NOW, HEAR THIS! (AUDIO FIDELITY)

BILL BARRON & TED CURSON (1963/12/5)

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【パーソネル】

TED CURSON (tp) BILL BARRON (ts)
KENNY BARRON (p) RONNIE BOYKINS (b) DICK BERK (ds)
【収録曲】

(01-04) AROUND THE WORLD / BIG BILL / THE LEOPARD / HURDY GURDY
(05-08) DWACKDI MUN FUDALICK / JES SWINGIN' / IN A MONASTERY GARDEN / YOU ARE TOO BEAUTIFUL
【解説】 ( 2022年12月11日更新 / 連載 1,516回 )

 金魚が空を飛ぶ〜 そんなのアリババ〜♪ 金魚が空を飛ぶのが有りか無しかと聞かれたら、そんなのナイババ〜。 そんな気がするんっすが、いやあ、懐かしいっすな 『きんぎょ注意報』 。 金魚が空を飛ぶんっすよね。 リアルタイムで見ていたワケではないんっすが、動画配信サイトで見つけて、何となく見てみたら、まあまあオモロイやん…と。 少なくとも 『唄子・啓助のおもろい夫婦』 よりはオモロイっすよね。 子供の頃に親が見ていたんっすが、 子供には何にも面白くなかったりするんっすよね、『おもろい夫婦』 。 Wikipediaを見たら、普通に面白そうだったりするんっすが、こんな遅い時間に放送していたんっすな。 小学生の頃は8時半には寝ていて、 『8時だョ!全員集合』 は、前半しか見させて貰えなかった僕がリアルタイムで見ていたとは思えない時間帯だったりするんっすが、それにしても8時半に寝るのは、さすがにちょっと早過ぎっすよね、当時の僕。 夜遅くまで起きている = 大人という認識があったので、さすがにこれはちょっと恥ずかしくて、小学校5年生の頃でしたか、家庭科の授業で枕カバーに刺繍をすることになった際には、ちょっとサバを読んでしまいました。 題材は自由だったんっすが、 「PM11〜AM7」 という文字を入れたんっすよね。 夜11時から朝の7時まで、おねんねする時間にお世話になる枕。 そんな意味を込めてみたんっすが、担任のおばさんの先生に 「いれぶん・ぴーえむ、見とるん?」 と言われて、はぁ? 意味、わかんねぇ…。 後から知ったんっすが、 『11PM』 という、スケベな深夜番組があったんっすな。 はぁ? んなもん、見てねーわ! 親の目を盗んでみるようになったのは、もうちょっと大人になってからや! ドキドキしながらスケベなのに期待していたのに、「釣り特集」 だったりした時のガッカリ感は半端なかったんっすが、もういいっ! こんな番組、見ないっ! 三重テレビの 『 週刊おとなの絵本』 にするっ!

