ARNETT COBB IS BACK (PROGRESSIVE)

ARNETT COBB (1978/6/27)

ARNETT COBB IS BACK ←click!!


【パーソネル】

ARNETT COBB (ts) DEREK SMITH (p) GEORGE MRAZ (b) BILLY HART (ds)
【収録曲】

(01-04) FLYING HOME / BIG RED'S GROOVE / CHERRY / SWEET GEORGIA BROWN
(05-07) I DON'T STAND A GHOST OF A CHANCE WITH YOU / BLUES FOR SHIRLEY / TAKE THE "A" TRAIN
【解説】 ( 2022年01月02日更新 / 連載 1,472回 )

 新年、明けましておめでとうございます。 いや、これを書いている2021年12月30日現在、まだ年は明けてなかったりするんっすが、いやあ、年末っすなぁ。 年末は年度末ほどバタバタしないので、個人的にはわりと好きだったりするんっすが、順列で言うと

  年末 > ガシュツ末 >>>>>>>>>>> 年度末

 ということになりますか。 胃の働きを活発にし、胆汁分泌を促進し脂肪の消化を高め胃粘膜を修復する作用があるんっすよね、ガシュツ末。 年末の次くらいに好きだったりする理由は、別にこの効能がどうのという話ではなく、ガシュツ末ってほんのちょっとだけ、名前がガッツ石松に似てるよね。 …という、その一点だったりするんっすが、で、本来は穏やかに過ごしている筈である年末、今年に限って言えば、ちょっとバタバタしました。 その要因のひとつは “カ〇ーレンタカー(仮名)” にあるんっすが、1号線の橋の向こうにあるマイクロバスのレンタルを主要な業務としているこのレンタカー屋さん、タイヤトランクというサービスをやっているんっすよね。 冬が近くなって、ノーマルタイヤからアブノーマルタイヤに変える際、いや、そんな変態趣味なタイヤに変える必要はないんっすが、スタッドレスタイヤに変える際、はめ換えの作業をやってくれて、で、外したタイヤはそのまま保管してくれるという。 で、春がくると、その逆。 かつては、その一連の業務を年間8,000円くらいでやってくれて、12月に行くとカレンダーをくれて、わりと頻繁にピーナッツに黒砂糖をまぶした奄美大島のお菓子もくれて、とっても重宝していたんっすが、ある日突然、料金が値上がりしました。 いきなり2倍近くになりました。 で、土日には作業をしてくれなくなりました。 平日も午後5時までで、それより遅い時間だと別料金を取られるようになりました。 ピーナッツに黒砂糖をまぶした奄美大島のお菓子も、沖縄の 「黒糖ちんすこう」 にランクダウン…というのはなかったんっすが、何かこう、いきなりアカンくなってしまいました。 ま、今までが良心的過ぎたというのは確かにそうなんっすが、だからと言って、ここまで露骨に悪徳業者に豹変されると、うーん…。 何でもいいけど “豹変” って、ヒョウにチェンジする前は、何だったんっすかね? おとなしい家猫だったのが、いきなり豹変して、松島トモ子に噛みついた。 そういう流れなんっすかね? んーと、 豹変 。 君子豹変す。 あ、別に他の生き物がヒョウになるというワケではないんっすな。 豹の斑文がくっきりしているように、君子ははっきりと過ちを改める。 松島トモ子、関係ないやん! 噛まれ損やん! ちなみに、オフィシャルブログのタイトルは 『ライオンの餌』 。 あまりにも自虐が過ぎるんっすが、わずか10日間の間にライオンとヒョウに、立て続けに噛まれているんっすよね、トモ子。 死んだと思った 。 ま、そうでしょうな。 ヒョウに噛まれて、ひょー♪ そんな余裕はないと思います。 で、これ、読んでみたら、あまりにも酷い話だったんっすが、トモ子には何の落ち度もないやん! 噛まれ損やん! “噛ませ犬” という言葉があるんっすが、こんなん “噛まれトモ子” やん! 略して “かまトモ” 。 ま、略してみたところで、何がどうなるワケでもないんっすが、で、豹変したレンタカー屋。

 

