CARNEGIE HALL CONCERT (CTI)

GERRY MULLIGAN & CHET BAKER (1974/11/24)

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【パーソネル】

CHET BAKER (tp,vo) <except #2,7> GERRY MULLIGAN (bs) <except #6,8> ED BYRNE (tb) <#8>
DAVE SAMUELS (vib,perc) <except #3,4> JOHN SCOFIELD (g) <except #3>
BOB JAMES (p,el-p) RON CARTER (b) HARVEY MASON (ds)
【収録曲】

(01-03) LINE FOR LYONS / FOR AN UNFINISHED WOMAN / MY FUNNY VALENTINE
(04-05) SONG FOR STRAYHORN / IT'S SANDY AT THE BEACH
(06-08) BERNIE'S TUNE / K-4 PACIFIC / THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
【解説】 ( 2023年10月15日更新 / 連載 1,554回 )

 『夏休み子ども科学電話相談』だったか、 最近は夏休みじゃなくてもやってたりするので、夏休みではない、ただの 『子ども科学電話相談』 だったか。 小学生の女児からの質問。 「雲の上に乗れますかぁ?」 おお、可愛ぇぇ♪ これがもし中学生男子からの質問だったら、「乗れるか、ボケ。 雲から落ちて死ね!!」 その一言で問題は解決するんっすが、相手が小学生の女児となると、そうもいきません。 雲の上には乗れないとしても、純真な乙女の “夢” を傷つけないように、細心の注意を払わなければなりません。 回答者の先生も大変っすよね。 科学の知識が豊富なだけでは駄目で、むしろ、保母さんの技量が求められるのではなかろうかと。 あ、今は「保母さん」 とは言わないんっすかね? 「ほぼさん」 で漢字変換しようとしたら、ATOK に《記:注》とか言われてしまったんっすが、「記者ハンドブック」では、注意や書き換えが必要…という意味なんだそうで。 いや、僕、記者じゃないし。 シュッポ、シュッポ、シュッポッポ♪ 汽車でもないし。 貴社に勤めているワケでもないし、勤めているのは弊社だし。 おまけに、めったに帰社しないし。現場に直行、家に直帰だし。 直帰とか、オッサンかよ! いや別に、袖のない上着を 「ベスト」 じゃなくて 「チョッキ」 と言ったワケではないので、オッサン、関係ないし。 で、記者じゃないので、 「記者ハンドブック」 に従う必要はないんっすが、でもまあ、「保母さん」って一瞬、「ホモさん」と聞き間違えたりするので、その点はちょっと考慮したほうがいいかな? …と。 むしろ、保育士の技量が求められるのではなかろうかと。 一応、言い換えておきましたが、で、果たして、雲の上に乗れるのか?

 探してみたら、ありました。 ほれもし雲の上に行けたら乗れますか? 私の体重は20kgです。 おお、可愛ぇぇ♪ 最初にちゃんと、自分の体重を申告しているところもエラいっすよね。 さんざん相手に答えさせておいて、「本当に乗れるん? ワイ、体重120キロあるねんけど。」 条件を後出しするヤツがいたりしますからね。 乗れるか、ボケ。 雲から落ちて死ね!! で、質問者は、やまがみふうかさん(小学1年生・神奈川県)。 名前も可愛ぇぇ♪ ニックネームは 「ふうふう」 っすな。 やまがみちゃんを甘噛みして、うなじをフーフーしたい♪ 変態、丸出しっすな。 こういうヤツがいるから、ポニーテールは、うなじが男子の欲情を煽るから、禁止。 そんな校則が出来ちゃうっすよね。 禁止すな! 悪法、反対! うな重は、重箱の隅っこのご飯が食べにくいので、別に禁止して貰って構わないんっすが、うなじの解放だけは、何としても守り通さなければなりません。 が、小学1年生というのは、さすがにちょっとアレなような? 質問者が幼すぎて、まともに会話が成り立たなくて、聞いているこっちが、いたたまれない気持ちになることがあるんっすよね、この番組。 ふうかちゃん、大丈夫か? ドキドキしながら番組の進行を見守ることにしたんっすが、

