JAZZ IS ... (CRISS CROSS JAZZ)

TIM WARFIELD (2001/1/21)

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【パーソネル】

NICHOLAS PAYTON (tp) TIM WARFIELD (ts) STEFON HARRIS (vib)
CYRUS CHESTNUT (p) TARUS MATEEN (b) CLARENCE PENN (ds)
【収録曲】

(01-03) SILENCE - THE ANGELS ARE CRYING / ORIGINS / MY SHINING HOUR
(04-07) THE MAGIC BAG / TUNE #2 / THE OLD COUNTRY / UNTIL FURTHER NOTICE
【解説】 ( 2023年07月02日更新 / 連載 1,540回 )

 うわぁぁぁぁぁぁ、スマホが剥がれたぁぁぁ。 あああぁぁぁぁ…。 何を言ってるのか解らないかも知れませんが、ほれ。


 うわぁぁぁぁぁぁ、スマホが剥がれてるぅぅぅぅ! あああぁぁぁぁ…。 前の日に使った時は、特に異変は感じなかったんすが、次の日の朝に使おうとしたら、ん? あれ? 何か画面が浮いてね? カパッとはめ込むタイプのカバーを付けていたので、それが外れただけなのかと思ったら、違う、そうじゃない 。 よく出てくるんっすが、めっちゃ使い勝手がいいんっすよね、これ。 あと、 これ も。 違う、宋(そう)じゃない。 これは瀬古。 こっち 。 そう、これが 宋(そう)。 桑名っ子の僕は断然、地元出身の瀬古利彦が贔屓だったんっすが、 宋兄弟、あゝ玉砕 あと200 逆転V2瀬古 。 わはははははは。 なかなか爽快な紙面っすな。 最後の最後で逆転する、セコいレース運びが得意だったんっすよね、瀬古くん。 イカンガーがよく引き立て役になっていて、イカンガーは、いかんがぁ。 そう、みんなから揶揄されておりましたが、 瀬古 金 当確 ラスト100メートル 逃走イカンガーを一気 逆転スパート 。 そうそう、これこれ。 あ、そうじゃなくて、瀬古瀬古、これこれ。 一生懸命走ったのに、「いかん」 呼ばわりは如何なものか? イカンガーさんサイドから遺憾の意が出されたりもしたんっすが、「イイガー」 という名前じゃないイカンガーが悪い! 僕はそう信じて、疑いませんでした。 その点、イーデス・ハンソンはいいですよね。 車をぶつけて半損させても 「イイデス、イイデス」 と許してくれそうだし。

 で、スマホ。 画面が剥がれて浮かび上がってしまったので、カパッと開いて見てみたら、バッテリーが膨張しちゃっていたんっすが、ああ…。 指で押さえ込んでやれば、一見、元に戻ったように見えるので、別に使えなくはないんっすが、ちょっと気を抜くと、また浮かび上がってきちゃうし、防水性能がほんのちょっとだけ低下しちゃったような気がしないでもないし、押してもないのに勝手にアプリがぱかぱか開くし、文字入力もめちゃくちゃになっちゃうし、微妙に使い勝手が悪くなったような? 作業着の胸ポケットに入れていたら、前屈みになった時に落下して、買って2日後くらいに傷物になってしまって、それを誤魔化す為に カパッとはめ込むタイプのカバーを付けていたのを、あれ? カバーが外れた? …と思って、付け直そうとした際に思い出して、ブルーになっちゃたし、そんな “傷物” 程度は問題にならないくらい、画面が完全に外れるようになっちゃったし、そのまま充電を続けると、そのうち発火したり、爆発したりしちゃいそうで、ちょっと嫌だし。 世間では評判があまりよろしくないらしい、サクマドロップスだか、サクマ式ドロップスだかのハッカ味が、実は大好きだったりするんっすが、そんなハッカ好きの僕でも、発火するのはちょっと困るし。 んなことで、じゃ、買い換えようかと。 で、適当に amazon でポチってみました。 それが今日、届く予定なんっすが、となると、設定とかに手間取りそうなので、悠長にこんな原稿を書いている場合じゃねぇな…と。 さっさと本題に入って、適当に片付けちゃうのが得策なんっすが、んなことで、神戸へ行ってきました。 あ、そういえば、神戸から帰ってきたら、家のネットが繋がらなくなっていたんっすよね。 フレッツ光(?)だかのルーター(?)を調べてみたら、