 悪徳やな! …と思いつつ、面倒なので、そのまま惰性でタイヤを預けていたんっすけどね。 自家用車のほうはスキーとかに行かなくなったので、スタッドレスタイヤを引き上げることにしたんっすが、社有のADバンのほうは、そのまま。 何でもいいけどADバンって、何の略なんっすかね? アナログ・デジタル? もしくは、あんパンと大福? それ、ちょっと甘過ぎじゃね? そんな気がするんっすが、普通、あんパンとカレーパンとか、大福と福神漬けとか、そんな “甘辛” の組み合わせにすると思うんっすが、いや、福神漬けは、そんなに辛くはないっすか。 じゃ、福神漬けと、副腎皮質ホルモンとか? で、車名の由来は、 「日産(Nissan)のバン(Van)」 =NVが進歩 (ADVANCED) して、AD。 そういうアレなんだそうっすが、言うほど、進化してるか? …というのは置いといて、長島とか木曽岬で仕事があるついでに立ち寄ったり、有給休暇を使ったりして、タイヤのはめ換えをやってたんっすよね。 が、今年の4月はボーッとしているうちに、その期を逃してしまい、5月、6月。 何とかせんとアカンなぁ。 …と思いつつ、今更、このタイミングというのも、ちょっとアレだし。 とか思っているうちに、夏。 暑かったっすなぁ。 とか言ってるうちに、秋。 朝晩、めっきり涼しくなりましたなぁ。 で、こうなってくると、もう、今更っすよね。 そして迎えた冬の始まり。 今年はスタッドレスに換える手間が省けて、よかったな♪ …と。 結果オーライっすよね。 で、すっかり安心していたんっすが、12月の初めに社有車の定期点検で会社の近くのスタンドに持って行ったら、「このスタッドレス、冬用タイヤとしての機能はありませんね!」 そんなことを言われてしましました。 え、マジっすか? 何でや? 夏の間、ずーっと履いてたからか? ま、それ以外に原因は考えられないんっすが、その次の週末、雪の予報が出ていたりして、ちょっとヤバいなぁ…と。 ま、幸い、桑名の辺りは屋根が白くなる程度で、大丈夫だったんっすが、その週の火曜日、いなべ市の山の上のほうの配水池へ行かなければならない仕事があったんっすよね。 いなべ、漢字で書くと、員弁。 近隣の住民なら、何の疑問もなく員弁(いなべ)と読めるんっすが、部外者にとっては難読だったようで、平成の大合併を機に 「いなべ市」 と平仮名になりました。 「いなべ」と、平坦に発音するのが正解なんっすが、部外者は 「なべ」と、頭にアクセントを持ってくるので、違和感が半端ありません。 んーと、 ここ 参照。 実況解説とかで、 「稲葉さん」 の 「いなば」 と同じイントネーションで 「いなべ」 と言われてたりしたんですが、これかなり違和感があって、 「もやし」 とおなじイントネーションで 「いなべ」 というと多分ネイティブに近い感じになります。 いきなり僕の本名が出て来て、ちょっとビビったんっすが、んー、 「もやし」 とも、ちょっと違うような…?

