END PLAY (CANDID)

SELDON POWELL  (1993/6)

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【パーソネル】

SELDON POWELL (ts) CLARK TERRY (tp,flh)
BARRY HARRIS (p) BOB CRANSHAW (b) MICKEY ROKER (ds)
【収録曲】

(01-03) HACKENSACK / BODY AND SOUL / PUSH AND PULL
(04-06) JUST IN TIME / PARK AND RIDE / OW!
(07-09) FLINTSTONES / SEL'S IDEA / STRAIGHT NO CHASER
【解説】 ( 2022年07月17日更新 / 連載 1,497回 )

 京都の “中心” が、どの辺か知ってるかな? ここでいう中心というのは、いちばん栄えてるエリアという意味なんっすが、名古屋で言うと 「栄」 みたいな。 名古屋は栄がいりばん栄えているので分かりやすいんっすが、京都はというと、うーん…。 普通に京都駅の辺りなんじゃね? そう答えた人は京都の素人っす。 京都の素人、略して “きょうしろう” 。 何かちょっとカッコよくて癪なんっすが、何でもいいけど 「癪」 って、難しい漢字っすな。 “やまいだれ” の中、どないなっとんねん? 癇癪の 「癇」 のほうはまだ、分かりやすいんっすけどね。 “やまいだれ” の中に “聞” やな…と。 よくよく見ると “聞” とはちょっと違っていたりするんっすが、 “もんがまえ” の中が 「耳」じゃなくて、「月」。 単独でこんな漢字、ありましたっけ? んーと、 これ 。 あ、普通にありますな。 で、これ、単独だとそうでもないんっすが、コイツが “やまいだれ” の中に入って 「癇」 になると、何となく指を指されて馬鹿にされているような気がしませんか? 何か、見ているだけで癪なんっすが、 「癪」 のほうは部にそうでもないんっすけどね。 それはそうと、「聞」という漢字、これ、普通に 「もんがまえに耳」 だと思っていたんっすが、違うんっすな。 「聞」 という漢字は 「門構え」 に「耳」 ではないですよ! え、マジっすか? よくよく見ると確かに 「耳」 の上から4本目の横線が右側の縦線の右に、はみ出してなかったりするんっすが、とゆうか、「聞」 という字は、そもそも 「門構え」 じゃないって、マジっすか? んーと、 ここ 参照。 今日、息子が 「聞く」 とゆう漢字は何偏?と聞くのでそれは "門構え" だとゆうと、違うとゆうんです。 この質問者のお母さんはまず、「言う」を 「ゆう」 とゆうところから直したほうがいいと思うんっすが、「聞く」 とゆう漢字は何偏? この質問も、ちょっと変っすよね。 「聞く」 とゆう漢字の部首は何? そう聞くのが正解ではないかと思うんっすが、で、その答えは、 これ 。部首は 耳 (みみ・みみへん)。 え、マジで? 「耳」 という字の上から4本目の横線が右側の縦線の右に、はみ出してないバージョンなのに、それでええの? で、 「聞」 の部首が 耳 (みみへん) ということなら、「聞く」 とゆう漢字は何偏? という聞き方も、まんざら間違いではなかったりするんっすが、漢字の左にあるのが 「偏」 で、右にあるのが 「旁」 ちゃうん? で、旁 (つくり) って、こんな牛蒡の2文字目の “くさかんむり” なしバージョンみたいな漢字やったん? “かこい” の中に囲われている部分でも 「偏」 とか言うん?