  ――ふうかさんは、雲の上に乗ってみたいなと思っているんですか?
  ふうかさん 思ってます

 おお、可愛ぇぇ♪ 『ノンちゃん、雲に乗る』 とか、ありますからね。 ノンちゃんが乗れるなら、ふうちゃんだって! で、雲には乗りたいが、具体的にどういう形の雲に乗りたいとかは、特にない…と。 欲がないっすな。 ま、欲がないというか、よく分かってないだけかも知れませんが、とりあえず、今見えている、ちょっと平べったい雲には乗りたくねぇな…と。 もうちょっと丸くて白っぽい雲に乗りてぇな…と。 やっぱ、欲がないんじゃなくて、よく分かってないだけでしたな。 先生の誘導尋問によって、次第に “希望” が見えて来ました。 で、問題の根源。

  福田先生 : わかりました。その雲に乗ることができるかどうか、一緒に考えてみたいと思います。
  ふうかさんは、もし雲の上に行くことができたら、自分はそのまま雲に乗れると思っていますか?
  それとも何か特別なことが必要かなと思っていますか?

  ふうかさん 乗れると思うけど、ちょっと重すぎるかもしれない

   おお。 ふわふわで真っ白な雲の上に、乗りたいな♪ そう、漫然と夢見ているワケではなく、ちゃんと現実を直視しているんっすな。 ちょっと重すぎるかもしれない。 そんな自覚があるから、最初に自分の体重を告白したんっすな。 確かに 「オニバスの葉っぱに乗ろう!」 みたいな企画だと、体重制限があったりしますからね。 これ とか。 体重30kg以下で、かつ1人で乗れる小学生以下の方っすかぁ。 「ワイもオニバスに乗れますかぁ?」 「条件次第だよ。 体重はどれくらいかな? 小学生かな?」 「ワイ、体重180kgのオッサンなんやけど。」 「乗れるか、ボケ。 池に落ちて死ね!!」  ま、このケースの場合、見れば分かるやろ! …で、係員のほうに非があるような気がするんっすが、オニバスの葉っぱの耐荷重が30kg。 池に落ちて死ぬリスクを考慮して、かなり安全を見ている数字だと思うんっすが、20kgでも、ちょっと重すぎるかもしれない。 雲はオニバスの葉っぱよりも危うい。 そう、踏んでいるんっすな、ふうかちゃんは。 ま、雲から落ちて死ぬリスクは、池に落ちて死ぬリスクの比ではないっすからね。 慎重にならざるを得ません。 で、番組を聞いていて、いちばん感心したのが、このやりとり。

  福田先生 : ちなみに、「雲はこういうものですよ」って、テレビとか図鑑などで見たり聞いたりしたことはありますか?
  (中略) どういうふうに書いてあったか、教えてもらってもいいですか。


 ああ…。 小学1年生の女児に、そんな難しいこと、聞いてやんなよ…。 んなもん、まともに答えられるワケないやん。 女児が困って泣きそうになっているのを見て、コーフンするタイプの変態かよ…。 そう、ハラハラしながら返答を待っていると、

  ふうかさん はい。海の水が蒸発して、空の上に上って、上で冷やされて、霧とかと混ざって雲になります

 何、この、完璧な模範解答。 小学1年生でこれだけスラスラ答えられるって、 “天才少女ふうか” かよ!?  文字にカキオコしたから、いや、そんな、日生(ひなせ)の名物の牡蠣が入ったお好み焼きじゃなくて、文字に書き起こしたから、スラスラ答えたように見えるだけであって、実際はもうちょっと、たどたどしかった。 …とかじゃなくて、マジで淀みなく答えてましたからね。 僕なんか、カンペを見ながらでも、噛まずに答えられる自信がねぇ…。 で、この回答を聞いて、福田先生は、泣かせて興奮する路線を諦めて、真面目に、雲の上に乗れる方法を模索するモードに転換した模様でありますが、ただ、その “提案” というのが、何かちょっと的外れのような…。

  福田先生 : まず1つの提案として、ふうかさんが、すごく軽くなる! これ、できるかなぁ。

 出来るかい! いくら小学1年生の女児が相手とはいえ、もうちょっと現実的な路線で行ったほうがいいと思うんっすが、

  福田先生 : (前略) 高いところまで、雲の上まで行って、そこからパラシュート…
  そういうのを使ったら、何となく雲の上に乗っているような感覚を味わえるかもしれない。どうでしょう。
  それだったらやってみたいなと思うか、いや、やっぱり本物の雲に乗りたいなと思うか、どっちでしょう。


 論点がずれてるがな!