 それで思い出したんっすが、くわにゃんの これ 。 中身に関して、特に不満はないんっすが、小松未可子 = 「みかこし」 のイントネーションに、ちょっと違和感が…。 よそもんなら仕方ないんっすが、いずみちゃんと、ななはちゃん、 『北勢線隊・ナローレンジャー』 のイントネーションは、完璧でしたからね。 紛れもなく地元民やな! そう、確証が持てるんっすが、それだけに 「みかこし」 に、違和感が…。 言葉だけで説明するのは難しいんっすが、 「モデルナ」 とか、 「フナムシ」 とか、 「干しエビ」 なんかと一緒のイントネーションちゃうん? が、よくよく考えたら 「みかこし」 って、 「みか+こし」 じゃなくて 「みかこ氏」 なんっすよね。 なら、これで正解っすよね。 で、 「みかこし」 と言えば、「んほぉ〜♪」 世間では、そう認識されているみたいなんっすが、何やこれ? 本人が何か、変なコトでも口走ったのか? …と思ったら、 これ 。 本人に何の責任もないやん! こんなん、んほられ損やん! “んほぉ〜のみかこし” やん! 略して “んほこし” 。 ま、略してみたところで、何がどうなるワケでもないんっすが、で、えーと、いなべ市。 雪が降った数日後に、いなべ市のめっちゃ急な坂の上の配水池に行かなければならないのに、さばクンの社有車のスタッドレスが駄目だし食らって、ヤバい…。 そんなところまで話が進んでいたかと思うんっすが、で、ドキドキしながら当日、現場まで行ったところ、もう雪は融けていて、よかったぁ♪ …と。 で、その日の金曜日、朝、会社に行ったら、経理のお姉さんに話しかけられました。 「あんた、タイヤ、もうスタッドレスに換えた?」 「あ、換えた! (というか、前の冬から履きっぱなし〜) あっ!」 そこで、先日の定期点検を思い出しました。 「あっ、でも、この前の点検で、もうアカンて言われたぁ!」 いつかは白状せねばなるまい。 そう、思っていたんっすが、何せ、こちらには “前の冬から履きっぱなし” という引け目がありますからね。 なかなか言い出せなかったんっすが、向こうから話題を振ってくれて、今がチャンス! “前の冬から履きっぱなし” の件は、僕が白状しない限り、バレない話だし、で、 「新しいのに換えるんなら、稟議書を書いて、換えてもらい! 」 そういう流れになりました。 うん、そうするぅ! 稟議書を書くのは面倒なので、今すぐというワケにはいかないんっすが、ま、そのうち、気が向いたら様子を見て…。 「他のコのは、私が書いてあげとるんやけど…」 あ、書いてくれるんっすかぁ? じゃあ、お願い… 「アンタ、前の冬から履きっぱなしやろ!?」 うわー、バレた。 僕は何も白状してないのに、バレたぁ! 「そんな人、よう面倒みんで!自分で書き!」 うわぁぁぁぁ、見捨てられたぁ…。 あ、でも、まだ大丈夫かも知れないし! 点検したスタンドのおっさん、「今度の車検の時 (2月くらい) にでも換える?」 みたいなことを言ってたし、僕が見た限り、素人目にはまだ大丈夫なような気がするし。 とりあえずタイヤ屋さんに持っていって、プロの判断を仰ぐことにしました。 で、その結果、一目にて、「あ、駄目っすね!」

 稟議書、書きました。 ま、他人様が書いたのを改変するだけなので、そんなに難しくはなかったんっすが、それが木曜日の話。 その日の午後は予定が入っていたし、次の日は朝から現場仕事があるし、その週末、数年に一度という寒波の到来で、大雪っ! …という予報が出ていたので、ちょっと気にはなったんっすが、実際にスタッドレスに換えるのは、 ま、そのうち、気が向いたら様子を見て…。 で、その週末、めっちゃ雪が降りました。 で、めっちゃ積もりました。 月曜日の朝、起きて、外に出て、「ああ…。」 思った以上に積もってました。 車の屋根の上とか、15センチ超え。 うわぁぁぁぁぁ…。 中途半端に積もると悩むところなんっすが、これだけ積もれば、踏ん切りが付きますな。 よし、仕事、休もう! 幸い、この日は何の現場作業も入ってないし。 んなことで、会社に電話を入れました。 「今日はもう、諦めるわー。 休むわー。 (いちばん多い車の屋根の上で)15センチくらい積もっとるしー。」 いちばん多い車の屋根の上ではないところなら、5センチくらいしか積もってないような気がするし、伊勢湾岸道は通行止めながら、東名阪自動車道はまだ生きてるみたいだし、行こうと思えば行けないことはない気がしないでもないんっすが、行こうと思わなければ行けないし、東名阪は生きているといってもチェーンまたは冬用タイヤ規制だし、僕の車のタイヤ、もはや冬用タイヤではないって言われたし! 前の冬から履きっぱなしだった僕のせいではなくて、土日に仕事をしようとしないレンタカー屋が悪いんだし! ピーナッツに黒砂糖をまぶした奄美大島のお菓子はめっちゃ美味しくて、食べ出したら止まらなくなって、あっという間に完食して、カロリーやばそうで、ありがた迷惑な話だし、たまには沖縄の 「黒糖ちんすこう」 にしてくれてもいいのに、いつも同じお菓子だし! 「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」 で、菓子まで憎くなってしまったんっすが、とまあそんなこんなで、ずる休みも、やむなしだし!