 色んな疑問が次々に湧き上がってきたんっすが、まず、部首というのが何か。 そこから話を進めなければなりません。 これがもし、部首じゃなくてブッシュなら、アメリカの第43代の大統領だよね。 …というので、話は簡単なんっすけどね。 いや、そんな単純な話ではありませんか。 ジョージ・ウォーカー・ブッシュならそれでいいんっすが、ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ、いわゆる “パパ・ブッシュ” のほうだと、41代大統領っすか。 ブロッコリーが嫌いだったんっすよね、パパ・ブッシュ。 ここ 参照。 ま、僕もブロッコリーはそんなに好きではないので、その気持ち、わからんでもないんっすが、 で、ブッシュはどうでもよくて、 部首部首 (ぶしゅ、英語: Radical) とは、漢字を分類する際に用いられる漢字の一部分である。 部首に相当する英語があるというのがちょっと驚きなんっすが、部首とか、ブッシュ大統領も使わへんやろ? そんな気がするんっすけどね。 で、これ、書かれていることが難し過ぎて、瞬時に読む気がなくなってしまったので、この話題はスルーするとして、 京都の “中心” が、京都駅の辺りとか、京都の素人 (略して「きょうしろう」) も、エエとこやな。 そこまで話が進んでいたかと思います。 京都には京都御所というのがあるんっすが、どこにあるのかというと、京都の町の北の外れのほう。 その辺りが 「一条」 で、そこから順に南下して、二条、三条、四条、五条…と。 で、京都駅があるのは七条か八条の辺り。 南の外れっすな。 今でこそ、それなりに開発が進んでいるんっすが、京都駅の裏とか、見るところと言えば東寺くらいしかねぇ…。 表のほうも京都タワーしかねぇ…。 そんなエリアだったりします。 で、京都の “中心” はどこなのかというと、 四条河原町 の辺り。 …ということで、いいのではなかろうかと。

 巫女みこナース に出てくる 「姉三六角」 というのが、 京の通り名 数え唄 に由来するものだと知ったのはつい最近なんっすが、これでいう 「(姉)三六角蛸錦〜、四…」 の辺りが繁華なエリアということになろうかと。 縦のラインで言うと、御池通から鴨川の東側くらいまで。 この繁華エリアの西側を地下鉄の烏丸線が、東側を京阪電鉄が走るという構図なんっすが、んなことで、( 前回 までの粗筋) 宇治の三室戸寺で紫陽花を愛でた。 で、昼飯に四条河原町付近の店を予約していたので、そっち方面に移動することにして。 んーと、 路線図 。 京阪宇治線の三室戸駅から乗って、中書島駅で京阪本線に乗り換えて、祇園四条駅で下車。 飯の時間まで、まだ余裕があるので、 そうだ 祇園白川、行こう …と。


< 祇園白川 (紫陽花の季節 Ver. ) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 祇園四条駅で降りて地上に出ると、目の前にどどーんと 南座 が聳えていて、おお、京都やぁ♪ …という気分が高まりますな。 ここで海老蔵が海老反ったりするんっすよね。 で、何でもいいけど 「聳える」 って、難しい漢字っすな。 耳の上、どないなっとんねん? んーと、 これ 。樅の木の 「樅」 の右側を縦方向に圧縮したっぽい? で、これもやっぱり、部首は 耳 (みみ・みみへん)なんっすな。 上のほうを部首にしようとすると 「よくわからん冠(かんむり)」 としか言いようがないので、ま、しょうがないな…と。 4本目の横線が右側の縦線の右に、はみ出していて、普通に 「耳」 みたいだし。 耳を 「そばだてる」 が原義で、そこから 「そびえる」 に派生したみたいなんっすが、個人的には 「そびえる」 よりもザビエルのほうが、いいな…と。 で、祇園白川は南座からちょっぴり北東方向に歩いた辺りにあるんっすが、繁華街の近くで、お手軽に京都っぽさを味わえるスポットとして人気っす。 春に何度か来たことがあり、探せばこのコーナーにも 「祇園白川 (桜の季節 Ver. )」 がある筈なんっすが、今回は紫陽花の季節。 決して数は多くないんっすが、 “いかにも京都” な写真が撮れる! …と、小耳に挟んだので、立ち寄ってみました。 で、なるほど。 で、ここ、 「和装前撮り」 スポットとしても超有名で、いつ行っても和服を着た若い兄ちゃんと、姉ちゃんと、カメラマンと、助手の集団が数組ウロウロしていて、いちばんいいスポットは、なかなかアカンかったりするんっすが、この季節の平日はそれ以外の一般客は少なめで、わりと穴場…というか、穴時期であるな…と。