 あ、これ、もしかして線が切れてる? だとすれば、ちょっと面倒っすなぁ。 普通の電線だったら、電気工事屋、舐めんなよ! …で、会社の車から工具を持って来て、ワイヤーストリッパーで被覆をむいて、Bスリーブを突っ込んで、圧着工具でガチャンして、ビニールテープでぐるぐる巻いてやれば修理完了! …なんっすが、 圧着スリーブB型で電線をつなぐ 。 あ、ストリッパーじゃなくて、電工ナイフで皮を剥いてますな。 指切りそうで、見ていて恐いんっすが、血ィ見るの嫌なんっすよね。 「ユビキタス」 という、よく解らない言葉があるんっすが、草の葉っぱで指切ったす。 紙で指切ったす。 そんな簡単に切れなさそうなものでも、わりと簡単に指切れるっすからね。 まして電工ナイフとか…。 で、ビニテでぐるぐる巻きじゃなく、熱収縮チューブを使うとか、こいつ、やりおるな! あ、でも、現場に100Vの電源がないこと、あるから! 基本はビニテだから! というか、それリングスリーブ用の圧着ペンチですよ、施工不良 とか、圧着工具が違います。施工不良 とか、突っ込まれてますな。 僕はそこには気付かなかったので、ドンマイ。 気にすんな! これだけ引っ張って抜けないなら、大丈夫っす。 僕もたまに、こうやって引っ張って確認するんっすが、あまり強く引っ張り過ぎると抜けちゃいそうな気がするので、抜けない程度に加減して引っ張るようにしています。 それでも特にトラブルは発生してないから (←たぶん)、大丈夫や! (←たぶん)

  で、普通の電線ならこれでいいとして、光回線の線となると、そう簡単ではないような? 圧着したらたぶん、そこで潰れて、光が通らなくなっちゃいますよね。 餅は餅屋、蛇(じゃ)の道は蛇(へび)、 「光」 のことだけに、まひかり の人に頼んだら、手かざしで何とかしてくれるかも知れませんが、多額のお布施を要求されちゃうかも知れないし、ここは電気工事士の名にかけて、自力で何とかしなければ…。 で、熟慮を重ねた結果、線が切れかかっていたのは、見なかったことにしよう! …と。 そう、切れかかっているだけで、完全に切れてはいないっぽいんっすよね。 保護用の被覆が切れてるだけで、中の光ファイバーは大丈夫っぽい? 一刀両断されたワケではなく、首の皮一枚、繋がってる感じ? ルーター(?)の表示を見ても、「ひかり電話」 は使えるっぽいんっすよね。 使ってないので、本当に使えるのかどうかは不明なんっすが、このケーブル、昨日、今日でこんな状態になったとは思えないし、ネットが繋がらないのは、何か他に原因があるのではなかろうか? …と。 その原因は何かと言うと、それが解れば苦労はないんっすが、とりあえず手持ちのモバイルルーターで急場を凌ぐとして。 このまま一生、光回線が使えなかったりするのかも知れませんが、ま、その時はその時っすよね。 とまあそんなこんなで、( 前回 までの粗筋) 三宮で肉を食った。 あとは atoa に行って、 温泉 に浸かって。 温泉に浸かる人用に 専用無料シャトルバス があるし、浸からない人用には ポートループ という連節バスがあったりするんっすが、三宮から歩けない距離ではないな。 そんな気がしたので、とりあえず歩いてみることにしました。 地図を見ると 東遊園地 というのがあるみたいなので、そこを通ればちょうどいいかな? …と。 んなことで、通ってみました。


