ICHI−BAN (TIMELESS)

LOUIS HAYES & JUNIOR COOK (1976/5/5)

ICHI-BAN ←click!!


【パーソネル】

WOODY SHAW (tp) <#1,3-5> JUNIOR COOK (ts) RONNIE MATHEWS (p)
STAFFORD JAMES (b) LOUIS HAYES (ds) GUILHERME FRANCO (conga)
【収録曲】

(01-03) ICHI-BAN / PANNONICA / BROTHERS AND SISTERS
(04-05) THE MOONTRANE / BOOK'S BOSSA
【解説】 ( 2022年10月16日更新 / 連載 1,509回 )

 アイイイイイイィィィィィ! 世界の中心で、愛を叫んでみました。 桑名にある自分の家で、隣近所に漏れ聞こえないように、小さな声でボソッと呟いただけなので、果たしてこれで、世界の中心で愛を叫んだことになるのか、ちょっと疑問だったりするんっすが、 “世界” かどうかはともかく、桑名の辺りが日本の中心であることは確かなんっすけどね。 ずーっと昔に見たことがあるような気がする 『ムー』 の総力特集か何かに、北伊勢は日本の中心。 そんなことが書かれていたんっすよね。 北伊勢というのは伊勢の国の北のほう、地元では 北勢 と言ったりするんっすが、そこが日本の中心である! …と。 根拠は知りません。 いや、何かそれらしいことが書いてあったような気もするんっすが、凄くつまらない総力特集で、適当に読み飛ばしてしまったので、何も覚えてはいません。 が、あの 『ムー』 が言うんだから、きっとそうなんやろな…と。 ま、 『ムー』 の言うことなので、話半分…というか、話二厘くらいに聞いておいたほうがいいかも知れませんが、本当に 『ムー』 にそんなことが書いてあったのか、今ひとつ自信がないので、念のためにググってみました。 「北伊勢 日本の中心 ムー」 ・・・ 。 3件しかヒットしませんな。 伊賀市、伊勢国、それに 「2014:隠れ神JAPAN[超]復活 <>そして<>の宇宙神々の系譜」 という本。 これ っすか。 もしかしてこの本に、北伊勢 = 日本の中心説の根拠が詳細に書かれていたりするとか? よし、ポチろう! …と思ったら、一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です。 ああん…。 それにしても、この検索件数の少なさ。 もしかして 「北伊勢 世界の中心 ムー」だったっけ? キーワードを変えて、再検索してみたんっすが、該当するページは見つかりませんでした。 ああん…。 スマホだと何件か出るんっすけどね。 激安スーパー 「ラムー」 で爆買い&自炊で爆食する日本一JKの正体とは?1食90円 とか。 かろうじて “ムー” の要素は見られるんっすが、これのどこに 「北伊勢」 と 「世界の中心」 が? …と、疑問に思って中身を見てみたら、どこにもそんな要素は見当たらなかったんっすが、そもそもそんなことより、もっと根源的な疑問がありますよね。 さばクンはどうして、世界の中心で愛を叫んだのか。 その謎について、簡単に説明していきたいと思います。