 それはそうと、ニコンが一眼レフカメラ開発から撤退って、マジっすか? ま、「聞」 という漢字は 「門構え」 に「耳」 ではないですよ!…という衝撃的なニュースに比べれば、取るに足りない些細な問題なんっすが、ニコンの一眼レフ好き、いわゆる “ニコ爺” って、誰が爺や! “ニコ青年” って言え! …である僕としては、何とも残念なお知らせ。 ま、どうやら日経の飛ばし記事だったみたいなんっすが、日経は余計な事を書いてないで、黙って競馬の日経賞のスポンサーと、 肉桂玉 の製造だけをやってろって! 好きなんっすよね、この飴。 が、よくよく調べてみたら、どうやら日経が肉桂玉を作っているワケではなさそうで、となると、ますます日経の存在意義が無くなってしまうんっすが、で、ニコンが一眼レフカメラ開発から撤退…は、しないものの、開発を停止して、ミラーレスに注力するにはマジなんだとか。 エエぇぇぇぇぇ…。 一眼レフの、いかにもメカニカルなシャッター音と “手応え” が好きなのにぃ…。 ミラーレスの電子ビューファインダーは、何か 「偽物を見ている」 感覚で、好きじゃないし、何か、写真を撮ってる! …という喜びが感じられないんっすよね。 ま、開発を停止すると言っても、今のカメラが使えなくなるワケじゃないし、新しい機種を買う予定もないので、別にいいんっすが、ニコンの人は一丸となって、一眼レフを守って欲しかったっすなぁ。 …というのは、とりあえず置いといて、(写真・いちばん上) から (写真・いちばん下) 。 紫陽花、数的にはやや控えめな感じなんっすが、ま、ぼちぼち咲いていました。 控えめなところが風情があって、いいな♪ …っと。 いいっすよね、風情。 「たかがお笑い芸人風情が天下国家を論じるな」 とか、 「たかがグラビアアイドル風情が天下国家を論じるな」 とか、「たかがアイドル歌手風情が天下国家を論じるな」とか、否定的な意味で使われることもあるんっすが、いや、別に山本太郎や、水道橋博士や、蓮舫や、生稲晃子をディスる気はまったくないんっすが、特に生稲晃子に関しては、本名が稲葉くんである僕は、同じイネ科の仲間として親近感を持っていたり。 イネ科の植物で花粉症の症状が出る人は、まったく親近感を持ってなかったりするかも知れませんが、これからの季節、河川敷とか、ヤバいっすよね。 「イネ科の植物はいねぇが?」 と、ナマハゲの心で立ち入らなければならないんっすが、何でもいいけど、ナマハゲの 「泣く子はいねぇが?」 オメェが泣かせてるんやろ! そう、思わずにはいられませんが、 で、あと、何か、トリもいました。 鵜 (う)? 鷺 (さぎ)? 兎 (うさぎ)? ウサギではないっすよね。 鷺っすかね? ちなみに鷺って、肉食なんっすよね。 ま、そりゃ、サカナくらいは食うやろ。 そう、思われるかも知れませんが、魚肉だけでなく、畜肉も。 超・閲覧注意! …なんっすが、ほれ

 うわぁぁぁぁぁ、ウサちゃんがぁぁぁぁぁぁ! 生きたまま丸呑みされるとか、絶望しかねぇ…。 というか、この鷺、ぜんぜん食べ物を噛んでませんよね。 鵜呑みにしてますよね。 鵜が鵜呑みにするのは、まだ分かるんっすが、鷺なのに鵜呑み。 ひとくちにつき30回噛めって、幼稚園で教えて貰わなかったんっすかね? んなこと言われても、鳥には歯がないしぃ。 そう言われると、なら、しゃあないかぁ。 …という気もするんっすが、砂肝は、鳥類の 「砂嚢(さのう)」 と呼ばれる部位で、胃の一部である。 (中略) 鳥類は歯がないため、食物と一緒に飲み込まれた小石や砂が、食物の破砕を助けているのである。 おお、なるほど。 そういう仕組みであるのはよく分かったんっすが、さっき鷺が鵜呑みにしたウサギは、小石や砂でどうにかなるとは到底、思えなかったり。 とりあえず、鷺の世界に 「ご飯が喉を通らない」 という慣用句は無さそうなんっすが、んなことで、祇園白川は、おしまい。