 で、えーと、何の話でしたっけ? あ、 『きんぎょ注意報』 っすな。 ちなみに冒頭で僕が歌ったのは、エンディングのほう。 オープニングテーマは 『溜池NOW』 で、内田順子 (←本人) が歌ってましたな。 ほれ 。 おお、しょこたん、可愛ぇぇ♪ 「テレポーテーション」 、めっちゃええ曲やんけ! 橋本潮。 歌は素晴らしいけど、 最近の言動が…。 そういうコメントが多かったので調べて見たら、うわ、ラサール石井みたいになってるやん…。 お子様の夢を壊さないでいて欲しかったんっすが、内田順子は性格よさそうで優しそうなので、大丈夫っすよね? んーと、 これ 。 おお、保育士実技指導講師になってる♪ しょこたんが 「カワイイぃぃぃぃ〜♪」 と絶叫している横で、「恐いッスか?」とか言ってて、ちょっぴり天然っぽいキャラみたいなんっすが、恐い保育士3人組とかに虐められないように、お仕事、頑張って頂きたいな…と。 で、 後半 。 うぉぉぉぉぉぉぉ。 生・富士サファリパークがぁぁぁぁぁぁ! 和田アキ子が歌ってる説もあったんっすが、串田アキラなんっすよね。 で、 「1たす2たすサンバルカン」 も、イケるやん♪ で、『きんぎょ注意報』 。 ぶっちゃけ、金魚はどうでもいいっす。 たまに金魚がフィーチャーされる回があったりするんっすが、何だかちょっと子供っぽくて、微妙…。 ま、お子様向けのアニメを「子供っぽい」 と批評するのもどうかと思うんっすが、Wikipedia を見ると、アニメ版は原作よりもやや低年齢向けで、若干ギャグが強い。 そんな記載が見られるんっすが、ああ、なるほど。 漫画のほうは 『なかよし』 連載なので、オトナの女向けっすよね。 で、ポテトチップスの略称 「ポテチ」 を日本中に広めた作品として知られている。 これってマジっすか? ポテチとか、誰でも思いつきそうなんっすけど。 「きん注」 よりもっと前から、鳳啓助が 「ぽてちん!」 とか言ってたような? 個人的にはポテチよりも 「焼きそばパン」 の印象のほうが強かったりするんっすが、 こんな考察 まで。 何だか、懐かしい香りの ほ→むぺ→じ なんっすが、焼きそばパンは映画版の 『世界の中心で、愛をさけぶ』 にも登場しますよね。 主人公のサク (高校生ばーじょん) がラジオの深夜放送に手紙を送る際のペンネームが 「焼きそばパン」 なんっすが、それにあやかって こんなもの まで。 「あきちゃんのコロッケパン」 って、アキとコロッケって、何か接点あったっけ? …と思ったら、 「コロッケパン」 はTVドラマに出てくるパンをイメージして作ったようですね。 そっちのほうは見てねぇから、知らねぇ…。 焼きそばパンとコロッケパン、個人的にどっちが好きかと聞かれると、コロッケっすかね? 焼きそばパン、微妙過ぎますもんね。 ほとんど焼きそばの味、しないし。 その点、コロッケパンのほうは、ソースの味が濃厚で、美味ちい♪ それ、「ソースパン」 でもいいんじゃね? …と言われると、確かにそうなんっすが、そうっす。 「ソースパン」 でもぜんぜん大丈夫っす。 逆に言うと、焼きそばパンも、もっとソースたっぷりにしてくれたら、ソースの味が濃厚で、美味ちい♪ そんな結果が得られることになると思うんっすが、 こだわりソースのたっぷり焼きそばパン 。 おお、いいの、あるじゃん♪ あ、でもこれ、ソースがたっぷりなのか、焼きそばがたっぷりなのか、判断が難しいっすな。 あ、いや、これ、後者っすな。 「こだわりソースたっぷりの・焼きそばパン」 じゃなくて、「こだわりソースの・たっぷり焼きそばパン」 っすもんね。 ソースはこだわっただけで、たっぷりなのは焼きそば。 そういうパンっすよね。 別に、こだわってくれなくてもよかったのに…。 ソースをたっぷりにしてくれるだけでよかったのに…。

 自分の望みが叶えられない絶望感に、打ちひしがれそうになってしまいますが、 たっぷりソース焼きそば 。 これはどうや? コッペパンに焼きそばを挟むのではなく、ランチパックなところがちょっと邪道ではあるんっすが、ソースがたっぷりであれば、この際、邪 (よこしま) な道を歩くことすら、辞さない。 そんな強い覚悟で臨もうと、近所のスーパーに行ったところ、売ってねぇ…。 仕方がないのでコッペパンを買ってきて、家でソーセージを焼いて、挟んで、ソーセージパンにして食べることにしたんっすが、いや、自分で焼きそばを作るのは面倒だし、冷蔵庫に賞味期限が昨日までの 「香燻」 があったし。 あ、「香燻」 じゃなくて、「香薫」 なんすな。 「香り+燻 (いぶ)す」 なのかと思ったら、 「香り+薫り」 。 で、これ、美味っ♪ 僕の心の中で