< 神戸・東遊園地 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 遊園地と言っても テレコンバット があったりするワケではないんっすが、あ、もしかしてこれ、テレコン(?)が、悪い (バット) ワケではなく、テレ(遠隔)な、コンバットだったりするとか? テレコン・ットと、「バ」 にアクセントを置いて発音していたんっすが、もしかして、レ・コンバットだったりするとか? ま、この神戸の東遊園地にはないので、別にどうでもいい話なんっすが、ちなみにナガシマ以外だと、 八木山ベニーランド にもあるみたいっす。 八木山ww ベニーランドwww …と、馬鹿にしようと思ったら、意外と立派な遊園地だったりするみたいなんっすが、ナガシマも恐らく東京人からすると、ナガシマww スパーランドwww …と、馬鹿にされるような存在だったりするんでしょうな。 で、特に乗り物があったりするワケではない神戸の東遊園地には何があるのかというと、噴水広場だとか、花壇だとか、座るところだとか。 ちょうど平日のお昼休みの時間帯だったので、リーマンだとか、OLさんだとかが、めっちゃ憩っておりました。 都会のど真ん中のオアシスって感じ? ちなみにここ、ルミナリエの会場だったりするんっすな。 い…、イルミネーションなら、ナガシマの 「なばなの里」 でもやってるから! あ、でも、すし工房なばな の寿司は、今ひとつだから! 個人的に、太巻きに巻かれている奈良漬け(?)みたいなのが、どうも…。 で、この東遊園地のエリアは都会派アーバンな雰囲気が漂っていてよかったんっすが、阪神高速を越えた先の港湾エリアは メリケンパーク・ハーバーランド とは違って、地味の極み。 観光気分がぜんぜん盛り上がらないし、水族館と温泉まで、けっこう遠いし。 三宮から歩けないことはないんっすが、帰りは歩きたくねぇな。 そんな感じでありました。


< atoa (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 んなことで、 atoa に到着〜。 アートといきものたちが共存する不思議な世界へようこそ まるで、映画や舞台のワンシーンのような空間で出会う生きものたち。 atoa(アトア)は、アクアリウムとアートが融合した新感覚の都市型水族館です。 そういったアレらしいんっすが、まず最初に (写真・いちばん上)(写真・上から2枚目) 。 おおこれは、 チームラボ っぽい♪ いいっすよね、チームラボ。 少なくともチームラバや、チームボラよりはソソられるものがあります。 ラバとか、ただの雄のロバと雌のウマの交雑種だし、ボラとか、たまに大量発生するだけの、ただの魚だし。 高い金を払って水族館に入って、ボラしかいなかったら、ボラれた感が半端なかったりするんっすが、チームラボ風なら、大丈夫。 この先の展開に、大いに期待♪ …とか思っていたら、次の部屋は何だかちょっと地味になっちゃいました。 ま、チームラボ要素が消えただけで、普通に水族館ではあったんっすが、ボラ以外の魚も泳いでいたし。 エイちゃんなんかも遊泳していたし。 エイっていつも、裏側の笑っているように見える “顔” 、えーと、ここ(写真・ちょうど真ん中) みたいなのしか撮れたことがなかったんっすが、今回の (写真・下から2枚目) 。 本当の “目” は、こんなところに付いていたんっすな。 恐ぇぇぇぇ! 目が恐ぇぇぇぇ! で、あとは “ゾウガメ” がいたりとか。