 で、ランチタイム。 1日目の昼は ここ を押さえました。 肉や、肉、肉食うぞぉ! 無類の肉好きっすからね。 肉付きのいいギャルも好きっ♪ ムチムチは正義なんっすが、で、場所は、んーと、京都府京都市中京区寺町通錦小路上ル円福寺前町283 WITH YOUビル B1Fっすか。 名古屋近隣住民はどうしても 「中京=ちゅうきょう」 と読んでしまうんっすが、中京区 (なかぎょうく) 。 で、寺町通錦小路。 姉三六角蛸錦〜♪ あの辺りっすな。 あの歌のおかげで、横のラインはだいたい見当が付くんっすが、縦のほうはさっぱり。 縦の歌もあるんっすが、横の歌ほど認知されてないし。 で、寺町通っすか。 三八市とか、日永屋とか、うなぎセンター? それは桑名の 寺町通 。 おお、びっくり夜店とか、まだやっているんっすな。 懐かしい♪ で、うなぎセンター、今は 「うなぎや」 という名前なんっすな。 S-22 うなぎや : うなぎ。 解説が超シンプルなんっすが、僕が子供の頃、ウナギと言えば、ここのウナギでした。 ここで生のウナギを買ってきて、家で調理して、食う…と。 串打ち3年、裂き8年、焼き一生。 そんな簡単に、ご家庭で鰻の蒲焼きが作れるのか? そう、思われるかも知れませんが、大丈夫。 串を打たないし、裂かないし、焼かないし。 適当にぶつ切りにして、煮て食ってました。よって、僕の中では、鰻 = イマイチ。 そんな図式が構築されたんっすが、煮魚とか、ぜんぜん好きじゃないし。 結果、うなぎセンターのある寺町には、あまりいい印象がなかったりするんっすが、京都の寺町通も行ってみたら、桑名の寺町と同じく、アーケードの商店街なんっすな。 その中間辺りの地下1階に、その店はありました。 めっちゃ小洒落てて、いい感じ。 予約済み・お一人様の僕は、カウンターのいちばん端っこに隔離されるように配置されたんっすが、席に着くと、控えめなボリュームで 「飾りの付いた四輪馬車」 が流れているのが耳に入りました。 んー、ロリンズ? エエやん♪ 試しにちょっと動画で撮ってみたんっすが、んーと、これ。


 おお、分かりにくい! が、何となく、雰囲気がよさ気なのは感じ取って頂けたかと思いますが、で、何を食いますかね? ランチメニューは こちら 。 「黒毛和牛外ヒラステーキのおばんざいプレート」 というのが気になったんっすが、夜、家で頼んでいる 「宅配おかず」 にたびたび登場する “銀ヒラス” という魚。 アレがどうも今ひとつで印象が悪いので、ちょっと躊躇してしまいますな。 たぶん “黒毛和牛・外ヒラ・ステーキ” なんだと思うんっすが、 “黒毛和牛外・ヒラス・テーキ” である可能性もゼロではないし。 黒毛和牛の外にヒラスが盛り付けられている定期。 そういうアレだったりするのかも知れず、ヒラス、いらねぇ! となると、無難なところでチキン南蛮か、豚の生姜焼きか。 「生麩と湯葉のおばんざいプレート」 というのも、京都っぽくていいし、うーん…。 予約した時点で、あれこれ悩んでいたんっすが、メニューを持って来てくれたお姉さんが、「こちら、ただいま、オススメとなっております!」 と言ってオススメしてくれたのが、 「鶏の黒焼きと冷や汁のおばんざいプレート」 (1,640円) というの。 何でも九州フェア開催中だそうで、その中でも一押しなのが、これ。 わざわざ京都に来て、九州フェアって、どうよ? そんな気がしないでもないんっすが、このメニューは今しか食べられない (かも知れない) 。 他のメニューは次に来た時に普通に食べられる (ような気がする) 。 京都要素は “おばんざい” のほうで補完すればいいし、何より、オススメしてくれたものを素直に注文したほうが、お姉さんからの好感度がアップするような? 様々な思惑が渦巻いたんっすが、「じゃ、これで!」