 …と言いつつ、ちょっぴり引け目を感じながら、家でひっそり隠遁していたら、会社の携帯に営業の兄ちゃんからショートメールが。 「いなべの○○の発電機ですが、今日か明日に充電のため一度運転してもらえませんか?」 はぁ? さっきのニュースで、いなべの積雪60センチとか言ってたんっすけど? というか、僕、ずる休み中なんっすけど? ま、今日か明日ということなので、明日なら行けないこともなかったりするかも知れないんっすが、午前中は現場が入っているし、午後から会社に戻って、4時からスタッドレスタイヤを換えて貰う予定なんっすけど? ま、とりあえず、メールは見なかったことにして、で、幸い、翌日の午前中の現場は雪で延期ということになったので、朝から会社に行って、4時の予定を変更して朝からスタッドレスタイヤを換えて貰って、とりあえずこれで一安心。 ま、そこまで言うなら、いなべに行って、発電機でも回してこようかぁ…と。 可搬式の発電機を更新する工事の監督業務を請け負っているんっすが、先行して発電機の小屋を壊したので、外付けの充電器を取り外していたんっすよね。 それだと、バッテリーがあがっちゃう恐れがあるので、充電のため一度運転してもらえませんか? そんな営業の兄ちゃんの要望は分からないでもないし、現場に行って、1時間ほど発電機を運転して、その間、車の中でボーッとして、発電機を止めて、帰る。 雪さえ積もってなければ、めっちゃ美味しい仕事なんっすよね。 タイヤがアレなのでヤル気がなかっただけの話で、新しいスタッドレスに換えた今なら、無敵。 やったろうやないかい!

 雪さえ積もってなければ。 問題はそこなんっすが、朝の時点で東名阪が余裕なのは確認済み。 タイヤチェーンまたは冬用タイヤの規制も解除されていたし、鈴鹿より南は、まったく雪の気配なし。 同じ県内とは思えない状況なんっすが、で、会社を出て、津インターから東名阪に乗って、新四日市ジャンクションで新名神に乗って、その先で東海環状自動車道に分岐。 このルート、前日は通行止めだったんっすが、大丈夫でした。 問題は高速を降りてからなんっすが、大丈夫でした。 国道はすっかり除雪されておりました。 問題は、そこから曲がった集落の中の道なんっすが、ここも大丈夫でした。 除雪された雪が路肩に積み上がられていて、道幅が半分くらいになっちゃってましたが、路面に雪はなく、これではせっかくの新品スタッドレスも威力を発揮できなくて、何とも物足りません。 で、問題はその先。 現場のポンプ場は集落の中の道を曲がって、細い道を入った先にあるんっすが、 周囲には民家が3件ほどあるだけで、その先は行き止まりなんっすよね。 人が住んでいる限り、行政が頑張って除雪してくれている筈なんっすが、3件くらいっすからね。 見捨てられている可能性も十分に考えられます。 で、行ってみたら、めっちゃ雪が積もってました。 あちゃ〜。 ここまで来たのに、アウトっすかね? ヤバいっすかね? が、ここまで来て諦めるのも癪な話なので、チャレンジしてみますかね? せっかくの新品スタッドレスの威力を確認するには絶好の場面だし、幸い、車が通った轍 (わだち) もあるし。 轍 (わだち) 馬鹿よね〜、お馬鹿さんよね〜♪ 歌なんか歌って、余裕のあるところを見せて、えーい、行ったれ〜!

 結果。 おお、さすがは新品のスタッドレス。 雪道をものともせず、スイスイ…とまではいきませんが、両側の雪の壁をズリズリとこすりつつ、何とか前に進むことは出来そうな…? が、ヤメておいたほうがよかったような? 突っ込んだ瞬間に後悔しましたが、ここまで来たらもう、後戻りは出来ません。 えーい、行けるところまで、行ったれ〜! で、1件目の民家の先くらいまでは行けました。 そこで雪の山に乗り上げて、それ以上は行けなくなってしまいました。 うわぁぁぁぁぁ、やっちまったぁぁぁぁ…。 が、幸い、バックすることは出来たので、少し後ろに戻って、前の雪の塊をどけることにしました。 何の道具も積んでなかったので、足で蹴り散らしたり、手で雪を持ち上げて放り投げたりしていたんっすが、1件目の家の人が出て来て、見かねてスコップを貸してくれました。 ありがてぇ…。 が、前の雪をどけて、そこから先に進んでみたところで、まったく何の希望もないな。 そんな状況であることも見えて来ました。 普段ならその先が広くなっているので、そこに車を止めて、仕事が終わったら、Uターンして帰ればいいんっすが、完全に雪に埋もれているんっすよね。 これは先に進むことを考えるより、引き返す方策を考えたほうがいいな…と。 バックすれば、戻れないことはなさそうなんっすが、雪がない状態でもバックするのを躊躇するくらい、無駄に行けるところまで行ってしまったし、もともと僕はバックがめっちゃ苦手だったりするし。 先日も、マンホールポンプの修理をするのに車を道の端っこに止めて、で、ふと前を見たら、そこはバスの停留所だったので、邪魔かな? …と思ったら、後ろのガードレールの端っこにぶつけて、ガガガガガッ、ガッ! うわぁぁぁぁぁ、やっちまったぁ…。 いつ来るのか分からない、クソ田舎のコミュニティバスなんかに気を遣うんじゃなかったぁ…。 そんなことがあったので、バックで戻るのだけは、何としてでも避けたいところ。