  ソーセージパン > コロッケパン > 焼きそばパン(笑)

 という順位が確定した瞬間でありますが、で、( 前々回 の粗筋) 前回は違うネタなので1回飛ばして、で、前々回も途中までは関係ない話なんっすが、映画版 『世界の中心で、愛をさけぶ』 のロケ地巡りをした…と。 ちなみに、焼きそばパンもコロッケパンも、食べませんでした。 当時、そんなものがあるとは知らなかったし、2005年2月の情報なので、今でも売られているのかどうか、甚だ疑問だし。 世間のセカチュウ熱は、すっかり醒めちゃったし。 で、僕はこの後、宇多津に行ってランチを食う予定なので、パンなんか食ってる場合ではなかったりするんっすが、高松市内は 栗林公園高松城 (玉藻公園) も何度か行ったことがあるし、 四国村 は一度だけ行ったことがあるし、1回行けば十分な気がするし、もう1回行ってもいいかな? …と思っていた 平家物語歴史館 は潰れちゃったし。 屋島 へ行ってみようか? そんな案もあったんっすが、今から35年ほど前、 この時 に行ったっきりだし。 背景が青色で ( ← 当時 Webデザインを担当していたサバ兄いわく、鯖をイメージしたらしい…)、読みにくいこと、この上ないんっすが、苦労して読むに値するほど大したことは書いてないので、軽く読み飛ばして貰うとして。 それでも我慢して読んでみた結果、当時の僕が屋島に否定的だったことが窺えるんっすが、ちなみに当時あったケーブルカーは廃止になってしまって、今はバスでしか行けなかったりするんっすが、とりあえず景色はよさそうやな…と。 で、最悪、水族館で時間を潰せそうやな…と。 が、よくよく考えたら、僕は魚って、見るのも、煮るのも、焼くのも、そんなに好きではなかったりするし、ま、刺身とか、フライとかは好きだったりするんっすが、で、景色のほうも、よくよく考えたら、庵治のセカチュウのロケ地巡りと、そんなに大差ないような?