 あ、こりゃ、簡単には終わらないな。 今日も “前振り” だけで終わらすつもりやな。 そんな気配が濃厚だったりするんっすが、11月3日(祝)〜5日(土)という日程で、どこかに遊びに行こうかな? …と。 まだ、前回の “出雲ネタ” が終わってないのに、で、今日も終わらせる気が皆無だったりするのに、早くも次の旅行プラン。 あー、だって、 全国旅行支援 が始まったし、年が明けると仕事のほうが忙しくなるし、行くなら今しかないな! …と。 (祝)(金)(土) という日程だと、1泊目も2泊目の平日扱いになって(←多分)、クーポン券を 3,000円×2日分貰えるんっすよね(←おそらく)。 で、3日間遊んでも、次の日はお休みだから、その気になれば 『塩サバ通信』 の更新だって出来ちゃうじゃん…と。 ま、決して “その気” にならないことは、今の時点で明確だったりするんっすが、で、どこに遊びに行こうか、悩みに悩んだんっすが、今の時点で1泊目は、とりあえず「鳴門」 かな? …と。 いや、何となく。 で、2泊目は高松の辺りにでもするかぁ…と。 特に高松の辺りで行きたいところがあるワケではないんっすが、強いて言えば、昔、一度だけ行って意外とよかった 『平家物語』 の蝋人形のところ。 あそこ、もう1回行ってみたいな♪ …と。 これ を見てより一層、僕の “平家愛” が深まりましたからね。 …と思ったら、 これ 。 エエエぇぇぇぇ…。 何でや? 僕が行った当時から、寂れまくっていたからか? 何か、微妙に辺鄙な場所にありましたからね。 ここがアカンとなると、ますます、特に見たいところがなかったりするんっすが、 栗林公園四国村 も行ったことがあるし。 が、ちょっと、よさ気な宿は見つけました。 ここ 。 あじ温泉。 サバくん、あじ温泉に行く! 青魚つながりで、ちょっといいな♪ …と。 かと言って、料理が青魚づくしだったりすると、ちょっとアレなんっすが、 料理【竹】 満腹♪牛肉と鮮魚の “いいとこ取り” 会席 というのが、いいな♪ …っと。 満腹♪ …っすか。 量が多過ぎて食べきれなかったりするのは、ちょっとアレなんっすが、とりあえず <展望ジャグジー風呂付> 特別客室(海側) を押さえておきました。 このお部屋で、このお料理で、おいくら万円? …と思ったら、お一人様利用で 20,350円(税込・サービス料込)。 おお、以外とリーズナブル。 全国旅行支援で5,000円引き+クーポン 3,000円分なので、実質 12,350円。 おおっ♪ このお値段なら、穴子の一本揚げ? …と思っていた天麩羅の中身が、実はタクアンだったりしても、ま、納得かと。 高松の中心からはかなり離れているみたいなんっすが、周辺に何か、見るところあるんか? …と思ったら、 これ 。 おお、 「セカチュー」 のロケ地なんっすか。 そういうことなら、せっかくだから映画を見てみるかぁ…と。 で、見てみた結果、

 アイイイイイイィィィィィ! ちなみに 「セカチュー」 はドラマ版と映画版があるんっすが、ドラマのほうのロケ地は伊豆の 松崎町 で、映画のほうが庵治町。 松崎町には行ったことがあるんっすが、そう言えば 「セカチュー」 がどうのこうの言ってたような? えーと、 これ 。 おお、ホンマや。 自分で書いてるやん! 松崎町のどの辺りがロケ地だったのか、当時の僕はまったく何の興味もなかったので不明なんっすが、で、一方、映画版の詳細は ここ 参照。 https://eiga-watch.com/seka-chu/ じゃなくて、 https://eiga-watch.com/aiosakebu/ なんっすな。 出演:大沢たかお (松本朔太郎) 、柴咲コウ (藤村律子) となっておりますが、実は長澤まさみ (広瀬亜紀) 、森山未來 (サク・高校時代の朔太郎) のほうが主役だったりします。 というか、大人になってから編は、片山恭一のベストセラー小説が原作となっていますが、オリジナルストーリーも加えられているため、うんぬん。 このオリジナルストーリーの部分だったりして、これがまた、極めて不評。 高校生編だけでよかったのに…。 そんな声が巷 (ちまた) で溢れております。 僕個人としては、けっこう感動したし、涙も流したし、決して悪くない出来だと思うんっすが、世間の評価は意外と辛口。 うーん…。 ま、確かに 「ありえない」 展開だったりするんっすけどね。 高校時代の朔太郎くん、白血病で入院しているアキ (長澤まさみ) を病院の無菌室から連れ出して、オーストラリアに行こうとするし、大人になった朔太郎くんも、勝手に学校の理科準備室に侵入したりするし。 高校時代のエピソードでは、ソニーの “Walkman” が小道具として登場するんっすが、ちなみに朔太郎とアキは、どちらも1969年生まれという設定。 僕は1968年生まれで、ほぼ同世代なので、いろいろと懐かしいシーンがあったりするんっすが、ラジオの深夜番組に手紙を送って、それが読まれると、3万2千円の “Walkman” が貰える! …というのは、ちょっとどうかと。 そんな高額なもの、貰えたっけ? あの 『クラウンレコード1万円クイズ』 ですら、1万円っすぜ。 しかも、毎週お1人様に賞金1万円だったような? あれだけ北島三郎の 「風雪ながれ旅」 をヘビーローテーションで流して、その程度なので、手紙が読まれたくらいなら、番組特製ステッカーを進呈! …とか、ちゃうん?

