところで右に曲がれば、わりといい感じの場所に出るんじゃね? …と。 で、ズンズンと歩いたところ、(写真・ちょうど真ん中) のような、ちょっとした渓流があったり、(写真・下から2枚目) のような、ちょっとエロい彫刻があったり、 (写真・いちばん下) のような広々とした広場があって、鹿がこっちを見ていたり。 あ、そうそう。 この日は事前の予報では終日 「雨」 となっていて、ああん…。 そういうアレだったんっすが、当日になったら天気予報が 「曇り」 に変わっていて、ヨシ! おかげでこうして、のんびりと散策することが出来るんっすが、そもそも、どうしてこんな梅雨の真っ最中の時期を選んだのかというと、もともと、土日に大阪で開催される 「あと施工アンカー」 の講習会に出る予定で、そのついでに前日に休みを取って、奈良にでも遊びに行くかぁ…と。 それが新型コロナウィルスの関係で、講習会はオンラインで行われることになったんっすが、せっかくだから、奈良プランのほうは、そのまま強行するかぁ…と。 そうやん! すっかり忘れていたんっすが、 「あと施工アンカー」 の試験、8月22日(日)やん! オンライン講習、何にもやってないやん! ま、 「山の日」 の振替休日もあるし、お盆休みもあるし。 で、もし試験に落ちたとしても、あの内村航平だって鉄棒から落ちたし。 …というので、諦めもつくし、瀬戸大也よりはマシだし! 大也クン、めっちゃ叩かれたんっすが、ああなってはいけない (戒め) 。 そんな反面教師としては、めっちゃ有意義でしたよね。 序盤で大也クンが瀬戸ったお陰で、いい緊張感が生まれたと言えそうっすが、で、ちょっぴりエロい彫刻は これ 。 ちょっとエロいだけで、別に “謎” ではないと思うんっすが、「萌えいづる」。  そんな名前の作品だったんっすな。 制作者は奈良県出身の彫刻家の杉村尚 (すぎむらひさし)。 ブロンズの風の中、見つけたメモリー、悩みなき遠い日の、私になって、あの人の胸の中、駆けていきたい、あの日のまま〜、あああぁぁぁぁぁぁ〜♪ いいっすよね、 「サンセット・メモリー」 。 杉村尚 (すぎむらひさし)は、杉村尚美の美しくないバージョンと考えていいかと思うんっすが、この萌え彫刻は、なかなか美しい出来であるな…と。 で、ねこびたい日記の人と同様、奈良県がかつて大阪府だか、境県だかに編入されていたというのは、初めて知りました。 貧乳は好きでも、編入とか、あまり興味がなかったっすからなぁ。 あ、貧乳が好きだからと言って、決して巨乳が嫌いというワケではないので、その辺はしっかりと覚えておいて欲しいんっすが、で、便所マークのところで右に曲がった先は、ちょっと鬱蒼とした感じの道だったりしたんっすが、やがて左手方向に駐車場のようなものが見えてきて、で、そのすぐ近くには、


< 東大寺 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 校倉造り〜。 おー、フニクリ、フニクラ、フニクリ、フニクラ、校倉、キャバクラ、門倉 (←失踪) 、おー♪ 中日2軍投手コーチの門倉健クン、今度は北陸地方の海水浴場の “海の家” で働いていたみたいっすな。 いつまで読めるのか知りませんが、 ほれ 。 実にどうでもいい記事なんっすが、この校倉造り、駐車場の横の何だか俗っぽいエリアにいきなり登場するので、パチモン感が半端ないんっすが、うぉぉぉぉぉぉ! 東京オリンピックの野球、勝ったぁぁぁぁぁ! 金メダルぅぅぅぅ♪ 負けたら稲葉監督が戦犯扱いされて、本名・稲葉クンの僕も辛い思いをするところだったんっすが、野球もソフトボールもアメリカを倒して金メダルとか、最高やん♪ これで、女子バスケも金メダルを取れたら言うことないんっすが、さすがにこれはちょっと厳しいっすかね? ま、何やかんやで盛り上がったし、結果的にオリンピックをやって、よかったな…と。後は閉会式に、なだぎ武が出てこないことを祈るしかありませんが、で、えーと、 これ 。 一応、ちゃんとした立派な本物だったんっすな。 で、隣の石塔。 “御髪塔” という名前で、その由来が気になるところなんっすが、んーと、 これ 。 「おはつとう」 と読むみたいなんっすが、(一説には) 東大寺鐘楼(奈良太郎)の梵鐘を吊るすために使用した女性の黒髪を用いたロープを埋納している…と。 エエぇぇぇぇ…。 中でめっちゃ伸びていそうで、ちょっと怖ぇぇぇ…。 聖武天皇が剃髪した髪の毛でも、それはそれで、ちょっと怖いし、で、 (写真・上から2枚目) は、法華堂経庫のところにも話が出ていた 手向山八幡宮 。 