 んなことで、高松市内はヤメにして、観音寺・善通寺の、香川が誇る “寺コンビ” 、もしくは、多度津・宇多津の香川が誇る “津コンビ” 、その、どこかに行こう…と。 で、熟慮した結果、宇多津に行こう…と。 うだつの上がる町並みとか、ありそうっすよね、宇多津。 ま、ないんっけど。 美濃市にありますよね、うだつの上がる町並み 。 行ってみても、何が上がっているのか、今ひとつよく分からなかったりするんっすが、で、宇多津に行って、そこで昼飯も片付けちゃおうと。 幸い、ネットで予約出来る店がいくつかあったんっすが、その中で ここ を選んでみました。 宇多津の癖に、生意気な! そう、言いたくなるようなお洒落な店なんっすが、香川県綾歌郡宇多津町。 加藤茶の妻か、仲本工事の妻か、どっちかみたいな名前な郡の分際で、タワマンなんか建っていて、無駄に都会で生意気なんっすよね。 加藤茶の妻・綾菜、仲本工事の妻・純歌。 綾歌郡って、完全に混ざっちゃってますが、とりあえず ここ から予約。 パスタランチ、ピザランチ、コーヴォランチ(肉料理)、コーヴォランチ(魚料理)、コーヴォスペシャルランチ(肉料理)、コーヴォスペシャルランチ(魚料理) とあるんっすが、パスタは、ねぇな…と。 マナーに則って、綺麗に食べられる自信がないんっすよね。 うどんみたいに啜るのは御法度みたいだし、口の周りがケチャップまるけになっちゃいそうだし。 で、ピザも、ねぇな…と。 1人で1枚、食べきれる自信がないんっすよね。 そんな大きなピザではないのかも知れませんが、ぶっちゃけピザって、大きいのをみんな取り分けて食べるのが楽しいのであって、1人でモサモサ食べても、空しいだけやな…と。 で、(魚料理) は、ないな…と。 僕は魚って、見るのも、煮るのも、焼くのも、そんなに好きではなかったりするし。 となると、必然的に (肉料理) ということになるんっすが、普通のコーヴォランチ (肉料理)にするか、コーヴォスペシャルランチ(肉料理)にするか。普通のコーヴォランチ (肉料理)は 1,760円で、アミューズ、サラダ、スープ、本日のパスタ1/2、メイン肉、デザート、ドリンク。 コーヴォスペシャルランチ(肉料理)はメイン肉が 「特選牛のロッシーニ」 になる代わりに、お値段が 2,420円になる…と。 なるほど、 「特選牛のロッシーニ」 っすか。 これは確かにスペシャルっすな。 世俗に疎い僕でも、ロッシーニというのがどういうものなのかは知っているんっすが、ヒレ肉の上にフォアグラが乗ったヤツっすよね? ヒレ肉は脂がなくて物足りないので、そこを脂の塊のフォアグラで補完する、そういう思想の食べ物っすよね。 うーん、フォアグラかぁ…。 アヒルの脂肪肝っすよね? 脂肪肝なので、脂肪 = 脂の塊なのはいいんっすが、肝 = レバーっすよね? 肝、キモいから苦手なんっすよね…。 が、フォアグラ、何かの時に食べたことがあるんっすが、言うほど肝っぽくはなかったような? ただの脂の塊だったような? スペシャルじゃないほうのメイン肉って、何となく牛肉じゃなくて、豚肉か、鶏肉か、魚肉のような気がするし、いや、さすがにコーヴォランチ(魚料理)というのが別にあるので、メイン肉が 「魚肉ソーセージを切って、フライパンで焼いて、マヨネーズを掛けたもの」 ということはないと思うんっすが、660円の差額をケチって、ケチ臭いメイン肉を出されて、ガッカリするのもアレなので、えーい、スペシャル、いったれー!

 ということで、店に着きました。 駅からはちょっと離れているんっすが、後で紹介する某・観光スポットへ行く途中なので、問題なし。 で、


 うぉぉぉぉぉぉ! 外の席がよく見える、ちょっぴりリゾートっぽい席に案内されて、この時点でそれなりにテンションが上がりました。 ギャル向けという事前の口コミ通り、お洒落な感じで、僕以外はギャル2人連れ × 3組という状況。 かなり緊張を強いられるシチュエーションなんっすが、こんなところにオッサンが何しに来た? …みたいな白い目で見られることもなく、基本、眼中にない感じだったので、大丈夫でした。 ちょっとハードルが高そう? …と、懸念されていたんっすが、店の兄ちゃんは、いい意味で “宇多津っぽい” キャラだったので、ぜんぜん大丈夫。 で、しばらくして、お料理・第1弾が到着〜。


 アミューズ、サラダ、スープっすな。 アミューズって、薬用石鹸? …とか思っていら、違ったんっすが、それは、あ、ミューズかぁ。 ま、前菜みたいなもんっすよね? 生ハムと酢だこっすかね? もしかしたら、タコのカルパッチョとか、そういう洒落た名前の食べ物だったりするのかも知れませんが、美味ちい♪ 酢だこさん太郎よりも、美味ちい♪ で、続いて、


 本日のパスタ1/2。 壁のところに掲げられている3種類の中から、好きなものを選ぶ方式なんっすが、いちばん無難そうな 「ベーコンと茄子のトマトソース」 とかいうのをチョイスしました。 ハーフサイズなんっすが、けっこう量があって、美味ちい♪ マナーに則った綺麗な食べかたが分からなくて、口の周りがケチャップまるけになってしまったんっすが、誰も僕のことなど眼中にないので、問題なし。 で、続いて、