 ま、そういう些細な点は差し置いて、この映画、ただひたすら、長澤まさみが可愛ぇぇぇぇぇぇぇ♪ 当時16か17歳だったんっすな。 女子高生役なので、制服姿あり、体操服あり、私服ありで、至福、眼福。 サービスショットで、水着姿もあったりします。 ただ “純愛物” なので、エロいシーンはありません。 せっかく、無人島の廃墟のホテル (?) で、2人きりで一夜を過ごすことになったのに、朔太郎、何やっとんじゃぁぁぁぁぁぁ! …というか、何で、何にもやらんのじゃぁぁぁぁぁぁぁぁ! で、あとは付け足しパートに登場する藤村律子。 このギャルは朔太郎の婚約者という設定で、大人になってからは柴咲コウが演じているんっすが、女子小学生時代の子役が、可愛ぇぇぇぇぇぇぇ♪ もう、それだけで無茶なストーリーとか、どうでもよくなってしまうんっすが、で、舞台となった庵治という町、めっちゃ味がありますな。 映画を見て、これはもう、ロケ地巡りをするしかないな。 そんな思いが強くなったんっすが、ここは外せない!「純愛の聖地 庵治・観光交流館」 ここは外せません。 シゲじいの写真館やん! この 「シゲじい」 というネーミング、辻本茂雄の 茂造 と、ごっちゃになってしまうんっすが、「茂造」 なりきりコスチューム 。 こんなの、あるんっすな。 いらねぇ…。 (カツラ バッグ トップス パンツ ペン) 5点セット。 ん? ペン? 何かと思ったら、もしかして、顔に線を引く用っすかね? 杖もついてくるなら、ちょっと欲しいかな? 一瞬、そんなふうに思ってしまったんっすが、ペンなら、やっぱりいらねぇ…。 で、この 「雨平写真館」 、建物だけなら桑名の 石取会館 で代用出来そうなんっすが、 落ち着いた雰囲気の館内では、カフェ「寫眞館の珈琲」(しゃしんかんのコーヒー)が営業中。 エエぇぇぇ…。 何が 「エエぇぇぇ…。」 なのかというと、寫眞館ってちょっと、吐瀉物に似てね? …という意味での 「エエぇぇぇ…。」 なんっすが、「吐瀉物と眞子様の館」 、略して 「瀉眞館」 。 展示物がマニアック過ぎる上に、不敬…というか小室圭なんっすが、「寫眞館」 のほうは大丈夫。 展示室には、映画のロケ地写真展を常設。撮影当時の写真やロケ資料、実際に撮影で使われた 「主人公サクのスクーター」 などが展示されています。 おお、マジっすか? これ っすよね。 どうせなら前の座席にサクの蝋人形を据え付けておいて、後部座席に座って、叫べるような仕掛けになっていたらよかったんっすが、いや、そんなん、ぜんぜんアカンっすな。 どうせなら後部座席にアキ (生身の長澤まさみ本人)が待機していて、前に座ったら抱きついてくれるシステムだったりしたら、1回100円は出してもいいかな? そんな気がするんっすが、そういえば映画を通じて叫んでいるのって、このシーンだけだったような? 世界の中心 = 庵治? いや、実際はオーストラリアのエアーズロック (ウルル) らしく、何故そこが 「セカチュー」 なのか、最後までよく分からなかったんっすが、とにかく、こことブランコと防波堤の3点セットは、ロケ地巡りには欠かせないな…っと。

 何だかんだで庵治、それなりに楽しみになってきたんっすが、その前に( 前々回 までの粗筋 ) 。 日御碕灯台の周辺を散策した。 こっちを片付けておかなければなりません。 1日目、宿に入る前に軽く出雲大社を散策して、チェックインして、その後、バスに乗って日御碕に行ったんっすが、その翌日。 朝飯前に再び出雲大社を散策することにしました。