< atoa (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、あとは “何らかのサカナ” がいたり。 こうして見るとサカナって基本、アホみたいな顔をしていますな。 口をぽかーんと開けているところがアホっぽく見える要因ではないかと思うんっすが、でもまあ、しょうがないっすよね。 こうやって、口から酸素を吸わないと生きていけないし。 で、サカナの目って、 “四白眼” なんっすな。 ここ で言う、右下。 で、 “何らかの金魚” もいたり。 こいつの目は “一白眼” っぽい? で、金魚と言うとどうしても、岐阜支店の長縄所長代理 (当時) の顔が浮かんでしまうんっすが、金魚、金魚、酒場の隅で、真っ赤っか♪ カラオケで熱唱してましたからね。 ま、この金魚は真っ赤っかではなく真っ白なので、長縄所長代理の顔が浮かんでこなくて何よりなんっすが、で、この 「アートといきものたちが共存する不思議な世界」 で、いちばんの見物 (みもの) はというと、3階にある “和と灯の間 miyabi” 。 風光明媚な和の世界。時間によって移り変わる光の演出で、日本の四季折々の情景を艶やかに、鮮やかに。足元を優雅に舞い泳ぐ日本由来の生きものたちとともに、観る者が心奪われる空間が待ち受けます。 これでありましょう。 チームラボっぽい世界、復活っ! で、あとは “何らかの甲殻類” がいたり。


< atoa (その3) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、続いて4階のエリア。 ここは半分屋内で、半分屋外なんっすが、屋内のほうには 小洒落たカフェ があったりします。 カワイイ♪ …のをいい事に、ぼったくっているとしか思えない価格設定だったりするんっすが、でもまあ、「ボラ抱きかかえポテト」 とか 「手のりボラまん」 とか、可愛くないボラでボラれるよりは、いいかぁ…と。 で、屋外部分には展望テラスがあったり。 “展望テラスからのテンボー♪” 。 この部分は 『トムとジェリー』 の 「ひげも使いよう」 の アンクル・ペコス みたいに歌って頂きたいんっすが、けん坊〜♪ 旧日本語吹替版の動画を見つけることが出来なくて無念なんっすが、神戸と言えば、これ! …といった展望でありますな。 ちなみに ポートタワー は工事中だったりします。 ポートタワーにも〜、灯りがともる頃〜、二人で乗るはずの〜、船が出て行くわ〜♪ そんな、森雄二とサザンクロスの 「三の宮ブルース」 な光景を目の当たりにすることが出来るゾ…っと。 で、あとは “ペンギン” がいたり、 “カピバラ” がいたり。 広角ズームレンズではうまく撮れなかったので、レンズを付け替えて。 で、そっちで帰り道、再び “和と灯の間アゲイン” を撮ってみました。 あと、 “奇跡の惑星” も。 ここは宇宙か、深海か。 日本最大規模の球体水槽を中心に、360°全方位をミストとレーザーが織り成す光のベールがみなさまを包み込みます。 そういうアレ。 行きにも撮ったんっすが、端っこのほうに、めっちゃ足を開脚して座っている兄ちゃんが写り込んでいたので、没にしちゃったんっすよね。 これ 。 うわ…。 あ、新しいスマホが届いたみたいなので、んなことでこの続きはまた、次回☆