 1件目の民家へ入る道は住民の手によって綺麗に除雪されていて、そこに軽自動車が1台止まっていたんっすが、その除雪部分を拡張してやれば、普通乗用車でも、そこに突っ込んで方向転換出来るかな? …と。 やってみたんっすが、なかなかの重労働で、うーん…。 その先に軽トラが1台止まっていて、本来、そこは広めの空間になっていたっぽくて、そこを除雪して拡張してやれば、普通乗用車を突っ込んで方向転換出来るかな? そんな気がしたので、今度はそっちのほうを重点的に攻めることにしたんっすが、こちらも思うようにはかどらず。 1時間くらい奮闘してみたんっすが、事態はまったくといっていいほど、進展しておりません。 そうこうするうちに、2件目の家のオッサンが出て来ました。 その先のポンプ場へ行きたかった。 が、見ての通り、ハマった。 その旨を説明すると、「バックしたほうが早いんちゃう?」 いや、それが嫌で、これだけ苦労しているんっすけど…。 この道は夕方まで誰も通らないので、車は別にこの状態でもかまへんで。 そう言われたので、 とりあえず車を放置して、ポンプ場に行ってみることにしました。 とりあえず発電機を1時間くらい運転して、その間に除雪に励めばいいわけですもんね。 で、行ってみました。 めっちゃ雪に埋もれてました。 可搬式発電機は、しっかりシートで養生されていたんっすが、その上に雪が60センチくらい積もっていて、うわぁぁぁぁ…。 そのシートを取っ払わないと、扉を開けられないので運転が出来ないし、これは思ってた以上に大変やな…と。 で、覚悟を決めました。 よし、諦めよう! で、車のほうも心を決めました。しゃあない、バックで出るかぁ…。

 結果、めっちゃ苦労したんっすが、何とかその道から抜け出すことが出来ました。 いやあ、最初からバックで出ればよかったっすな。 1時間の無駄な雪かきは、いったい何やったんや? そう、自分を問い詰めたい気分でありますが、というか、それ以前に、雪道に突っ込むのをヤメておけばよかったな…と。 どうせ仕事にはならなかったんだし、きっぱりと諦めるべきでした。 なまじスタッドレスが新品だっただけに、無駄にチャレンジ精神を掻き立てられてしまったんっすが、とまあ、そんなこんなで、今年の仕事は、おしまい。 1年間、お疲れさまっしたぁ♪ …と思ったら、その夜、営業担当のお兄さんから、電話が。 うわぁぁぁぁぁ…。きっと、発電機をちゃんと回したかどうかの確認っすよね? メールを貰って、返事すら返してませんでしたからね。 今日、行ってきます! …と、連絡しようかと思ったんっすが、雪でどうなるか分からないので保留して、うまくいったら事後報告しようと思っていたんっすが、うまく行かなかったので、あのメールは見なかったことにして。 …とか思っていたら、電話が掛かって来て、うわぁぁぁぁぁ…。 頑張ったんや! 努力はしたんや! が、雪が凄くて、どうにもならなかったんや…。 言い訳のフレーズを考えながら電話に出たら、ぜんぜん別の要件でした。 「明日、何か予定はありますか?」「いや、別に…」 「木曽岬町のマンホールポンプが自動で運転出来ないみたいで。明日、ちょっと見て貰えますか?」「・・・・・」 発電機を回してこなかった引け目があるので、了承せざるを得ません。 結局、そっちの件には何も触れられなかったんっすが、マンポンの故障かぁ…。 恐らくフロートスイッチの故障か何かで、とりあえず生きているヤツに振り返れば、何とかなりそう。 1時間か2時間、うまく行けばサーマルのトリップか何かで、リセットすれば10分くらいで治るかも知れないし、月曜日にずる休みしたのも引け目を感じていたし、それくらいの仕事は、しょうがないかぁ…と。 終わったら快活CLUBに行って、昼飯を食ってから帰るかぁ…と。 そんなことを考えていたんっすが、翌日、現場に行ってみたら、思わぬ事態が…。 ということで、この続きは後半、もしくは、また来年☆