< 出雲大社・早朝編 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 境内全域図は こちら 。 「けいだいず」 だと 「軽大豆」 に変換されてしまってアレなんっすが、 「けいだいぜんいきず」 だと、「境内全生きず」。 お亡くなりになってしまったぁ…。 というのは置いといて、僕がお泊まりした宿はこの地図の左下の辺り。 祖霊社と千家國造館とやらの前を通って、 神楽殿 の前に出ました。 注連縄、デケぇぇぇぇぇぇ! 正面の大注連縄は長さ約13メートル、重さ5.2トンに及びます。 スゲぇぇぇぇぇぇぇぇ! が、個人的にこういう長い縄って、ちょっと微妙…。 というのも、会社の昔の上司に長縄所長代理というオッサンがいたんっすが、カラオケで 「酒場の金魚」 を熱唱するわ、宴会の締めの挨拶をさせれば 「宴もたけなわ、僕、ながなわ。違うか!」とか、クソしょうもないことを言うわで、微妙…。 何でや? 香田晋、エエやん! そう、思われるかも知れませんが、長縄所長代理が歌っている時点で、ウゼぇ…。 で、次。 (写真・上から2枚目) 。 この門から本体部分に潜入すると、やがて、 拝殿 が、デデーン。 ここの注連縄も十分に立派なんっすが、神楽殿に比べると小さいので、この順番で見てしまうと、ややインパクトに欠けるのが実情かと。 あ、でも、津には 印パクト があるし! 株式会社モリヤマの イン・パクト という製品だってあるし! で、 御本殿 はというと、周囲をぐるりと囲まれていて、屋根の部分がチラッと見えるだけ。 ま、これはこれで、いいと思います。 ぱんつなんかでも、ガバッと丸見えになっちゃうより、チラッと見えたりするほうがコーフンするし。 本殿と、ぱんつを一緒にするな! そういう意見もあるかも知れませんが、どちらも、拝みたくなるという点では、一緒や! …と。 で、個人的にパンツは白が好きなんっすが、神社には赤いのと黒いのがありますよね。 前の日に行った日御碕神社は赤かったんっすが、出雲大社は黒。 調べれば、何らかの答えが得られるような気がするんっすが、今はそんな気分ではないので割愛して、(写真・いちばん下)八足門 。 通常、この門の中には入れません。 神聖なぱんつを守るジャージみたいなものなんっすが、 埴輪ルック のJCやJKというのも、個人的にはけっこう好きだったり。 スカートの下にジャージを穿き、裾をある程度まで捲る着方。 え? 裾をある程度まで捲るところまでがセットなん? そこまで忠実に埴輪を目指さなくてもいいような気がするんっすが、で、後は、


< 出雲大社・早朝編 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 御本殿の廻りを反時計回り (←そういう決まりらしい) に、グルッと1周して。 まずは左側の十九社 。 いいっすよね、十九。 十九なかばの恋知らず〜、十九なかばで恋を知り〜♪ 石川さゆりは紅白では 「津軽海峡・冬景色」 と 「天城越え」 のヘビーローテーションなんっすが、たまには 「能登半島」 も歌えばいいのに。 そう、島根半島の地で思ったりするんっすが、で、次。 素鵞社 。 難しい漢字っすな。 鷲(わし)とは微妙に違いますよね? 鵞鳥 (がちょう) の鵞? 鳶 (とび) とも違いますよね? で、ここ、稲佐の浜で砂を拾ってきて、それをここの “砂箱(?)” に奉納して、代わりに “砂箱” の中の砂を持って帰る。 そんな儀式が執り行われるんだそうで。 桑名の石取祭では町屋川から石を取ってきて、それを春日神社に奉納したりするんっすが、それのパクリ? ま、出雲大社のような地方都市の下っ端が、日本の中心である北伊勢の神社に憧れて、その真似をしたくなる気持ちは分からんでもないので、今回の事は大目に見てあげようと思うんっすが、で、後は何らかの社があったり、おみくじが括りつけてあったり。 で、元に戻って、大注連縄の横に提灯がぶら下がっていたり。