 ということで、今日はティム・ワーフィールドっす。 謎キャラっす。 90年代にニコラス・ペイトンやステフォン・ハリスのグループで活躍、ポスト・ブランフォード・マルサリスの一番手として注目されたティム・ウォーフィールド。決して派手なプレイヤーではありませんが、確かな実力と説得力のあるプレイはジョシュア・レッドマン以上との声も挙がっています。 そういうアレである模様っす。 ポスト・ブラマルっすか。 ほんのちょっとだけ、バッドばつ丸に似ているんっすが、という事は若手なんっすな。 えーと、 ティモシー・レジナルド・ウォーフィールドJr. (ペンシルベニアとしてヨークで1965年7月2日誕生します) はアメリカのジャズテナーサクソフォーン奏者です。 僕より年上じゃん! 若手ちゃうやん! ま、若ければエエちゅうもんでもないっすからね。 熟女には熟女なりの、熟したジュクジュクの魅力があったりするんっすが、柿なんかでも腐りかけのジュクジュクの奴が好きな人とか、いますからね。  牡蠣なんかでも腐ったネバネバの奴が好きな人とか、いたりするんっすが、いや、さすがにそれはヤメておいたほうが…。 で、今日はそんな熟男(?)ティム・ウォーフィールドの 『ジャズ・イズ 。。。』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 ジャズがどうしたんっすかね? 語尾を濁しているのが、ちょっと気になるところなんっすが、ジャズ・イズ・オーヴァー、悲しいけれど、終わりにしよう、きりがないから〜♪ by 欧陽菲菲。 このテナーサックス編も、きりがないので、そろそろ終わりにしたいところではあるんっすが、とりあえず夏が終わる頃までは続く予定なので、覚悟を決めて貰うとして。 で、これ、2001年のクリスクロス盤。 いいっすよね、クリスクロス。 何がいいって、韻を踏んでいるところが、たまらんっ♪ 僕の価値判断基準はその一点に尽きるんっすが、2001年と言うことは、ティムくん、36歳くらいの作品ということになりますな。 若造やん! ジュクジュクの魅力は、あまり期待出来そうにありませんが、ラッパがニコラス・ペイトン、ピアノがサイラス・チェスナット、それにヴァイブのステフォン・ハリスまで入っていたりして、面子的にはかなり期待が持てそうな気がしないでもなくて、とまあそんなこんなで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 

 まずは1曲目、 「サイレンス 〜 ザ・エンジェルズ・アー・クライイング」 。 記載のあるものを除いてティムくんのオリジナルなんっすが、あ、これ、ウェイン・ショーターっぽい♪ いいっ♪ ゆったりとしたテンポのミステリアスな曲調で、2管に絡むヴァイブラフォンのクールな響きが何とも言えず都会派アーバンなんっすが、これぞ新主流派、王道のモード・ジャズといった感じでありますな。   で、ソロ先発はティムくん。 ショーターっぽいっす。 で、続いてニコラス・ペイトン。 この人 っすよね。 見た目はちょっと 「とんぺい焼き」 みたいなんっすが、なかなかいい感じのペイトンだったりします。 ていうか、このアルバム、ティム・ワーフィールドが入ってるやん! が、サイドマンには寡聞にしてよく知らない人たちが名前を連ねているんっすが…で、片付けられてるやん! ティムくんも のちのち、天下の 『塩サバ通信』 で、自分のリーダー作が取り上げられることになるとは、夢にも思わなかったに違いありませんが、で、続いてはベースのピチカート・ソロ。 タラス・マティーン(?)とかいう人みたいなんっすが、寡聞にして、よく知りません。 ちなみにこの、寡聞にして…というの、ただ単に知名度がないというのではなく、経験や知識が乏しいので、わかりません。 そんな謙 (へりくだ) った意味が込められているんっすが、謙 (へりくだ) る。 謙遜の “謙” という字なんっすな。 いいっすよね、へりくだる。 少なくとも 「腹くだる」 よりは下痢じゃないんっすが、…とか言ってるうちに雰囲気が一転して、テンポも速くなって、ちょっぴり小難しい感じの演奏が始まりました。 恐らく、お静かだったのが 「サイレンス」 で、ここからが後半の 「ザ・エンジェルズ・アー・クライイング」 なんだと思われますが、 「ザ・天使達が叫んでる」 っすか。 確かに叫んでますな。 保守派な僕には着いていけない世界になりかかっているんっすが、近頃の若いモンは、これだから…。 チェスナットのピアノのコンピングが独特な雰囲気を醸し出しているんっすが、栗っすよね、 “CHESTNUT” って。 栗はマロンじゃないの? そう、思われるかも知れませんが、 英語で「栗」は「マロン」じゃない? ちなみにアメリカで 「マロン」 と言うと “ザリガニ(marron)” を意味するので要注意! え、マジっすか? ザリガニって英語で “ザリガーニー” とか、ちゃうんっすか? で、後半、ティムくんのちょっぴりアバンギャルドなソロに続いて、ステフォン・ハリスくん登場。 ポスト・ボビー・ハッチャーソンの一番手と言っていいかと思うんっすが、なかなかに硬質なプレイをカマしてくれております。 その後、サイラス・栗くんのピアノ・ソロが出て来て、タイコの人が ドコドコドコドコ と絡んできて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、後半はちょっと小難しかったっす…。