 んなことで、今日はアーネット・コブっす。 日本での知名度はまずまずなんっすが、人気のほうは、さっぱり。 新年そうそう、コブかよ…。 そう、落胆した人も少なくないに違いありませんが、コブは「よろこぶ」に通じるから、縁起がいいし、おせち料理に昆布巻きが採用されているくらいなので、新年を言祝 (ことほ) ぐには最適のキャラと言えそうなんっすが、ま、今日の後半は適当に片付けて、さっさと終わりにしちゃおうかと。 んなことで、 『アーネット・コブ・イズ・バック』 テキサス・テナーの大スター、アーネット・コブが病に負けずシーンにカムバック! 病に侵され引退同然だった1970年代のコブが復活、豪快なブロウで停滞気味のシーンに喝を入れる最強のブロウイング・セッション。1978年録音。 そんな1枚である模様っす。 いや、別に、帰ってこなくてもよかったのに…。 そんな気がしないでもないんっすが、車で細い道に突っ込んで、無理に行けるところまで行って、どうにもならなくなった時、諦めてバックで戻ることの大切さを教えられたばかりだし、ある意味、タイムリーではありますな。 ピアノ・トリオを従えたシンプルなワンホーン・カルテットなんっすが、そのピアノがデレク・スミス。 おお、あの、イラストの? …と言われても、ぜんぜんピンとこないと思いますが、 これ 。 絵なので分かりにくいかと思いますが、元のジャケットもイラストなんっすよね。 '76年 Progressive レーベルに録音した 『ラブ・フォー・セール』 で注目されたほか、うんぬん。 そんなことが書かれているんっすが、このコブくんの復帰作もプログレッシブ盤。 ハウスピアニストをやってたみたいなんっすが、 で、ベースがジョージ・ムラーツで、ドラムスがビリー・ハート。 通好みで、悪くない面子っすよね。 ま、肝心のリーダーがアーネット・コブなので、多くは期待出来そうにないんっすが、とりあえず演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「フライング・ホーム」 。 ライオネル・ハンプトン楽団が1942年に吹き込んだジャンプ・ナンバーだが、イリノイ・ジャケーの猛烈なブロウにより爆発的なヒットとなった。 そう、田中英俊クンの日本語ライナーに書かれておりますな。 コブ自身も後にハンプトン楽団でこの曲を吹き込んでいるようで、で、その後もコブは何度か 「フライング・ホーム」 を録音しているが、この時期はハンプトンOB公演でもよく演奏していたためであろうか、すこぶる快調だ。 バックのデレク・スミスもオスカー・ピーターソンばりに豪快なスウィングでコブを鼓舞し (シャレではなく) 、ムラーツとハートのヘヴィ級セクションも怒濤のスウィングを聴かせる。 そんなことも書かれているんっすが、田中英俊クンの筆致もすこぶる快調でありますな。 が、ぶっちゃけ、演奏のほうは、言うほどか? そんな気がしないでもないんっすが、ジャケットのコブくんは、いかにも病み上がりに見えるし、演奏のほうも、今ひとつ元気がないような? すっかり前頭部がハゲあがっちゃってるし、両腕に松葉杖を突いてるし、何だか痛ましいっすよね。 ま、ソロが進むにつれて、次第に調子を取り戻しつつあるようにも思えるんっすが、それもみんな、デレク・スミスがコブを鼓舞してくれたお陰でありますな。 もし、コブを出汁にするようなことがあれば、コブそのものは出がらしになっちゃうところなんっすが、で、終盤、いろんなお馴染みのメロディの引用したり、カデンツァになったりして盛り上がって、で、最後、みんながワーッと出て来きて、おしまい。