 「特選牛のロッシーニ」 来たぁぁぁぁぁ! めっちゃ高級っぽくて、さすがはスペシャルなんっすが、肉の下にはマッシュポテトが敷かれていたり。 で、お味のほうは。 ・・・・・ 。 ぶっちゃけ、ちょっと微妙…。 いや、お味のほうはまったく問題ないんっすが、肝心の特選牛がぁ…。 ちょっと硬いし、何か、微妙にレバーっぽい味がするような? フォアグラか? 上に脂肪肝なんか乗せちゃったから、肝の風味が移ったんか? いや、フォアグラのほうは普通に、ただの脂肪の塊で問題なかったので、ヒレ肉自体の問題だと思うんっすが、ま、冷静に考えたら、アミューズ、サラダ、スープ、本日のパスタ1/2、デザート、ドリンクが付いて、2,420円で 「特選牛のロッシーニ」 って、さすがにちょっと無理がありますよね。 変に背伸びせず、普通に 「鶏の照り焼き」 とかでよかった気がするんっすが、次回はスペシャルではない、普通のランチにしておこう…と。 で、


 デザートはフルーツとマンゴーアイス。 美味ちい♪ ちょっと体が冷えてしまったので、コーヒーはホットにすればよかったかな? …と。 あ、でも、僕、猫舌だし。 とまあ、そんなことで、以上。 とってもいい店で、当たりだったな♪ …と。 2日目に泊まった庵治温泉の旅館で全国旅行支援のクーポンを 3,000円分貰ったんっすが、そのうちの 2,000円分をここで使わせて貰いました。 たった420円で美味しいランチを食べることが出来て、満足♪ ということで、続いては、 ゴールドタワー 。 「どうしてこんなところに、こんなもんを作ってしまったんや感」 が半端ない、バブルの負の遺産なんっすが、いつの間にやら 「ソラキン」 なんてものが出来たみたいなので、覗いてみることにしました。


< ソラキン > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 おお、これはまさしく、金魚が空を飛ぶ〜 そんなのアリババ〜♪ 試みとしては、いいと思います。 が、空飛ぶ金魚を写真を撮るの、めっちゃ難しい…。 とりあえず金魚は置いといて、瀬戸内海と瀬戸大橋の眺めが素晴らしいのと、宇多津が無駄に都会だったりする様子を感じ取って頂ければ幸いなんっすが、展示スペースは3つの階に分かれていて、最上階から順に降りてくる感じになります。 いちばん下の階は、特にこれといったものはなくて、え? これで終わり? …と、ちょっぴり寂しくなってしまうんっすが、最初からそういうものだと頭に入れておけば、落胆の度合いも少なくて済むのではなかろうかと。 ま、話のネタに1回くらいは覗いてみてもいいんじゃないっすかね? どちらかというと、夜のほうが綺麗な気もするし、夜のソラキン & コーヴォでディナーで、リピートもありかな? …と。 ちなみに、お値段のほうは 1,200円。 まあまあ、それなりだったりするんっすが、今回は全国旅行支援のクーポン 1,000円分を使って、実質200円で済んだので、よかったな♪ …と。 で、この後、 四国水族館 に行こうかどうか迷ったんっすが、よくよく考えたら、僕は魚って、見るのも、煮るのも、焼くのも、そんなに好きではなかったりするので、ヤメにして、 四国健康村 に行って、のんびりして、で、今回の鳴門〜庵治温泉〜宇多津の旅は、おしまい☆

 