 で、次。 「オリジンズ」 。 曲そのものは小粋な歌物風なんっすが、演奏のほうは、一筋縄ではいかない長縄所長代理って感じ。 性格がネチっこいので、マンポン技師の竹村くんなんかは 「へびなわさん」 と呼んでましたが、蛇のことを 「くちなわ」 と言ったりするので、その連想も絡んでいるんでしょうな。 意外と学 (ガク) があるじゃん、タケ。 で、ソロ先発はステフォン・ハリス。 相変わらずメタルな質感っす。 続くニコラス・ペイトンのソロはフレディ・ハバードっぽくて、モーダルでいい感じだったりします。 で、以下、ティム・ワー、サイ・チェスと、各自の充実したプレイが展開されております。 基本、聞きやすい感じで、いいと思います。 言うほど、一筋縄ではいかない長縄所長代理って感じではなかったな…と。 んなことで、次。 「マイ・シャイニング・アワー」 。 ハロルド・アーレンとジョニー・マーサーのコンビによる歌物スタンダードなんっすが、詳しくは ここ 参照。 第二次世界大戦当時のこと、離れている恋人に会うまでの時間を輝かしい時と歌うラヴ・ソングです。 恋人に会う時間ではなく恋人に会うまでの時間を輝かしい時と表現しているところは、まさに、ジョニー・マーサーの素晴らしい世界と言えるでしょう。 なるほど。 言われてみれば確かに、マーサーさまさまって感じ? いや、マーサーは 「まさまさ」 やろ? 「さまさま」 なのは、サマーやろ? そんな気がしないでもないんっすが、サマー、サマー、あなーたサマサマー♪ 可愛いっすよね、 石川秀美 。 で、演奏のほうは、バラード調のテナーの無伴奏ソロで始まり、そこにベースが加わり、テンポが速くなって、更にドラムスとピアノが入ってきて、「やぁ!」 そこから先は、イケイケなブロウが炸裂することになります。 保守派な僕には着いていけない世界になりかかってます。 聞いてるうちに、ちょっぴり追い詰められた気分になってしまったので、石川秀美で “お耳直し” しないと。 サマー、サマー♪ あ、落ち着きました。 秀美さまさまっすな。