鶏の黒焼き♪ おばんざいプレート♪ 冷や汁と豆腐♪

 で、到着〜。 いつも料理撮り用に使っているコンデジを持ってくるのを忘れたので、今回はスマホによる撮影となります。 左の写真がメインの “鶏の黒焼き” 。 「こちら、大変お熱くなっておりますので、お気を付け下さい。」 運んできてくれたお姉さんが注意してくれたんっすが、何気なく左のほうに移動しようとして鉄板に指が触れて、「熱っ!」 だから、ゆうたやん…。 お姉さん、心の中で思ったに違いありません。 で、真ん中の写真が “おばんざいプレート” 。 “おばんざい” って、名前がいかにも京都っぽくて、ソソられるんっすが、中身は、ま、普通のご家庭の “和のお惣菜” のようなもので、個人的にあまり好きではない “ひじきの炊いたん” があったりするんっすが、あ、でも、京都と言えば “おばんざい” だし! で、右側の写真が “冷や汁と豆腐” 。 冷や汁は宮崎の郷土料理っすよね。 鶏の黒焼きと合わせて、宮崎と京都のコラボといった感じ。 で、お味のほうはというと、鶏の黒焼き、肉が軟らかくて、美味ちい♪ 個人的には、もっと下品な濃い味付けでもいいかな? そんな気がしないでもなかったんっすが、そこはまあ、 「はんなり京都風」どすえ…ということで。 で、冷や汁、冷たくて、美味しい♪ 冷たい汁物って、どうよ? 食べる前は、ちょっと懐疑的だったんっすが、クソ暑い夏、冷たい汁物、ぜんぜんアリっすな。 で、 “自家製おぼろ豆富” 。 あ、豆腐じゃなくて、豆富っすか。 確かに腐っているより、富んでいるほうがいいっすよね。 “にがり” を使わないのが特徴らしく、「こちら、 “にがり” を使わないのが特徴となっております。 “にがり” というのは名前の通り、ちょっと苦いんですが、 “にがり” を使わないことにより、甘味の感じられるお豆腐…じゃなくて、お豆富となっております。」 お豆富係のおじさんがカウンターとテーブルを回って、丁寧に説明してくれるんっすが、 「こちら、おかわりできますが、どうなさいますか?」 そこまで言われて断る勇気、僕はありません。 実際、おかわりに値する、美味しいお豆富だったりするし。 で、 “おばんざいプレート” は、ま、こんなものかと。 あ、でも、京都っぽいし! で、冷や汁。 「こちら、そのままお飲み頂いても、ご飯にかけて頂いても、うんぬん。」 係のお姉さんから、そんなレクチャーを受けておりました。 個人的に、ご飯が汁物で “つゆだく” になるのって、あまり好きではなかったりするんっすが、提案してくれた食べ方を素直に実践したほうが、お姉さんからの好感度がアップするかな? そんな思惑もあって、ご飯にかけて食べてみました。 アツアツご飯と、冷たい汁のコラボ、意外とイケるやん♪

 ということで、いやあ、 “当たり” でした。 よし、決めた。 今度の “京都オフ会” の会場は、ここにするぅ! 開催日時等、詳しいことはまったく決まってないんっすが、参加希望者がおられましたら、ヨロシク☆