  ふうかさん …………

 返答に困ってるがな!

  福田先生 : ちょっと提案が違ったかな?

 明らかに違うがな!
 
  ふうかさんやってみたいです

 めっちゃ大人に気を遣ってるやん。 空気、読みましたな、ふうかちゃん。 それにひきかえ、福田先生。 「やってみたいですか!」 って、喜んでる場合、ちゃうやろ…。 あまり気乗りがしない、平べったい雲でもいいかぁ。 そっちの方向に誘導しようとしているし。

  福田先生 : ほんと? ありがとうございます。なんか、ごめんなさいね……

 引け目は感じているみたいなんっすけどね。 で、福田先生が提案した現実的な方法はというと、

  福田先生 : (前略)山のほうに行ってみてください。季節にもよりますが、下からもくもくと雲がわき上がってくることも
  ありますから、まるで自分が雲の上にいるみたいな感じになるかもしれません。


 とまあそんなこんなで、( 前回 までの粗筋) いもり池を散策した。 ぶっちゃけ、微妙だった。 …ということで、1日目の宿泊先、赤倉観光ホテル へ、GO! このホテル、送迎サービスがあるんっすが、妙高高原駅からなので、いもり池の辺りから行こうとすると、一度、路線バスに乗って駅まで戻らなければなりません。 赤倉温泉足湯公園から、いもり池まで乗った路線バスの運転手は若いギャルで、めっちゃフレンドリーに、道中ずっと観光ガイドをしてくれたんっすが、またあのお姉さんだったりしたら、さすがにもうネタがなくて、ちょっと気まずい? そんな状況を懸念していたんっすが、幸か不幸か、運転手は無口なオッサンでありました。 この路線バスが駅に到着するのが14時59分。 15時40分の送迎バスを予約していたんっすが、1本前の15時05分発の送迎バスが止まっていたので、それに乗せて貰うことにしました。 バスはグングンと山に登っていく感じで、標高が高くなるにつれて、テンションも高まって、うひょー! ほー! 標高、標高、ひょこ、ひょこ、標高、うひょー! で、ホテルに到着〜。 ほー! 部屋とか、風呂とか、メシとかに関しては、そのうち しかるべきコーナー で取り上げるとして、で、翌朝。 前日は曇時々雨みたいな、ぱっとしない予報。 幸い、雨に降られることはなかったんっすが、いもり池から妙高山がぜんぜん見えなくて、テンションだだ下がり。 が、翌朝は晴れの予報。 この気象条件が幸いしたのか、朝起きて外を見たら、