 で、次。 「ザ・マジック・バッグ」 「ザ・魔法の鞄」 っすか。  かばー、かばー、鞄、かば、かばー♪ 意味のない替え歌を歌ってしまいましたが、ティムくんのこれ、曲そのものは悪くないと思います。 何て言うか、新主流派風なハード・バップ? が、ティムくんのソロが始まると、途端に小難しくなってしまうんっすが、難しいっすよね。 先人と同じようなことをやっても、個性がないと言われちゃいそうだし。 その点、続くニコラス・ペイトンは、わりとうまく立ち回ってるような気がするんっすが、ここでのソロはちょっと小難しく、で、続くステフォン・ハリスとサイラス・チェスナットも、まぁ…。 これが2001年のジャズなんっすな。 2001年と言えば、宇宙の旅。 1968年4月6日にアメリカで公開された映画なんっすな。 僕が生まれた半月後くらいなんっすが、どういう作品なのか、見たことがないので、寡聞にしてよく知りません。 難解で、単調で、意味不明という噂もあるし、同じ1968年に公開された映画なら、 『温泉あんま芸者』 のほうがいいかも? 北陸最古の秘湯・粟津温泉を舞台に、芸者とあんまの職能を合わせ持つあんま芸者が、スケベな男たちを相手にお色気と(秘)を武器にがっちり稼ぎまくる。 おお、単純明快で、楽しそう♪ で、えーと、次。 「チューン#2」 。 無機質なタイトルで、いかにもつまらなさそうなんっすが、ベースの無伴奏ソロで始まり、そこにピアノとドラムスが加わって、何だかいい感じの導入部だったりします。 で、その後、2管のハモリでテーマが演奏されることになるんっすが、正統的な新主流派のモード・ジャズといった感じで、久々に 「当たり」 の予感が。 ソロ先発はニコラス・ペイトンなんっすが、優しいトーンと、控えめなフレージングが心に染みます。 続くティム・ワーもショーターっぽくて、いいな♪ …っと。 偉大な先人に似ていて、いいな♪ …と言われるのって、ちょっと複雑な気分だったりするかも知れませんが、続くサイラス・チェスナットとステフォン・ハリスのオーソドックスで分かりやすいソロも、いいな♪ …っと。 奇を衒わないのって、いいな♪ 保守派な僕はどうしても、そう思ってしまいます。

 で、次。 「ジ・オールド・カントリー」 。 ナット・アダレイが書いた、日本人ウケしまくるマイナー調の名曲なんっすが、ちょっと意外な選曲っすな。 ティム・ワーフィールドが、ちょっぴりノスタルジックなトーンでテーマを吹いて、で、ソロ先発はステ・ハリのヴァイブ。 気合いが入り過ぎて、どんどん小難しさの深みにハマっていく感じがアレなんっすが、で、続くティムくんも、ま、ハマってるな…と。 競走馬のオレハマッテルゼって、「俺は待ってるぜ」 なのか、「俺、ハマってるぜ」 なのか、いまだに謎だったりするんっすが、競走馬のミカッテヨンデイイも、「ミカって呼んでいい?」 という質問なのか、「ミカって呼んでいい」 という許諾なのか、今ひとつよく分からないし。 えーと、 これ 。 あ、許諾のほうでしたか。 これですっきしました。 ついでに 「美香って呼んでいい(よ)」 で、何となく この幼女 を思い出しました。 ああ、心が癒やされるぅぅぅぅ♪ とまあそんなこんなで、お馴染みのテーマに戻って、おしまい。

 んなことで、ラストっす。 スマホの引っ越しをしなければならないので、ぶっちゃけ、ティム・ワーフィールドどころではないんっすが、あ、そういえば家の光回線、復活しましたぜ。 どうやら僕が神戸で遊んでいる間に、家のほうでちょっと長めの停電があったみたいで、接続設定が消えちゃったのが原因でありました。 やっぱ、線は切れてなかったんっすな。  ネットが繋がらないんじゃぁぁぁ! …とブチ切れて、線をブチ切ったりしなくて、本当によかったっす。 で、えーと、 「アンティル・ファーザ・ノーティス」 。 モーダルな感じの曲っすな。 2管のハモリ具合が絶妙で、が、アドリブ・パートは全般的に前衛風で、かなりツラいものがあるな…と。 しかも、それが10分54秒も続いて、ちょっと耐えられなくなったところで、今日はおしまい。

【総合評価】 1曲目の前半、ショーターっぽくて、エエやん♪ …と思ったのも束の間、それ以降は基本的に苦痛に満ちた時間を強いられました。 よかったのはバラードの1曲くらい。 世の中には好き嫌いとか、向き不向きとか、ありますからね。 僕にとってはとっても不向きで、あまり好きにはなれなかったんっすが、蓼食う虫も好き好き。 世の中にはこういうのがお好きな変態がいたりするかも知れないし、ま、好きにしてとしか言いようのない1枚でありました。


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