< 出雲大社・早朝編 (その3) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、四角いエリアから外に出て、 ムスビの御神像 を愛でたり。 大国主神、テラ、イケメン。 で、朝日に輝く金の玉、これは幸魂・奇魂 (さきみたま・くしみたま) といった魂を現していたんっすな。 ありがたや…。 この像に関しては、リンク先のブログが詳しいんっすが、ムスビの御神像の 「案内板」 の意味というところ。 (前略) なんの事かまったく、意味がわかりません。 なんだか、気がおかしくなって、ワカメを一気食いしたい気分になります。 ん? 何故ここで、唐突にワカメ? 名産だから? あ、ワカメが名産なのは今度行こうとしている鳴門の話で、出雲は関係ないっすよね。 あ、もしかして、わけワカメ ( ←「ワケがわからない」の意味) と言いたかったとか? HA-HA-HA! いっつ・ないす・じゃぱにーず・じょーく♪ で、後は外に出て国造家鎮守社 (?) を眺めたり、神聖な雰囲気が漂う川沿いリバーサイドを散策したり。 あ、この川、 素鵞川 (そががわ)という名前なんっすな。 イルカが泳いでいそう。 いや、蘇我入鹿 (そがのいるか) は関係ないので、素鵞川だからといって、イルカが泳いでいるとは限らないんっすが、で、朝なのでアサガオが綺麗に咲いていたりして、とまあそんなことで、朝の散策はおしまい。 で、この続きはまた、次回☆

 んなことで、今日はジュニア・クックっす。 年少者の料理人? まいんちゃん みたいな? おお、可愛ぇぇ♪ たまの失敗は、スパイスかもね♪ 「失敗す」 とスパイスで韻を踏んでいるところが、たまらんっ♪ …と、すっかり舞い上がってしまったんっすが、よくよく考えたらジュニア・クックはこの幼女とは何の関係もない、ただのオッサンだったりするので、気持ちを落ち着けて。 で、えーと、先週からテナーサックス (新主流派・モードジャズ編) 。 え? ジュニア・クックって、ブルー・ミッチェルと一緒にホレス・シルバーの元でやってた人だから、スタイル的にはハード・バップ、もしくはファンキーじゃね? そう、思われるかも知れませんが、ネタ用に適当に仕入れたアルバムを聞いてみたら、めっちゃモーダルやんけ! そんな出来であることが発覚したので、こっちのほうに持って来ました。 ロイ・ヘインズのパチモン? …と思われがちなドラマー、ルイス・ヘイズと組んだ双頭コンボ物なんっすが、 『イチバン』 という1枚。 わ、名前、ダサっ! ジャケットのデザインも手抜き風だったりして、ジャケ絵を手書きしている身としては、有り難かったりするんっすが、訴求力ゼロっすよね。 ちなみにジュニア・クックとルイス・ヘイズはホレス・シルバーの元で同じ釜の飯を食った仲間なんっすが、 何の釜の飯を食ったんっすかね? この中 から好きなものを選んで貰っていいんっすが、釜めしの素と、そうめんつゆは、やっぱり地元のヤマモリが、イチバン。 が、よりによって、どうして 『イチバン』 なんて名前を付けちゃったんっすかね? 日本でこの言葉を覚えて、嬉しくなって使っちゃったんっすかね? ま、ようするに 『タラちゃん、ようするに』 みたいな。 何が “イチバン” だ。 ジュニアの癖に生意気だぞ! そう、近所のクソガキに難癖を付けられて虐められないか、ちょっと心配なんっすが、で、クックの相方と言えば、ブルー・ミッチェル。 ハード・バップ期を代表する名コンビと言っていいかと思うんっすが、で、この 『イチバン』 では誰がラッパを吹いているのかと思ったら、ウディ・ショウ。 おお。 ちょっと意外な人選っすな。 で、ピアノにはロニー・マシューズと、これまた、なかなか渋いところを突いてきたんっすが、面子だけではどんなスタイルなのか、皆目、見当がつかないぞ…っと。 んなことで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずはアルバム・タイトル曲の 「イチバン」 。 ロニー・マシューズのオリジナルっす。 あ、生意気なのはジュニアではなかったんっすな。 冤罪やん! 虐められ損も、いいところなんっすが、で、この曲はアレっす。 モーダルとは、ちょっと違うような? かといってファンキーとも違うし、強いて言えば、ネオ・ハードバップ? ピアノと2管との絡みで、わりとシンプルなテーマが演奏されて、で、ソロ先発はクックくん。 ようこそここへ、クックくん、クックくん♪ クッククックと鳴く青い鳥って、何の鳥や? ふと、そんな疑問が湧き上がってきたんっすが、今日はこの先、あまり書くことがないような気がするので、ちょっと調べてみたいと思います。 んーと、 これ私は当時からこの曲を聴くたびに違和感を感じていた。 私はこの 「違和感を感じる」 という言い回しを見ると、違和感を感じずにはいられなかったりするんっすが、「違和を感じる」 というのも何か変だし、「違和感を覚える」 というのが正解なんっすかね? ま、それはともかく。 どう考えても青い鳥が鳩のイメージで歌われているのだ。 そう、これは僕も思いました。 クッククックって、鳩じゃん! で、鳩って、青くないじゃん! …と。 で、この、ヒウおじさん。 微妙に絵心もあるし、書いてることもなかなか面白かったりするんっすが、チルチルミチル。 今となっては使い捨てライターのイメージしかなかったりするんっすが、なかなか寓意に富んだ寓話だったんっすな。 で、青い鳥 = ルリビタキ説。 おお! この 可愛い鳥 っすよね。 おお、めっちゃ青いやん♪ これはもう、青い鳥 = ルリビタキで、決まり! …と思ったら。 「チュロチュロロ」 「ヒリョヒリョヒュルル」 と口笛のような音色で、うんぬん。 鳴き声がちゃうやん! 今からでもいいので、歌詞を 「ようこそここへ、チュロチュロロ♪」 に変えて歌え! そう、統一○会のエラい人から淳子ちゃんに進言して欲しいところなんっすが、進言が無理なら、信玄餅でも…。 で、このクックくんのソロがっすね、めっちゃモーダル。 「これ、ウェイン・ショーターだよね?」 と聞かれたら、「DA.YO.NE!」 と答えてしまうと思うんっすが、懐かしいっすな、 EAST END×YURI 。これ、動画のタイトルが「DA・YO・NE」になってますが、違うよね。 「DA.YO.NE」 だよね。 ソースは Wikipedia 。 あ、片仮名だと 「ダ・ヨ・ネ」 なんっすな。 名古屋だと 「だ・が・ね」。 日本語のラップって、どうしてこんなにダサいんや? そんな気がしないでもないんっすが、あ、そんなこと言うと、例のアレが出てきますぜ。 これ 。 ああ…。 それはそうと、表題曲 「DA.YO.NE」 は、ジョージ・ベンソンの 「Turn Your Love Around」を無断でサンプリングしたものだったが、うんぬん。 これ、マジ? 今、初めて知ったんっすが、YURI、駄目じゃん! これなら、完全オリジナルで勝負したメロリンのほうが、よっぽどマシなんっすが、で、これ、作詞 : GAKU, Mummy-D じゃん。 「くわなにさくはな」 の人じゃん! なら、許してもいいかぁ。 そんな気がしないでもないんっすが、で、「これってウェイン・ショーターだよね?」 なソロに続いて、ウディ・ショウのソロが飛び出してくるので、ん? ショーターとウディ・ショウの共演って、何かあったっけ? …と、頭を悩ませることになるんっすが、実はこれ、ジュニア・クックですからー。 残念! その意外性がイケる1曲であるな…と。 で、続いて出てくるロニー・マシューズのソロも気合いが感じられて良好で、最後、ルイス・ヘイズが派手に締めて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、いいじゃん♪