< 赤倉観光ホテル & その周辺 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

   見事な雲海。 うぉぉぉぉぉぉ!!! ホテルのほ→むぺ→じの トップページの写真 。 こんなふうには見えへんやろ…。 と、疑ってかかっていたんっすが、いやあ、見えるものなんっすな。 「雲海が見られるかどうかは、運かい?」 と聞かれたら、「うん。」 としか答えようがないんっすが、いやあ、運がよかったっす。 ホテルがあるのは標高1,000mくらい。 それよりも高いところに雲が湧くと、ただ単に霧に包まれるような感じになっちゃいますよね。 実際、前日の夕方はそんな感じで、視界がゼロだったんっすが、えーと、 雲の種類と高さ 。 高いものだと、5,000〜13,000mくらい。 高ぇぇぇぇ! あたまを雲の〜上に出し〜、四方の山を〜見おろして〜、 かみなり様を〜下に聞く〜、富士は日本一の山〜♪ …とか言って、威張っておりますが、たかだか3,776mくらいの山では、頭を雲の上には出せませんよね。 頭が雲の上に出たとすれば、たまたま低いところに雲があっただけや。 あんたがエラいんじゃなくて、たまたま雲がアカンかっただけや。 かみなり様を見下したようなことも言ってますが、かみなり様が棲息しているのは積乱雲っすよね? かみなり雲とも呼ばれる雲です。この雲は、地上付近から13,000メートルの高さまでの背の高い雲です。(中略) 積乱雲は雲のてっぺん(雲頂といいます)の高さは13,000メートルくらいまでありますが、分類では下層雲のグループにはいります。 へぇ〜。低い所は低いんっすが、高いところはめっちゃ高いんっすな。 見下せねぇ…。 で、 “雲海” として見られるのは下層雲に属する層積雲、もしくは層雲ということになるみたいなんっすが、山のとちゅうや地上付近に見られる雲です。現れる高さは地上付近〜およそ2,000メートルです。 標高1,000mくらいの赤倉高原ホテルで雲海が見られるのは、わりとレアな気がするんっすが、低いところに雲が発生しやすい地形だったりするんっすかね? いずれにしろ、雲海が見られるかどうかは、運かい? …なんっすが、で、ホテルから外に出てみると、


< 赤倉観光ホテル & その周辺 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 超・快晴〜。 真っ青な空♪ ラブリーしいな じゃなくても思わず、「今日はいい天気ー!」 と、投稿したくなっちゃいます。 「そーでもねぇーぞ!」 とか言ってる “こわいにいさん” は恐らく、下界の住民なんでしょうな。 深い霧に覆われていて、視界ゼロやんけ! …みたいな。 住んでいる世界が違い過ぎるので、話が噛み合わないのも、仕方がないかな…と。 それにしても気持ちのいい、清々しい山の朝でありますな。 ヨーレローレ ロヒホー、ヨヒドゥディ ヤホホー、ヨーレローレ ロヒホヤ、ラヒドゥディヨー♪ くちぶえは何故〜、遠くまで聞こえるの あの雲は何故〜、私を待ってるの 教えて、おじいさん 教えて、おじいさん 教えて〜、アルムの樅の木よ〜♪ おじいさんに2回聞いても答えてくれないので、最後は樅の木にすがる、ハイジの哀しい心境を歌ったものでありますが、

  樅の木 …………

 あんたも役立たずかい! 聞く相手を間違ってましたな。 話を聞くなら、林家木久蔵とか。 木久蔵は話を聞くぞぉ。 いや、聞くだけで、疑問には答えてくれないかも知れませんが、 『子ども科学電話相談』 で聞いたほうがいいんじゃね? そんな気も。 質問が抽象的過ぎて、没になるような気もするんっすけど。 ま、それはそうと、青い空、ススキの穂、白樺(?)の木、真四角で座り心地が悪そうなベンチ、名も知らぬ秋の黄色い花。 そういったものを写真に撮って、で、ホテルに戻って再び、すっかり明るくなったアクアテラスの辺りをうろうろ。


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 しばらくすると次第に雲海が薄れて、ぼんやりと下界が見えてくるようになってきました。 これはアレっすな。 真っ白、ふわふわな雲海の上に乗って、「わーい、わーい♪」 と喜んでいたら、いつの間にか雲が消えて、地上に落ちちゃうヤツ。 正露丸糖衣を舐めたら甘くて美味しくて、「わーい、わーい♪」 と喜んでいたら、いつの間には糖衣が溶けて、 正露丸のクソ苦さを直に舌で味わう羽目になるヤツ…みたいな。( ← 小学生の頃、経験済。) 雲から落ちるイメージは 『パンをふんだ娘』 のインゲル。 これ の 1分22秒くらいから。 ああああぁぁぁぁぁ…。 足の裏にパンを付けたまま落ちていくところが何とも言えずにシュールなんっすが、まさに、天国から地獄。 雲に乗るというのは、多大なるリスクを背負っているという事が分かったかな? ふうかちゃんもパンを踏まないように気を付けようね!