 で、次。 「ビッグ・レッズ・ブルース」 。 プレスティッジ時代にレーベル・メイトだったテナー奏者、レッド・ホロウェイに捧げたオリジナル・ブルース。 そういうアレだそうっす。 これぞテキサス・テナーの真骨頂と言わんばかりにグレヴィーなフレーズでバンドを牽引するコブ。 ハートのシンバルの残響音がジャズ・ドラム特有の余韻を醸し出す。 そういうアレなんっすが、で、田中クンは何も書いておりませんが、デレク・スミスのソロが、かなり長めにフィーチャーされています。 言うほど、オスカー・ピーターソンばりに豪快なスウィングというワケではない気もするんっすが、適度にブルーで、グルーヴィで、どちらかというと、ケニー・ドリューっぽい? その背景でジョージ・ムラーツが強烈なビートをカマしてくれているんっすが、その後、ソロイストとしても、卓越した技能を発揮して、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、木曽岬町のマンポンなんっすが、気楽な気持ちで現場に向かったら、昨夜、不具合を発見して、応急処置を施してくれたらしいメンテ業者の人が来ておりました。 何でも、1号ポンプは絶縁抵抗がゼロで、運転不能。 マグネットも壊れているっぽいので、よその機場から持って来て取り替えたところ、それも直ちに壊れた。 2号機のマグネットも壊れているっぽい。 が、2号ポンプそのものは生きているので、とりあえずブレーカーに直結して、無理やり運転している。 制御用のフロートスイッチは5個とも下に下がった状態なのに、すべてオンになっている。 よって、自動運転が出来ない…と。 おお、なるほど。最悪っすな、こりゃ。 誰かが現場に来て、定期的にブレーカーの電源を入れて、ポンプを運転しないとアカンっぽいんっすが、この年末年始の休暇中、誰がそんな面倒なことをするんっすかね? メンテ業者さんっすよね? どうやら制御盤そのものはウチの会社で入れたみたいなので、何とかしなければならないのは確かなんっすが、10分で問題が解決するとはとても思えなくて、とりあえず現実から逃避して3曲目。 「チェリー」 。 1930年代に活躍したビッグバンド・リーダーでサックス奏者のドン・レッドマンの楽曲で、後年のスタンリー・タレンタインのヒット曲とは同名異曲。 そういうアレらしいっす。 ブルージーで、グルーヴィで、なかなかいい感じなんっすが、で、演奏のほうは、うーん、まあまあ? コブくんはともかく、デレク・スミスのソロは、なかなかよかったりするんっすが、で、最後、またベースのソロがフィーチャーされて、テーマに戻って、おしまい。

  で、木曽岬町のマンポン。 メンテの人いわく、アース線を接続しようとしたら、バチッと火花が出たと。 え? ありえないっしょ、そんなの。 で、マンホールの中に入って、いろいろと何か調べてくれていたんっすが、ポンプを取り付けるガイドパイプがめっちゃ熱い! …と。 え? ありえないっしょ、そんなの。 が、ガイドパイプを固定しているアングルもめっちゃ熱くなっているみたいで、そこに接触しているケーブルが焦げて、煙が出始めました。 うわっ! ヤバっ! で、ガイドパイプをガチャガチャと揺らすと、そこからバチバチと火花が出たり。 え? 慌てて引込開閉器盤で元電源を落としたんっすが、それでもバチバチと火花が。 え? え? あり得ないことの連発で、僕とメンテの人と役所の人の3人で、「うーん…」 と、頭を抱えてしまったんっすが、とりあえずマンホール内の汚水が増えてきたので、無理やりにでも2号ポンプを運転しないと。 で、ブレーカーを入れて運転電流を測ってみたんっすが、ん? 定格電流6.8Aくらいのところ、赤線と青線は7Aくらいで、ちょっと高め。 が、白線には3.7Aくらいしか流れてなくて、ん?ん? 不思議に思っていると、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 2号ポンプのケーブルから、煙がぁぁぁぁ! 触ってみたら、めっちゃ熱くなっているし、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ! ケーブルの被覆が融けたぁぁぁぁぁぁ! 2号機も死んだぁぁぁぁぁぁぁ! 最悪っすよね。 とりあえず現実から逃避して、次。