 んなことで、今日はビル・バロンっす。 うわぁ…。(←絶望) 僕の場合、ジャズであれば、極端に古臭かったり、アーシーで、ダサくて、田舎臭くて、都会派アーバンな趣向にそぐわなかったり、トリスターノ派だったり、フリー過ぎてワケがわからなかったり、チャールス・ロイドだったりしない限り、どんなスタイルでもそれなりに楽しむことが出来るんっすが、ビル・バロンは上記のどのジャンルにも該当しないにも係わらず、どうにも楽しめなかったりします。 スタイルとしては、ハード・バップの亜種で、ちょっぴりモード寄り(?) …な、感じだと思われるんっすが、何かこう、オモロないというか。 世間一般でも、さほど人気はないようで、「人気ピアニスト、ケニー・バロンの兄」 というので、かろうじて話題になるくらいだったりするんっすが、このコーナーでは、けっこう取り上げられていたりするんっすけどね。 ビル・バロンを聞く僕って、けっこう、通 (つう) っぽくね? そんな思惑が働いているのではないかと思われますが、さすがにもう手持ちのネタはないので、今回用に2枚ほど仕入れてみることにしました。 で、少しでもマシなほうを取り上げて、適当に片付けて、今日は終わりにしようと思うんっすが、1枚目が これ 。 『ウエストサイド物語』 の楽曲をボサノヴァ風に演奏しているみたいなんっすが、もしこれでアカンかったら、一生、ビル・バロンとは友達になれないに違いない。 それくらいの覚悟が求められるんっすが、で、聞いてみたら、うーん、微妙…。 悪くはないんっすが、これと言って、訴えてくるものがないというか。 これならまだ、もう一枚のほうがマシかも? そんな淡い期待を込めて、『ナウ・ヒア・ジス!』 、行ってみましょうかぁ。 テッド・カーソンとの双頭コンボという形で、ジャケットにはビル・バロン、テッド・カーソン & オーケストラと書いてあったりするんっすが、普通に2管クインテットによる演奏だったりします。 で、ジャケットには冴えない2人の写真が…。 何か、他に誰も集まらなくて、仕方なく2人でやってるオタク系サークルみたいな雰囲気っすな。 ジャケ絵をうまく書ける気がしないし、似せようという気力も湧かないんっすが、さ、頑張りましょう。

 んなことで、まずは1曲目。 「アラウンド・ザ・ワールド」 。 ビクター・ヤングがヤングな若者の為に書いた曲なんっすが、おお、これならイケるかも? ビル・バロンが今ひとつ面白くない要因のひとつは、自作曲が致命的なまでにソソられないところにあると思うんっすが、歌物スタンダードなら、大丈夫かも? あ、でも 『ウェストサイド物語』 でも微妙だったので、過度な期待は禁物なんっすが、アップ・テンポのテーマはテッド・カーソンが主導し、それをビル・バロンが補足する感じ。 で、2コーラス目は立場が逆になるんっすが、お、意外と悪くない? 普通にハード・バピッシュで、スインギーっすよね。 で、ソロ先発はバロン。 で、これ、お? 意外と悪くない? 普段はフレーズの垂れ流し的なプレイが目立つキャラなんっすが、ここでのプレイは入魂の団塊世代。 そんなパワーを感じさせるんっすが、いいっすよね、団塊。 「入魂の団塊世代」と続けると、勢いで 「にゅうこんのだんこん」 と言ってしまいそうになるんっすが、先日、とある事情で在宅勤務を余儀なくされている松上くん (仮名) から電話が掛かって来て、「段階確認書の書式があったら、メールで送って貰えませんか?」 …と。 で、送ってから、送信箱を見直してみたら、あ。 件名 「団塊確認書」 じゃねぇ! ま、団塊世代を 「だんこん」 と読んでしまった女子アナに比べれば、羞恥の度合いはさほどでもないんっすが、で、続いてはテッド・カーソンのソロ。 お熱くて、いいっすな。 この人、日本でも割とコアな人気がありますよね。 チャールス・ミンガスの 「フォーバス知事の寓話」 で、エリック・ドルフィーと熱いバトルを繰り広げたことが評価されているんだと思いますが、もう、顔からして、パワーがありそうっすもんね。 決してフリーなワケではなく、ビ・バップのイディオムの中で、言いたいことを言うキャラだと思うんっすが、で、続いてのソロは人気ピアニストのケニー・バロン。 個人的には、毛に貼ろう、うーん快感、サロンパス。 この自作俳句の印象しかなかったりするんっすが、なかなか趣味のいいピアノを聞かせてくれて、でもって、熱いテーマに戻って、おしまい。カーソンがいい触媒になったのか、それに触発されたビル・バロンがいい感じに覚醒していて、やりぃ♪