 ということで、今日はセルダン・パウエルっす。 しばらく、白人(?)と思われるキャラを取り上げていたんっすが、今週から “ソウル・ジャズ編(?)” になります。 分類が難しいんっすけどね。 ソウルというか、中間派? …みたいな人も取り上げるつもりなんっすが、ハード・バップとの線引きも難しいし。 ま、基本、オルガンやギターなんかが入ってたりする、コテコテ路線。 そういうことになろうかと。 いやぁ、気が進みませんな。 都会派アーバンな僕の趣向に合致しなくて、まったくソソられるものがなかったりするんっすが、で、その手始めがセルダン・パウエル。 ソウルというか、中間派? …みたいな人であるという認識なんっすが、このコーナーでも過去に一度だけ取り上げたことがあります。 んーと、 これ 。 基本、「セルダンは双葉より芳し」くらいしか、書くことがないなぁ。 …と思っていたんっすが、書かれてるやん! 書くこと、なくなったやん! で、 “チョコレート・ダンディ” と呼ばれていたりするんっすか。 僕の知らない情報を得ることが出来たんっすが、んーと、 ここ 参照。 ホンマやん! で、この、寡作のテナー・マンがルースト・レーベルの残した2枚の貴重な傑作リーダー作のうちの第一作でも別によかったんっすが、聞いてみたら何だかちょっと中間派っぽくて、都会派アーバンな僕の趣向に合致しなかったので、他を当たってみることにしました。 その結果、 『エンド・プレイ』 。 こんなのが見つかったんっすが、1993年録音のキャンディド盤。 キャンディドというレーベル・カラーとは合致しないキャラであるような気がするんっすが、1950年代に録音したルースト盤でジャズ通から圧倒的な支持を受ける職人肌のサックス奏者、セルダン・パウエルが他界する3年半ほど前に残したラスト・メッセージ (93年録音) 。 クラーク・テリー、バリー・ハリスなどほぼ同世代のベテランと共に、これぞジャズの極みというべきプレイで唸らせる。 そんな1枚。 他界する3年半ほど前なら、言うほど死ぬ間際ではないような気もするんっすが、これが遺作ということであれば 『エンド・プレイ』 (最後の演奏) には違いないっすよね。 で、バリー・ハリス。 うぉー! …と、テンションが上がるんっすが、加えてベースがボブ・クランショウで、ドラムスがミッキー・ローカー。 リズム・セクションは鉄壁っす。 が、クラーク・テリー。 うーん…。 名手であるのは確かなんっすが、飄々としたプレイは、いわゆる生粋のハード・バッパーとは持ち味が違って、 日本の、特に陰キャたちの間での評価は今ひとつ。 そう、言わざるを得ません。 原田和典クンの日本語ライナーにも、全曲ワン・ホーン編成であったなら、ウッド・ベースの響きをしっかり捉えたセッションであったなら (中略) と、個人的に思うところもあるものの、うんぬん。 そんなことが書かれているんっすが、でもまあ、入っちゃってるものは、どうしようもないし。 んなことで、では、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「ハッケンサック」 。 いきなりモンクかよ! …と、文句のひとつも言いたくなってしまうんっすが、個人的にあまり好きではなかったりするんっすよね、モンクの曲。 でもまあ、セル・パウくんが、モンク、イケるやん♪ …と判断した以上、 部外者としては黙って受け入れるしかないんっすが、ところどころ微妙にモンクっぽくてブルージーなバリー・ハリスのピアノのイントロに続いて、2管のユニゾンでテーマが演奏されます。 やっぱり、クラーク・テリーの “悪い面” が出ちゃってるように思えるんっすが、何となく、ちょーけた感じがするというか。 でもまあ、超ちょーけているワケではなく、ちょっとちょーけているだけなので、許容の範囲内かと思いますが、で、続くテリーのソロも、ま、そんな感じ。 それを受けたセル・パウのソロは、さほど中間派な雰囲気ではなく、十分にモダンなスタイルだったりして、悪くないな…と。 で、続いてバリー・ハリスのソロになるんっすが、そのつなぎ目の部分で拍手の音が聞こえております。 ニューヨークの名門クラブ 「バードランド」 でのライブなんっすな、これ。 で、バリ・ハリくんは東寺、いや、当時、そこそこなお年だったと思われるんっすが、若い頃と寸分も変わらないソロを披露してくれていて、流石やな…と。 で、その後、ベースのソロがあって、最後はラッパとテナーの掛け合いでそこそこ盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 実に正統派でオーソドックスなハード・バップでありました。 最後の辺り、ハリスのピアノがめっちゃモンクっぽかったりするんっすが、ま、ご愛敬かと。

 で、次。 「ボディ・アンド・ソウル」 。 スロー・バラードの 「ボディ・アンド・ソウル」 は、まさしく彼の持っている歌心のショウケースと言えよう。 そう、日本語ライナーに原田クンが書いているんっすが、実に正統派でオーソドックスなバラードに仕上がっております。 そこまでサブトーンが露骨ではないので、意外と “魅惑のムードテナー感” は希薄だったりするんっすが、歌心に富んだ、ついでに豆にも富んだ豆富なソロに続いて、クラーク・テリーのミュート・ソロが登場。 これがまた、絶妙にマイルスっぽかったりして、単なる能天気親父ではない、確かな実力を感じさせてくれるんっすが、続いて、めっちゃブルージーなハリスのソロが出て来て、最後、2管の絡みでテーマが演奏されて、おしまい。 9分24秒という、わりと長めの演奏なんっすが、冗長ではなくて、いいな♪ …っと。 で、次。 パウエルのオリジナルで、 「プッシュ・アンド・プル」 「押す、そして引く」 。 押して駄目なら引いてみな。 そんな示唆に富んだ格言があるんっすが、 「おしてもだめならひいてみな」 。 こんな歌、あったんっすな、清子。 清子は 「きよこ」 なので、清々しいを 「きよきよしい」 と読んでしまった本田圭佑は、何も間違ってない気がするんっすが、いや、間違ってるんっすけどね。 でもまあ、間違いを素直に認めた態度は立派だったと思うし、で、この清子の歌、なかなか深い歌詞だったりするんっすが、パウエルくんの 「押す引く」 も、メロディアスな、なかなかの佳曲だったり。 演奏のほうも、けれん味のないパウエルくんの伸びやかなソロが、いいな♪ …っと。 で、その後、ピアノとベースのソロが出てくるぞ…っと。 何か、原田クンがベースの録音状況について不満を述べておりましたが、先ほど (中略) したところを書いてみると、(このアルバムで耳にできるのは、ベースの音というよりはアンプの音だ) 。 ま、確かにそんな気がしないでもないんっすが、ライブだし、贅沢言うな! …と。 そんなに不満なら、ニューヨークまで、生を聞きに行け! …と。 そんな気がしないでもないんっすが、で、最後、再びテナーが出て来て、でもって、テーマに戻って、おしまい。 クラーク・テリーは、お休み。