 で、次。 「パノニカ」 。 セロニアス・モンクが書いた、いわゆる 「ニカ物 (にかもの)」 のひとつなんっすが、 「ニカ物 (にかもの)」とは、ジャズ界のパトロンとして知られたニカ男爵夫人に捧げられた一連の楽曲のことを言う。( Wikipedia風。) パトロンって、具体的にどんなことをしてくれたんっすかね? ハトロン紙 をたくさん送ってくれたとか? 通常、ヤンキーマシンで抄造され、軽包装、封筒などに用いられる。 イキってウンコ座りしているだけだと思っていたヤンキーが、実はこうして裏で地道に働いて、社会に貢献してくれていたのかと思うと、胸熱っすな。 が、ハトロン紙、別にいらねぇ…。 で、これ、ウディ・ショウ抜きのカルテットで演奏されるんっすが、しみじみとした胸熱なバラードで、「パノニカ」 って、こんないい曲やったんか。 …と、再認識させられました。 ソロが進むに従って、少しずつテンポが速くなって、エモーショナルさが増していくんっすが、で、最後、はっ! …と我に返って、穏やかなテーマに戻って、おしまい。 で、次。 「ブラザーズ・アンド・シスターズ」 「兄弟と姉妹」 っすか。 作曲者として Tex Allen という名前がクレジットされているんっすが、んーと、 この人 ? アップ・テンポで、ちょっぴりモーダルな曲調だったりするんっすが、色んな打楽器の音が入った賑やかな演奏が展開されております。 ソロ先発はウディ・ショウ。 華やかさと陰りとが綯い交ぜになったような独特の世界が展開されるんっすが、綯い交ぜ (ないまぜ) 。 こんな漢字を書くんっすな。 綯い交ぜ 。 そんな意味だったんっすな。 よく分からずに、雰囲気だけで使っていたんっすが、僕もあまり、タラちゃん (ひと) のことを言えないな…と。 ようするにですね、「ないまぜ」 でしゅー。 何が 「ないまぜ」 だ。 サバの癖に生意気だぞ! そう、近所のクソガキに難癖を付けられて虐められても仕方ないんっすが、で、ジュニア・クックのうねうねしたソロがそれに続き、その後、クールなマシューズのピアノが登場します。 途中、「キャラバン」 っぽいメロディを引用したりして、で、最後、ルイス・ヘイズが派手に締めて、で、テーマに戻って、おしまい。 おお、いいじゃん♪