「てむかいやま (?) 」 ではなく、 「たむけやま」 と読むんっすな。 そう言えば 「手向ける」 って、 「たむける」 っすよね。 コイツ は 「たむけん」 っすけど。 厳かな雰囲気の神社だったんっすが、ギャルの2人組が、御朱印か何かを貰っておりましたな。 最近、流行っているんっすよね? 桑名の春日神社は こういうの も出しているみたいなんっすが、たむけん山のは、どういうのなんっすかね? んーと、 これ ? 一見すると普通なんっすが、 「八」 の字が鳩っぽくなっているんっすな。 エエやん♪ で、 (写真・ちょうど真ん中) は、 法華堂 (三月堂) 。 歴史のある建造物で、国宝に指定されているみたいなんっすが、個人的にはちょっと…。 馬鹿でかいだけで、大して美味しくないと思うんっすよね、ホッケの開き。 「ホッケ、どう?」 と聞かれても、「いや、いらないっす…」 としか。 三月堂という別名のほうはいいと思うんっすが、ま、いっかぁ。 …と思って、中には入らずに素通りしてしまいました。 あ、でも、内部には本尊不空羂索観音菩薩、梵天、帝釈天、金剛力士 (阿吽) 、四天王、執金剛紳 (秘仏) の10躰が安置されていたんっすな。 しまったぁぁぁぁ…。 見ればよかったぁぁぁぁ…。 もしかしたら、 執金剛紳 (秘仏) は安置されているだけで、見られなかったりするのかも知れませんが、 不空羂索観音菩薩 。 必ず見たい! …のに、見損ねたぁぁぁぁ…。 東大寺は大仏だけじゃないというのを、頭に入れておくべきでしたな。 でもまあ、済んだことだし。 あ、秘仏の執金剛紳も、12月16日の1日だけ御開帳されるん? こんなふうに勿体つけられると、どうしても見たくなってしまうんっすが、で、 (写真・下から2枚目)二月堂 。 二月堂は平重衡の兵火(1180年)、三好・松永の戦い(1567年)の2回の戦火には焼け残ったが、寛文7年(1667年)、お水取りの最中に失火で焼失し、うんぬん。 エエぇぇぇぇ…。 大失態やん。 取った水で消火することは出来なかったんっすかね? 何の為の 「お水取り」 や! そう、叱責せずにはいられませんが、2年後に再建されたのが現在の建物である。 ということは、1669年。 結構古いから、ま、いっかぁ…と。 で、本尊は大観音 (おおかんのん) 、小観音 (こがんのん) と呼ばれる2体の十一面観音像で、どちらも何人も見ることを許されない絶対秘仏である。 おお! 先ほどの執金剛紳、秘仏の癖に、年に一度は公開するんかよ! …とか思ってしまったんっすが、その上に “絶対秘仏” というカテゴリーがあったんっすな。 何人も見ることを許されないので、本当にそこにあるのかどうか確かめることも出来ないし、あるいは、あまりにも不出来で、恥ずかしくて他人様 (ひとさま) には見せられないという可能性も? いずれにしろ、ロマンっすよね。 で、 (写真・いちばん下) の階段を上ってお堂の中に入って、 「舞台」 の上に立つと…、


< 東大寺 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 うぉぉぉぉぉぉぉ! 絶景やんけ♪ この景色を見ずして、大仏だけ見て、満足して帰っていた過去の自分が、可愛い♪ そう、思えてくるレベルでありますが、こうして見ると大仏殿、でけぇ! で、二月堂の周囲には “何か水が落ちてくるアレ” なんかもあって、で、屋根の付いた廊下を下って、そこからズンズン、 (写真・上から2枚目) のような雰囲気のある坂道を下っていくと、やがて (写真・ちょうど真ん中)鐘楼 なんかがあるエリアに到着します。 釣り鐘、でけぇ! 何もかもスケールが大きいっすな。 日本三大梵鐘 のひとつなんだそうっすが、方広寺の鐘というのはアレっすよね。 「国家安康」 という文字が書かれていて、 「家康」 の名前を分断するとは、けしからん! …と、家康がイチャモンを付けたことで有名なアレ。 このエピソードだけで有名なのかと思ったら、普通にデカいんすな。  で、東大寺のコレは、高さ3.86m、口径2.71m。 知恩院の鐘が高さ3.3m、口径2.8mなので、高さでは完勝だし、口径でもいい勝負なんっすが、重さのほうは、あっちが70トンなのに対して、こっちは26.3トン。 この差は何なんっすかね? 奈良太郎クン、図体がデカいだけで、中身は空っぽだったりするとか? ま、26.3トンでも、これを女性の黒髪で吊そうと思ったら、相当な量がいるに違いありませんが、で、 (写真・いちばん下) 。 