  ふうかさんいや、踏んでへんがな…

 ということで、この続きはまた、次回☆

 ということで、今日からバリトンサックス編になります。 テナーサックスと違って、人材が極めて些少なので、すぐに終わります。 果たして1ヶ月もつかどうか…。 個人的にはモツ( ← もつ鍋の材料)がそんなに好きではないので、もたなくても一向に構わないんっすが、で、バリサクと言えばジェリー・マリガン。 大人になって 『トムとジェリー』 はジェリー派からトム派に転じた僕としても、このジェリーの人気と実力は認めざるを得ません。 ま、ジェリーと書くと、マリガンなのか、ジェリー藤尾なのか、沢田研二なのか、藤島ジュリー景子なのか分からないので、今後はマリガンと書くことにしますが、いや、沢田研二と藤島ジュリー景子はジェリーじゃなくて、ジュリーっすか。 沢田研二は何故ジュリーなのか。 この疑問は、水前寺清子は何故チータなのか…という疑問に即答出来る人でも、意外と答えられなかったりするんっすが、 沢田研二は何故ジュリーと言われているのですか? ご本人が「ジュリーアンドリュース」という女優さんのファンだったので、ジュリーにしたそうです。 なるほど、意外としょうもない理由なんっすな。 というか、どうしてこの質問を Yahoo!不動産の 「教えて!住まいの先生」 に投稿したのか、そっちのほうが謎なんっすが、 ま、それはそうと、ジュリーじゃなくて、ジェリー。 マリガンと言えば何と言っても 『ナイト・ライツ』 が有名&大人気なんっすが、それ以外となると、意外にも (個人的には) あまりパッとしなかったり。 今回、ネタ用に何枚か仕入れて聞いてみたんっすが、この人、根はウェスト・コースト・ジャズなんやな…と。 バリバリとバリサクでアドリブを決めるというより、アレンジに重きを置いた…みたいな作品が多いような気がします。 ピアノレス編成が多いのも、個人的にはマイナス。 そんな中、わりとイケていた 『カーネギー・ホール・コンサート』 というアルバムを取り上げてみたいと思うんっすが、チェット・ベイカーと組んだ双頭コンボによるライブ盤…なんっすかね? 1974年という、微妙な年代のアレなんっすが、ジャケット写真のマリガンとチェットがボケボケ…というか、ブレブレ。 暗いのにカメラの ISO感度を上げるの忘れて、撮っちゃった。 テヘッ♪ …みたいな。 よく、こんな失敗作を採用しましたな。 僕に絵心がないのではなく、最初っからこんな感じの意味不明な出来なんっすが、躍動感があって、いいじゃん! …と、思っちゃったとか。 ま、ジャケ絵を書く身としては、最初っからハードルが下がって、有り難いんっすが、出来た結果があまりにも微妙…。 あ、先週のうちに先行してジャケ絵を片付けちゃったので、めっちゃ気が楽なんっすが、前半6割、ジャケ絵3割、後半1割くらいの労力っすからね、このコーナー。 後半のジャズのアルバムのレビューとか、誰も真面目に読んでないと思うし。 んなことで残りの原稿は、適当に片付けちゃうとして。