 で、次。 「ザ・ムーントレイン」 。 ウディ・ショウが書いた名曲っすよね。 これ、割と有名なアルバムに入っていたような? あ、 これ っすか。 前半、「仕事を適当に済ませた自慢」 みたいなことが書いてあって、不快極まりないんっすが、若かりし頃の未熟サバがやったことなので、ま、大目に見て貰うとして。 で、彼の実力が遺憾なく発揮されるのは、続く自作の「ザ・ムーントレーン」でありまして、これは曲としてもショウの代表作であると言ってもいいでショウ。流れるような、実に印象的なメロディのナンバーでございます。そして漂う、そこはかとない哀愁。伊達に地下鉄に轢かれて片腕を切断したわけじゃないナ。…という男意気のようなものを感じさせますね。 そんな、何とも適当なことが書かれています。 で、あっちはテナーがジョー・ヘンダーソンなので、ジュニア・クックと聞き比べてみるのが御一興かと存じますが、2管の絡みで、流れるような、実に印象的なメロディのテーマが演奏されて、で、ソロ先発はジュニア・クック。 うん、ジョー・ヘンとは、ちょっと違いますな。 ショーターっぽくもないし、コルトレーンでもないし、かと言って、ホレス・シルバーの時代に戻った感じでもないし。 で、ここはやはり、続くウディ・ショウのソロに心血を注ぐべきであるな…と。 魂の叫びっすよね。 幸魂・奇魂 (さきみたま・くしみたま) を召喚したような心揺さぶられるプレイが展開され、で、ピアノのソロがそれに続いて、2管アンサンブルとドラムスの絡みみたいなパートがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、凄ぇぇぇぇ!

 で、ラストっす。 「ブックス・ボッサ」 。 ベーシストであるウォルター・ブッカーが書いたボサノバ調の佳曲なんっすが、これも何か、割と有名なアルバムに入っていたような? んーと、 これ っすか。 さほど有名な作品ではないような気もするんっすが、 これ 。 動画ではめっちゃ横に広がっていたジャケットの姉ちゃんがいいっすよね。 アルト・サックスのソニー・レッドだか、シルベスター・カイナーだかが入っているんでしたっけ? アルトとテナー、ドナルド・バードとウディ・ショウを聞き比べてみるのも御一興かと思いますが、このジュニア・クックのバージョンは色んな打楽器の音が入っていて、より祝祭的な雰囲気に仕上がっております。 テーマに続いて、ピアノ、トランペットの順で、各自の充実したソロが披露されて、で、続いて、おお。 ゴン太くんじゃん! この楽器 が登場します。 ンゴンゴ♪ けっこう長めにフィーチャーされて、で、最後はクックがきっちり締めて、で、テーマに戻って、今日のところは以上っす。

【総合評価】 全5曲、ハズレなし。 モーダル路線に転じたジュニア・クックがクッソ熱いし、ウディ・ショウは絶好調だし、ロニー・マシューズも派手さがないなりに地味に頑張ってるし、名前と見た目で損してる。 そんな1枚なんっすが、買って損はなくて、超オススメ☆


INDEX
BACK NEXT