これが境内案内図に記載がある “猫段” というヤツなんっすかね? んーと、 これ 。 ここでコケると、来世でネコになるんだとか。 え、マジっすか? サバくんからサバトラ猫に転生して、可愛いJKとか、JCとか、JSとか、幼女とかのいる家で飼われて可愛がられるなら、めっちゃいい人生…というか、猫生と言えそうなんっすが、そうと知っておけば、ちゃんとコケておくべきでしたなぁ…。 ま、来世がそれでも、現世で、コケて左下腿骨骨折 → 入院 → 手術 → リハビリとなると、ちょっと嫌なんっすが、で、この坂をコケずに無事に下り終えて、正面に回ると、


< 東大寺 (その3) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 大仏殿、デデーン♪ で、中に入ると、大仏が、デデーン♪ 東大寺は大仏だけではないと言っても、やっぱ、東大寺と言えば、大仏っすよね。 デデーン♪ 大仏の全て 。 座高 1,498cm。 池乃めだか 10個分。 おお、凄ぇぇぇ! ちなみに、大仏の頭についている、ぶつぶつ。 あれは螺髪(らほつ) というものらしいんっすが、あれ1個で重さが 1.2kgあるらしいっす。 松阪牛・A5等級カルビ100g×3枚が 6,680円 (税込) だとすると、26,720円 (税込) 相当。 それが全部で483個くらいあるらしいので、総額 12,905,760円。 まとめて買うと、少しは安くなると思われるので、ざっと見積もって1290万5千7百円といったところっすかね? 483個も買って、60円しかまからないのは、ちょっとどうかと思うんっすが、せめて精密ドライバーセットくらいは付けて貰わないと。 あまりにもセコい気がするんっすが、でもまあ、大仏は写真撮影オーケーで、撮り放題だったので、ま、いっかぁ…と。 で、 (写真・下から2番目) は、創建当初の伽藍の模型。 今の大仏殿は 1709年に再建されたものなんっすが、横幅は創建当時に比べると、約3分の2になっているんだそうで。 ま、大仏殿の横幅が広くなったところで、 さほどインパクトはないんっすが、創建当初は東塔と西塔、2つの塔があったんっすな。 しかも七重塔。 凄ぇぇぇぇぇ! 高さは100メートルもあったそうなんっすが、ただ七重塔って、無駄に縦方向に長過ぎて、バランスが悪いっすよね。 過ぎたるは及ばざるがごとし。 やはり五重塔がベストな気がするんっすが、で、 (写真・いちばん下) は、 南大門 。 正治元年(1199年)の上棟だから十分に古いし、門の高さは基壇上25.46mで十分に高いし、金剛力士像もいるしで、とっても立派であるな…と。 「南大門って、何だい、こんなもんかぁ…」 と、落胆するようなことはなく、とまあそんなこんなで、この奈良ネタ、次回でいよいよ最終回になるような気がしないでもなくて、あと1回、ヨロシク☆

 んなことで、今日はポール・ホーンっす。 謎キャラです。 アルト・サックス編の表面上の充足を図る為、ネタになりそうなアルバムを探したところ、 こんなの が。 これ1つでアルト・サックスのアルバム4枚分。 美味しいぢゃん♪ が、中身を見ると、ルー・ドナルドソンとジミー・ウッズはこのコーナーで取り上げたことがあるヤツだし、ジェームス・ムーディのも既に持ってるし。 結局、使えそうなのはポール・ホーンという謎キャラだけで、甚だ効率が悪いんっすが、ま、いっかぁ…と。 で、 『サムシング・ブルー』 というアルバムを聞いてみたところ、悪くないじゃん…と。 が、フルートを吹いているナンバーが多くて、アルト編として取り上げるのは、如何なものかと。 で、他を当たってみた結果、 こんなCD を発見。 1枚だけダブっちゃうんっすが、5枚分で送料を合わせて 4,741円なら、お安いものっすよね。 僕が買ったことにより、品切れになって、再入荷見込みが立っていないため、現在ご注文を承っておりません…な状況になって、これから僕の卓越したレビューを読んで、めっちゃ欲しくなってしまった人は、ご愁傷様なんっすが、この中から今回、 『プロフィール・オブ・ア・ジャズ・ミュージシャン』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 いや、何となく。 すべてを聞き比べて吟味した結果ではなく、何となくアルトを吹いている割合が多そうなのをチョイスしてみたんっすが、ポールくんはフルートとクラリネットも吹いていて、で、ヴァイブのエミル・リチャーズとかいう人が入っております。 