 で、次。 「ビッグ・ビル」 。 ビル・バロンのオリジナルなんっすが、「偉大なビル」 。 自分で言ってしまうところが、日本で不人気な要因なんでしょうな。 謙虚さがないと日本ではやっていけないことを、弟のケニーから諭して貰いたいところなんっすが、いや、ケニー・バロンが謙虚なのかどうかは、よく知らんのっすけど。 で、これ、バロンの自作曲にしては、まあまあなんっすが、ケニー・バロンがブルージーなピアノでテーマを演奏した後、2管のハモリで同じメロディを反復するという流れ。 基本、シンプルなブルースなんっすが、ちょっぴりモーダルな要素が感じられないでもない、そういったアレっすよね。 で、ソロ先発はバロン。 いや、悪くないっすな。 バロン警備保障 を彷彿させる力強さとでも言うか、そういったものを感じさせて、働こう! そんな意欲が湧いてきます。 寮完備。 即入居OKみたいだし。 で、続いてカーソンのソロ。 奔放なフレージングが圧巻っす。 で、2人のソロの背景で、ピアノがずっと同じテーマのメロディを反復しているところが、独特なムードを醸し出しているんっすが、続くピアノのソロでは、その役割がベースのピチカートに継承されていて、やるな! …っと。 で、ケニーのソロそのものは、日本で人気なのが分かるブルージーな仕上がりだったりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。 以上、ここまで2曲、このアルバム、イケるやん♪

 で、次。 「ザ・レオパード」 。 カーソンのオリジナルみたいなんっすが、大丈夫っす。 まだイケます。 ちょっぴり微妙な曲調なんっすが、許容範囲っす。 2管のハモリで短いテーマが演奏されるんっすが、何となくブッカー・リトルを彷彿させるような? リトルとカーソンは、好敵手と書いてライバル。 そういった関係ではないかと思うんっすが、いかにも早死にしそうなリトルに対して、殺しても死ななそうなカーソン。 が、ここではそんなカーソンの “脆さ” のようなものが垣間見えて、いいな♪ …っと。 ちなみにタイトルの “leopard” って、何? …と思って調べてみたら、哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される食肉類のヒョウ (豹) 。 あ、松島トモ子を食べたヤツっすな。 いや、食べてはいませんか。 噛んだだけっすか。 「ザ・松島トモ子を噛んだヤツ」 。 そう考えると、この悲壮感も納得なんっすが、で、ソロ・パートはカーソン、バロンの順。 どちらもかなりフリーで、裏返りそうになる寸前で、何とか踏みとどまっているんっすが、バロンのソロの途中でラッパが絡んでくるあたり、なかなかスリリングであるな…と。 で、その後、ケニーのほうのバロンがクールなピアノで続くんっすが、この愚兄賢弟っぽさが、たまらんっ♪ で、その後、その愚兄のほうが、無敵のカーソンと激しいバトルを繰り広げて、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「ハーディ・ガーディ」 。 バロンのオリジナルなんっすが、何じゃこの、糞ダサ牧歌的な曲調…。 ここに来てボロが出てしまった感がありますが、 この楽器 と、何か関係があるんっすかね? 2管の絡みで変なテーマが演奏された後、テナー、ラッパの順でソロがフィーチャーされるんっすが、カーソンのソロの途中でバロンが 「ばーばーばーばー、ぶーぶーぶーぶー♪」 と絡んでくる辺り、ふざけているとしか思えなくて、うーん…。 ま、その後、ディック・バークという人のドラムス・ソロで、ちょっとだけ持ち直すんっすが、最後、変なテーマに戻って、台無しになって、おしまい。 ま、捨て曲やな…と。 で、気を取り直して、次。 「DWACKDI MUN FUDALICK」 。 バロンのオリジナルなんっすが、カタカナに直すのは諦めました。 アフリカ語か何かっすかね? で、アフリカ語と言えば、サッカー・ワールドカップのモロッコ。 凄ぇぇぇぇぇ! 12月11日時点でベスト4以上が確定したんっすが、それをお祝いして、モロッコローグルでも大量買いしようかと。 モロコ はあまり好きではないので、こちらのほうは買わないでおこうと思うんっすが、で、曲のほうは、ま、微妙かな…と。 あまり面白くない、俺たちのビル・バロンが帰ってきた! ある意味、ちょっぴり嬉しかったりするんっすが、ビル・バロ、カーソン、ケニ・バロと続く各自のソロは、ま、それなりだったりして、特に賢い弟は頑張ってくれていたりして、で、最後、ロニー・ボイキンスという人のベースのソロで地味に締めて、微妙なテーマに戻って、おしまい。 ま、「中だるみ」 かな…と。