  「スイート・ジョージア・ブラウン」 。 お馴染みのスタンダードなんっすが、個人的に、そんなに好きな曲ではなかったりして、ただ、アドリブの出発点としては最適で、アップ・テンポをものともしないコブくんの快調なソロを堪能出来るな…っと。 これまでの中では、いちばんの出来だと思われるんっすが、で、その後、ピアノのソロが出て、最後はテナーとドラムスの4バースで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻っておしまい。 で、それはそうと、こりゃ、どう考えても僕の手には負えないな…と。 営業の兄ちゃんの許しを得て、電気屋さんにヘルプを求めることにしたんっすが、年末年始の休みで、電話に出てくれるかなぁ…と。 案の定、電気屋の営業の兄ちゃんは、電話に出んわ。 ・・・・ 。 藁にもすがる思いで、技術系のおっちゃんに電話してみたら、おおっ、出たっ♪ 会社は休みなんだけど、今日は仕事をしているとのことで、「でも、今日中にやらんとアカン仕事があるし…」 いろいろと状況を話しているうちに、 「今、木曽岬町におることはおるんやけど…」 というのが判明して、え、マジ? どうやら、うちの会社の工事で、すぐ近くにいるらしいんっすが、今日中にやらんとアカンのは、こっちのほうも同様だし、というか、事態は更に逼迫しているし! 無理を言って、来て貰うことにしました。 とりあえず、1号ポンプと2号ポンプとレベルスイッチの信号のケーブルは、全部死んじゃってるみたいなので、取り替える為に、すべて端子台から外して。 で、制御盤が生きているかどうか調べる為に、引込開閉器盤の元電源を投入したところ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁ! どこにも繋がってない筈のケーブルが燃えだしたぁぁぁぁぁぁぁ! ちょっとした小火(ぼや)騒ぎレベルの煙が周囲に蔓延して、やべぇ! マジ、やべぇぇぇぇぇぇ!

 で、5曲目、 「ゴースト・オブ・ア・チャンス」 。 その昔、 「ときどき出る幽霊」 という邦題が付けられたことがあるらしいスタンダードなんっすが、極上の “魅惑のムードテナー” を満喫出来る、そんなバラードに仕上がっております。 で、電気屋のおっちゃんが、いろいろと調べてくれたんっすが、何かの拍子に制御盤の下から出ているマンホールに繋がっている電線管に触って、「ん?」 「熱いっすか?」 と訪ねると、「いや、そうじゃなくて、ビリッときた。」 測って貰ったら何と、60Vくらいの電圧がのってました。 アカンやん! 「42ボルトは死にボルト」とか言われているのに、1.47回くらい死んじゃっても不思議ではないレベルやん! どうやら電柱の引込の部分で漏電しているっぽいんっすが、よその現場で 「今日中にやらんとアカン仕事」 をやってた職人さん達にも来て貰うことにして、メンテ業者には近くの機場から同じ型式のポンプを引き上げて、こっちに移設して貰って、会社にあるらしいフロートスイッチも持って来て貰って、マグネットスイッチは、一度外した1号機用が生きているようなので、元に戻して貰って、で、電気屋さんに古いケーブルを抜いて貰おうとしたんっすが、中で融けて固まってしまったのか、びくともしなくて、仕方が無いので架空で仮設の電線を引っ張って貰って、何とかポンプ1台、自動運転が出来るようになりました。 うまくいけば10分くらいで終わるかと思っていたのが、夜の7時半。 ま、メンテ屋さんと電気屋さんのおかげで、何とかなったからよかったようなものの、漏電、恐ろしいっすなぁ…。

 で、残り2曲。 「ブルース・フォー・シャーリー」 は、オルガン奏者のシャーリー・スコットに捧げたのだろうか…。 田中クンが自信なさげに推測しているんっすが、もしかしたら寿司のご飯の部分 = しゃりに捧げたブルースだったりするかも知れないし、ま、実情はどうあれ、ぐっとテンポを落としたスローなブルースで、スモーキーな演奏とはこの事を指すのだろう、冒頭ムラーツとのデュオは渋い漢の極地! そこからピアノとドラムスが加わって、徐々に熱気を演奏だが、うんぬん。 確かにそういうアレであって、この手のアーシーなサウンドがあまり好きではない僕も、納得の出来映え。 いいと思います。 で、ラスト。 「テイク・ジ・A・トレイン」 。 ジャズ・ファン以外の人でも、名前だけは聞いたことがあるに違いない 「A列車で行こう」 なんっすが、個人的に曲そのものはそんなに好きではなくて、が、演奏そのものは悪くなくて、とまあそんなことで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 木曽岬のマンポンねたを併記したお陰で、曲解説のほうが、超おざなりになってしまったんっすが、いやあ、悪くなかったっす。 出だしの3曲くらいまでは、コブくんの体調がちょっと心配な感じだったんっすが、 「スイート・ジョージア・ブラウン」 以降、復調しました。 ピアノのデレク・スミスはずっと快調だし、ベースとドラムスの人も頑張ってるし、お正月はやっぱり、昆布だねっ♪


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