リズム隊はポール・モエアヴィクター・ガスキンミルト・ターナーという、いずれも寡聞にしてよく知らん人達だったりします。 ミルト・ターナーは、わりと最近取り上げた これ にも名前があるんっすが、まったく印象に残っていないので、初めても同然かな…と。 ま、ドラマーなので、変に悪目立ちさえしていなければ、大勢に影響はないものと思われますが、Amazon に書かれたレビューには、マイルスの開拓したモードの概念を最も早く取り入れた人。 白人嫌いのマイルスの有名なコメントが残っている人。 グラミー賞に5回ノミネートされ2回受賞された人。 そんなことが書かれていて、意外と凄そうだったりする人。 そんな期待が持たれるところでありますが、じゃ、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、ポール・ホーンのオリジナルで、 「カウント・ユア・チェンジ」 。 アルトとヴァイブの掛け合いで演奏されるテーマは、ハードバップと新主流派の中間みたいな感じで、いいっすな。 で、ソロ先発はポール・ホーン。 モーダルな雰囲気で、いいっすな。 で、続いてエミル・リチャーズという人のヴァイブ。 んーと、 この人 ? どうやら、グッバイしちゃった模様でありますが、このアルバムが作られた頃はまたお元気だったようで、元気なプレイを堪能することが出来ます。 新主流派なヴァイブといえばボビー・ハッチャーソンなんっすが、もっとソウルなミルト・ジャクソン風だったりするのが、ちょっと意外。 いや、それなりにモーダルなので、やっぱ、ハードバップと新主流派の中間みたいな感じっすかね? で、続くポール・モエアといかいう人のピアノもクール・ファンキーな仕上がりだったりして、ポール萌え、あ〜♪ ポール・モアー | アーティスト商品一覧 。 あ、普通にモアーと読んでよかったんっすな。 西海岸を代表する名ピアニストなんだそうっすが、世の中、僕が知らないだけで、まだまだたくさんイケてるミュージシャンがいるものでありますなぁ。 ま、僕なんて何にも知らない無知無知ボーイなので (←謙遜) 、当然なんっすが、とりあえず これ のMP3版をポチっておきました。 ああ、ポール・モアーに幸いあれ。

 で、次。 ポール・ホーンのオリジナルで、 「ナウ・ヒア・ディス」 。 「縄、卑猥です。」 音訳すれば、そうなるかと思うんっすが、SM趣味の人は、縄を見ただけでコーフンしたりするんっすかね? 緊縛プレイとか、何が楽しいのかまったく理解不能なんっすが、フルートとヴァイブの掛け合いで演奏されるテーマは、何か楽しそう。 楽しげな谷繁 。 そんな感じのアレなんっすが、 【悲報】 谷繁、小学校の頃は自分の名前が書けた。 子供の頃の夢を叶えるって、凄いっすな。 普通、こういうことを書くと、それがフラグになって、思っていた方向とは真逆に進んで、相撲取りになっちゃうところなんっすが、ちなみに谷繁は自分の名前を漢字で書けないのが売りだったんっすが、小学校の頃は普通に書けていたんっすな。 何かちょっと、ショック…。 で、演奏のほうは、ソロ・パートに入っても “楽しげ” が持続していて、フルート、ヴァイブの順に、とっても楽しそうなプレイが披露されることになるんっすが、人の不幸好き、暗い話好きの日本人には、ちょっぴりウケが悪そう。 ま、そんな日本人は無視して、本人が楽しめれば、それでいいんっすが、で、テーマに戻って、おしまい。

 次。 歌物スタンダードで、 「レイジー・アフタヌーン」 。 この気怠さ、暗さ、やりきれなさ。 これこそ、日本の暗いマニアが望んだ方向性っすよね。 ここでポールが吹いているのはフルートっすかね? 暗いトーンはバス・フルートのような気もするんっすが、そんな楽器を吹いているとは、どこにも書いてないし。 普通のフルートをこんな陰鬱に吹けるとするなら、それは凄い才能なんっすが、そこに絡んでくるヴァイブの透明なトーンも最高にクールで、でもって、テーマに戻って、おしまい。2分42秒。 ほんのちょっとした小さなプチ小品でありましたな。 で、次。 ピアニスト、ポール・モアーのオリジナルで、 「ホワッツ・ナウ」 。 「ホワッツ・ニュー」 じゃなくて、ナウ。 ポールくんはフルートを吹いていて、これ、アルト編で取り上げて、エエんか? そんな疑念が湧いてこないこともないんっすが、ま、エエかぁ…と。 モーダルで新主流派ライクなテーマを持ったアレでありまして、で、ソロ先発はポールのフルート。 