 「中だるみ」 ということなら、そろそろ、たるみを挽回して欲しいところなんっすが、神戸の垂水区の住民に期待! …ということで、 「ジェス・スインギン」 。 バロンのオリジナルなんっすが、シンプルなブルース調で、うーん、まあまあ。 垂水区の住民、期待に応えられない形になってしまいましたが、樽見鉄道の乗務員とかにしておいたほうがよかったっすかね? ま、ビル・バロン本人が何とかしてくれないと始まらないんっすが、ビル・バロンのやや垂れ流しなソロに続いて、カーソンが溌剌としたプレイで挽回してくれて、カーソン様々。 カーソンには頭が上がりませんが、夜なべして手袋は編んでくれるし、ありがたいっすよね、カーソン。 手柄を横取りされたカーサンは、ちょっぴり微妙な心境かも知れませんが、母さん、そんなの、ぜんぜん気にしないし! で、最後はケニー・バロンが賢く締めてくれで、で、微妙なテーマに戻って、おしまい。 で、次。 「イン・ア・モナステリー・ガーデン」 。 作曲者として Ketelbey という名前がクレジットされているんっすが、ビル・バロンくん、ようやく、自分に作曲のセンスがないことに気付いてくれましたかぁ。 自分の弱さを認めることが出来るのは、立派な 「強さ」 だと、先生は思うんっすが、作曲が駄目なら、演奏のほうで頑張ればいいから! …ということで、頑張ってくれてます、テッド・カーソン。 ビル・バロンくんも、まずまず。 自分の出来る範囲でやればいいから! 結果じゃないから! 頑張ったという過程が大切なんだから! 我ながら理解のある、とってもいい先生なんっすが、で、ピアノとベースのソロが続いて、テーマに戻って、おしまい。

 んなことで、ラストっす。 「ユー・アー・トゥ・ビューティフル」 。 歌物スタンダードのバラードで、綺麗にまとめてくれました。 終わりよければ、すべてよし。 んなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 「中だるみ」 があったとはいえ、ビル・バロンにしては、十分に楽しめるぞ♪ …っと。 もし、これで駄目なら、この人とは縁がなかったと思って諦めて貰うしかありませんが、テッド・カーソン目当てなら間違いなく楽しめるし、弟クンも実力を発揮してくれているし。 兄は…、ま、アニサキスよりはぜんぜんマシなので、自信を持って生きて欲しい。 そう、願いたい1枚でありました。


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