 まずは1曲目。 あ、これ、全部で8曲入っているんっすが、LPだと2枚組になるみたいっす。 僕は ここ から落としたんっすが、レビューにむちゃくちゃ詳しく書かれておりますな。 今日はここからのコピペでお茶を濁そう。 そう、心に決めた次第でありますが、希代のバリトンサックス奏者ジェリー・マリガンを中心に伝説のカルテットの相棒チェット・ベイカーのトランペット/ボーカル。 ロン・カーターのベースを触媒にデイブ・サミュエルズのヴァイブ/パーカッション、エド・バーンのトロンボーンもチェットのボーカルのバックで参加。若きハーベイ・メイソンが4ビートでよくスウィングしていて、「普段の「お仕事」のバックボーンの確かさを見せているゾ…っと。 「普段の「お仕事」の…って、カギ括弧の使い方、おかしいがな! ま、他人様のレビューを無断で勝手に引用しておいて、文句を言うのもアレなので、ここは大目に見たいと思いますが、ちなみにチェットのボーカルは最後の1曲だけなので、そこに期待する人には不向きかと。 で、 「ライン・フォー・リョンズ」 。 LYONS、何て読むんや? んーと、 これ 。 ラァィアンズ or リヨ〜ン。 そう、オッサンの声で再生されました。 フランスのリオンだったんっすな。 で、これはアレっす。 マリガンのオリジナルらしいんっすが、テーマ部はトランペットとバリトンの2管が対位法的(?)に絡み合う、いかにもウェスト・コーストな仕上がり。 駄目じゃん…。 で、ソロ先発はチェット。 背後でマリガンもそれなりに吹いていて、やはりウェストな空気は拭えないんっすが、続いて今度はマリガンが前面に出て来て、それなりのアドリブを披露。 でもって、続いてエレピのソロが登場。 何故か、誰かが書いたレビューでは触れられてなかったんっすが、ボブ・ジェームスなんっすな。 大御所やん! エレピ、嫌いではないんっすが、この手のオーソドックスな純ジャズだと、ちょっと場違いな感は否めず、でもまあ、いっかぁ…と。 適当っすからね、後半のレビューは。 で、その後、ギターのソロも出て来ます。 何故か、誰かが書いたレビューでは触れられてなかったんっすが、ジョン・スコフィールドなんっすな。 大御所やん! 変態的なプレイをするイメージなんっすが、ここでは割とオーソドックスだったりして、で、続いてヴァイブのソロが出て来て、でもって、ウェスト・コーストなテーマに戻って、おしまい。 ま、マリガンやな…っと。

 で、次。 「マーガリン」 。 作曲者として Hal Galper という名前がクレジットされておりますが、何か聞いたことがありますな。 この人 っすか。 お、ハウステンボスのネタっすな。 ギャルパーって、ちょっと頭の弱いギャルみたいな名前なんっすが、その実態は、おっさん。 詳しくは ここ 参照…だそうっす。 で、これ、ヴァイブ(?)、ピアノ(?)とベースとパッカーションの絡みによるイントロがなかなかお洒落な感じだったりして、で、そこにバリサクが加わって、テーマを奏でる。 そういった流れなんっすが、ゆったりとしたテンポの哀感に満ちた仕上がりで、都会派アーバンな雰囲気で、いいじゃん♪ ちょっぴり 『ナイト・ライツ』 かも? …なんっすが、で、ソロ先発はマリガン。 進むにつれてテンポが速くなって、けっこうバリバリなアドリブを聞かせてくれたりして、やるじゃん! で、続いてはジョン・スコのギター・ソロっすかね? これまたノリがよくて、イケるやん! で、その後、ボブ・ジェームスのソロになるんっすが、生ピアノなので文句の付けようがなくて、続くヴァイブの人のクールなプレイも印象的で、でもって、テーマに戻って、おしまい。 チェットはお休みだった模様っすが、何の問題もなくて、2曲目にして化けたな! …と。

 んなことで、次。 ん? あ? 先ほど、ここ を見て、「マーガリン」。 ハル・ギャルパーがどうのこうの。 そんな話を書いたんっすが、 Additional track on CD reissue で、僕が落とした MP3 音源には入ってませんでした。 先ほどのはマリガンのオリジナルで、 「フォー・アン・アンフィニッシュド・ウーマン」 だった模様なんっすが、マリガンくん、作曲のセンスもあって、イケるやん♪ ということで、3曲目。 「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」 。 お馴染みのスタンダード・ナンバーで、観客も大いに盛り上がっておりますが、やっぱ、こういう分かりやすいのがウケるんっすな。 みんな、保守的っすな。 テーマ部はチェット主導、マリガン補佐の形で進められるんっすが、ちゃんとマリガンのソロもフィーチャーされていて、聞き応えがあります。 生ピのソロもいいっす。 バラードなんっすが、最後までダレることのないダレノガレ明美な仕上がりで、よかったな♪ …と。