前曲では、この楽器の持つ悪い点 = 使い方によっては、お間抜けになる。 そういうアレが出ちゃっていたんっすが、ここではこの楽器の持つ良い点 = 知的でクールで深窓の令嬢っぽい。 そんな感じがよく出ていて、いいな♪ …と。 続くヴァイブのソロもボビー・ハッチャーソンぽくて、いいな♪ …と。 ハッチャーソンって、名前ほど はっちゃけてないところがいいっすよね。 はちゃ〜。 続いて、作曲者ポール・モアーのピアノ・ソロが登場。 この人のプレイは名前ほど、モワッっとしてないところがいいっすよね。 このクソ暑いのに、モワッとされたら地獄なんっすが、さすが西海岸を代表する名ピアニストやな。 そんな感じのイケてるソロを披露して、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 同じくピアニスト、ポール・モアーのオリジナルで 「ストレート・アヘッド」 。 とっても真っ直ぐで、アヘッドな曲調を想起させるソーキそば。 そういうアレだったりするんっすが、期待したほど美味しくはなかったりするんっすよね、沖縄のソーキそば。 何か、汁の味がぼやけているというか。 もしかしたら、島とうがらしのヤツを入れなかったのがアカンかったのかも知れませんが、豆腐の上に小魚がのったヤツは、小魚が嫌いな僕にとっては嫌がらせとしか思えないような食い物だったし、ま、ゴーヤチャンプルーは普通に美味しいからいいんっすが、ここでポールくんが吹いているのはクラリネットっすかね? スウィング・ジャズのイメージが強い楽器なんっすが、こんなモーダルな演奏でもイケるものなんっすな。 意外な新発見でありました。 アルト編で取り上げるアルバムとしては、どうか? そんな気がしないでもないんっすが、で、続いてヴァイブのストレートでアヘアヘなソロがフィーチャーされて、その後、ピアノのソロが出て来て、最後は cl→ds→vib→ds の掛け合いで大いに盛り上がって、でもって、調子のいいテーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったな♪ …と。

 で、次。 「ファン・タイム」 。 ニール・ヘフティの曲のようっすが、おお、久々、アルト・サックス登場。 アップ・テンポのスリリングな作風で、ヴァイブ、アルト、ピアノの順で、各自の充実したソロを堪能することが出来るな…っと。 で、次。 「ビコーズ・ウィ・アー・キッズ」 。 何らかの歌物ナンバーだと思われるんっすが、んーと、 これ 。 Lucy Reed と Bill Evans のヴァージョンが見つかったんっすが、で、日本語訳は こっち 。 子供の虐待防止呼びかけソングっすかね? どの歌い手も言葉をかみしめるようにゆっくりとしたテンポで歌っている。 そんな記載がありますが、ここでのポール・ホーンも同様。 フルートで、ゆったりしたテンポで、言葉をかみしめるように歌っております。 で、そこにピアノとヴァイブが絡んできます。 胸が締め付けられて、キュンってなります。 で、次。 ポール・ホーンのオリジナルで、 「アブストラクション」 。 名前が 「抽象」 なので、ちょっと嫌な予感がしたんっすが、いうほど抽象的ではなくて、具象〜。 そういうアレで、よかったな…と。 で、ポールくんはクラリネットっすかね? ソプラノ・サックスみたいに聞こえて、いい感じなんっすが、ちょっぴりウェイン・ショーターっぽいというか。 で、その後、ヴァイブとピアノとベースのソロがフィーチャーされるんっすが、テンポが遅くなったり、速くなったりするところが、それなりにアブストラクションな気がしないでもなくて、12分02秒と、かなり長めの演奏になっているところに、並々ならぬ意欲が感じられる気がしないでもなくて、とまあそんなこんなで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 アルト・サックスが出てくるのが全体の3分の1だったんっすが、フルートとクラリネットのお陰で、バラエティに富んだ演奏が楽しめて、最後まで飽きずに乗り切れたな…と。 ヴァイブとピアノの人もいい感じだったし、リーダーを含め、無知無知な僕が知らないだけで、世の中にはまだまだ、イケてるジャズ・マンがたくさんいる事を再認識させられた、そんな1枚でありました。 残りの4枚も聞いてみよーっと♪


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