 で、次。 まだ残り6曲もあったりするので、ペースを早めますが、歌物スタンダードの 「ジャスト・イン・タイム」 。 ミディアム・ファストの軽快な仕上がりっす。 クラーク・テリーは、お休み。 で、次。 パウエルのオリジナル、 「パーク・アンド・ライド」 。 さっきは 「押す、そして引く」 だったし、「なんとか・アンド・かんとか」 が好きっすな。 で、この 「(車を)駐車する、そして(電車に)乗る」 も、なかなか軽快な仕上がり。 ま、もたもたしていると、電車に乗り遅れますからね。 で、クラーク・テリー、復活! いたらいたで、ちょっとウザいんっすが、いないと、ちょっと寂しかったりするし、ま、これくらいの出現頻度が適切であると言えるのではなかろうかと。 シンプルで短いテーマを2管で合奏して、で、ソロ先発はテリー。 やっぱり、ちょっとちょーけているんっすが、名手なのは確かだし、それなりに味もあるし、で、以下、そこそこワイルドなセルダン・パウエル、この上なくブルージーなバリ−・ハリスと、各自の良好なソロが続いて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「オウ!」 ディジー・ガレスピーの曲みたいなんっすが、ちょーけている系トランペッターの仲間ということで、クラーク・テリーが採用を進言した信玄餅。 そういうアレなのではないかと妄想する孟宗竹。 そういうアレなのではないかと。 で、案の定、ちょーけたラッパがフィーチャーされているんっすが、ま、いっかぁ。(←諦めモード)

 で、次。 「フリントストーンズ」 。 フリント・ストーンズという、何らかの石(複数形)なのか、フリントス・トーンズという、何らかの音 (複数形)なのかは知りませんが、 「フリチンだ、すとーんズ」 。 そんな可能性もありますよね。 ノーパンでズボンだけ穿いてたんだけど、すとーんとズボンが落ちて、フリチンになってしまった (複数形) 。 そういう情景である可能性がゼロではありません。 ちゃんとズボンにバンドをしないから! …と言われても、今のヤングな若者はピンとこないかも知れませんが、ちゃんとパンツにベルトをしないから! そう、言い換えると、今度はオジサンのほうが、ノーパンなのに、パンツ? …と、混乱してしまうし、難しいところなんっすが、で、曲のほうはアレっす。 アップ・テンポの快調なナンバー。 クラーク・テリー入りのクインテットで、各自の充実したソロを堪能することが出来るぞ…っと。 で、次。 「セルズ・アイデア」 。 セルダン・パウエルのオリジナルなんっすが、三度目の正直で、ようやく 「なんとかアンドかんとか」 から脱却しましたな。 で、演奏のほうはというと、ピアノのイントロが、最高っ♪ バリー・ハリス、最強っ! 曲そのものはシンプルなリフ・ブルースで、別にどうということはないんっすが、2管のユニゾンでアーシーなテーマが演奏されて、以下、ラッパ、テナー、ピアノの順で、各自の充実したソロを堪能することが出来るぞ…っと。

 んなことで、ラストっす。 「ストレート・ノー・チェイサー」 。 締めもモンクかよ! …と、文句のひとつも言いたくなってしまうんっすが、曲そのものはシンプルなリフ・ブルースで、別にどうということはなくて、で、各自のソロは普通に出来がよくて、とまあそんなこんなで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 悪くないっす。 ライブなので、ノリがいいっす。 3年半後に死ぬパウも、死ぬとは思えないくらい生き生きしているし、ま、3年半後っすからね。 この後、すぐ死ぬというワケではないし。 クラーク・テリーのキャラは、ちょっと好き嫌いが分かれるかも知れませんが、バリー・ハリスは問答無用でバリバリにハリスだし、最初と最後がモンクの曲なのはちょっとアレなんっすが、それ以外の選曲は自作3つを含めてなかなかだし、悪くはなかった。 そんな1枚でありました。


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