 で、次。 「ソング・フォー・ストレイホーン」 。 マリガンのオリジナルで、デューク・エリントンの右腕として活躍したビリー・ストレイホーンに捧げられたものであると推測されるんっすが、エレピのクリアな音色が印象的な、透明感のあるバラードでありますな。 ここでの “電化” は非常に効果的で、バリトンサックスのドス黒い、図太いトーンとの対比が、たまらんっ♪ 何気にタイコの人のブラッシュ・ワークも決まりまくっているんっすが、若きハーベイ・メイソンが4ビートでよくスウィングしていて、「普段の「お仕事」のバックボーンの確かさを見せているな…っと。 その後、ジョン・スコのギター・ソロが出て来て、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。 個人的には 「マイ・ファニ・バレ」 よりも、こっちのほうがイケてたな…と。 で、次。 「イッツ・サンデイ・アット・ザ・ビーチ」。 マリガンのオリジナルなんっすが、キャッチーな美メロを持った、なかなかの佳曲だったりして、この人の作曲センス、パネェっす。 演奏のほうもアップ・テンポで熱く、激しく燃えまくっていて、この人のバリトンサックス奏者としての実力も、パネェっす。 続くチェットのソロもバリバリにイケてるし、ピアノのソロもノリノリだし、で、その後、ギターとヴァイブのソロもしっかりフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、いいぞぉ♪

 で、次。 Wikipedia の記載と、手持ちの音源とで、曲順が違うんっすが、ここは手持ちで話を進めます。 「バーニーズ・チューン」 。 Bernie Millerが書いた軽快なチューンっす。 アップ・テンポの燃えるような演奏で、チェット、マリガン、ジョン・スコ、ヴァイブの人、ボブ・ジェームスの順で、参加者各位のハード・バップ魂が炸裂しているゾ…っと。 ヴァイブの人も、たまにはちゃんと名前を書いてあげないと失礼なんっすが、んーと、デイブ・サミュエルズのヴァイブ/パーカッション。 この人っすな。 デブで、寒くて、エロいぞ。 それで何となく覚えられそうなんっすが、で、最後は参加者全員が入り乱れるバトルロイヤル状態になって盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 極めて荒削りだったんっすが、エネルギッシュで、よかったな…と。 で、次。 「K−4パシフィック」 。 マリガンのオリジナルなんっすが、これまたなかなかの佳曲だったりして、で、演奏のほうは、ストップタイムを有効的に活用したりして、なかなかカッコいいゾ…っと。 で、演奏のほうは(前略)(中略)(後略)。 とにかく全員(?)のソロがフィーチャーされているし、ライブだから各自の持ち時間も長いし、そろそろ僕の集中力もなくなりつつあるし、とにかくまあ、クソ熱かったな…と。 んなことで、ラストっす。 「ゼア・ウィル・ネバー・ビー・アナザー・ユー」 。 みんな、お待たせ! ここでようやく、チェット・ベイカーの華麗な歌声が披露されることになるんっすが、ま、ぶっちゃけ、余興やな…と。 エド・バーンのトロンボーンもチェットのボーカルのバックで参加…というか、ちゃんと単独ソロの機会が与えられていて、その後、チェットが今度はラッパ吹きとして登場して、で、以下略。 いくら熱演続きでもトータル1時間超えとなると、さすがに最後までヤル気が持続しませんでしたが、最後の最後に、他人様が書いたレビューを改めて読み直した結果、衝撃の新事実が。 余談ながら、ジャケ写真のテナーサックスはスタン・ゲッツなんだそうです。契約の加減で収録されていないとか。 え、マジすか? 言われてみれば確かに、バリトンじゃなくて、テナーっぽい? というか、もしかして、サックス吹きが2人いたりする? ま、僕の画力では到底、そこまで再現しきれていないんっすが、だからワザとブレブレになっていたんっすかね? ま、ジャケットがどうあれ、

【総合評価】 ブレないマリガンの熱いブロウを嫌というほど堪能することが出来る1枚…というか、LP2枚で、超オススメ☆


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