鮮魚と天ぷら あぶり 津駅西口店 。 ここが今年の忘年会の会場でありました。 去年は何か、小洒落たスペイン料理? …の、バル? …みたいなところだったんっすが、「食うものがねぇ…」 と、概ね、オッサン世代には不評だった模様。 なーにが「バル」や。 お買い物は「パル」やろ? そう、オッサン世代の桑名人にしか分からないことを心の中で呟いていた僕もいたし。 その反省を踏まえて、今年はオーソドックスな居酒屋路線にしたみたいなんっすが、「鮮魚と天ぷら」 っすかぁ…。 個人的にはちょっと、微妙かも? 天ぷらは何の問題もないんっすが、問題なのは「鮮魚」。 魚は腐りかけが美味いんじゃぁあああ! …とか、そういうことを主張したいのではなく、魚、嫌いなんじゃあああああ! …という、もっと根源的な心の叫び。 そういえば、桑名の生鮮魚介卸売業の 「くさりや」、破産しちゃいましたな。 ほれ 。 生鮮魚介卸売業なのに 「くさりや」 という、魚は腐りかけが美味いんじゃぁあああ! …という心の叫びを具象化したネーミングに問題があった気がするんっすが、おそらく、直接的な原因はヤドカリの祟りなのではなかろうかと。 子供の頃、寺町の夜店か何かで買ったヤドカリが、ある日突然、殻から抜け出してしまって、ヤバい。 このままでは死んでまう! 焦った僕はケッタで桑名駅前の「パル」まで走り、地下1階にあった 「くさりや」 で、食いたくもないサザエを買って、家に帰ってヤドカリに与えたんっすが、結局、そのサザエには入ってくれず、お亡くなりになってしまいました。 死因はおそらく、サザエ、嫌いなんじゃあああああ! …と憤った挙げ句の憤死なのではなかろうかと。 「くさりや」、許すまじ!
それ、「くさりや」 は悪くないんじゃね? 美味くもないサザエを買ってきた、僕のせいなんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、ま、いいじゃん。 もう、終わったことだし。 で、鮮魚と天ぷら あぶり 津駅西口店。 忘年会となると、コース料理ということになると思うんっすが、忘新年会(2時間飲み放題付き) “お得” 5,000円 (税込) コースは、 こちら 。
前菜三種 かぶのサラダ〜自家製生姜ドレにて〜 胡麻天ぶり
北海タコのごま油っちょ 牡蠣フライ 自家製大玉つくね〜秘伝だれ仕上げ〜
あさりの日本酒蒸し 春菊と白海老のかき揚げ 稲荷寿司二種 甘味
ほぉ。 意外と悪くないじゃん。 “鮮魚” といいつつ、純粋に “魚” と言えるのが、天ぶり = 天然ブリ? …だけじゃん! 他は鮮タコと、鮮牡蠣と、鮮あさりと、鮮白海老じゃん! そんな気がしないでもないんっすが、何でもいいけど、こうして鮮を連発すると、何だか朝鮮っぽく見えてきちゃいますな。 朝獲れ新鮮 = 朝鮮。 意外といい名前だったんっすな。 で、魚、嫌いなんじゃあああああ! …な僕なんっすが、アカンのはもっぱら、魚の頭とか、皮とか、内臓とか、卵とかなので、切り身状態であればさほど問題はないんっすが、刺身とか、好きだし。 その昔、 逆鉾 という不細工な相撲取りがいて、よく 「 “さしみ” がうまい」 とか言われていたんっすが、いくら不細工だからって、刺身にして食べちゃうのは可哀想やろ! …と。 あれ、「刺身が美味い」 じゃなくて、「差し身が上手い」 だったんっすな。 その際、「刺身、美味くないやろ!」 …とは思わなかったくらい、刺身は嫌いではありません。 で、「胡麻天ぶり」 って恐らく、胡麻サバ の天然ブリ版っすよね? 胡麻サバは大好きなので、楽しみ♪ で、牡蠣も揚げてあれば美味しいし、白海老も揚げてあれば美味しいし、あ、富山の 白海老の唐揚げ は、頭と殻とヒゲと脚が付随したまま唐揚げられているヤツは今ひとつなんっすが、 “殻揚げ” 、嫌いなんじゃああああ! …とまあ、懸念材料はそれくらい。 あと、アサリもさほど好きではないんっすが、もうひとつ、心配される点があるとすれば、うちの会社、意外と金持ちだったりして、もっと高いコースを頼んじゃってる恐れもあるんっすよね。 6,000円 (税込) コースだと、どうなるのかというと、
5,000円コース + 伊勢マグロ中トロ、蟹身の蟹味噌焼き
こんな感じかと。 マグロの中トロは、うぉぉぉぉぉぉ! …なんっすが、蟹味噌焼きとか、余計なものが。 普通に 「カニカマの七味マヨネーズ焼き」 とかでいいのに…。 で、これが7,000円 コースになると、
赤海老の青唐醤油漬け 海鮮タルタル 伊勢マグロ中トロ入り盛り刺身盛り合わせ5種
赤烏賊の姿造り 6L大海老カダイフ 蟹身の蟹味噌焼き
国産ローストビーフ たら白子の醤油焼き 牡蠣磯部と烏賊の天婦羅
稲荷寿司二種〜いくらとねぎとろ〜 甘味
ローストビーフは、うぉぉぉぉぉぉ! …なんっすが、赤海老の青唐醤油漬けとか、たら白子の醤油焼きとか、余計なものが。 一長一短というか、一進一退というか、一歩進んで二歩下がるというか。 で、8,000円コースだと、
7,000円コース + う巻 牡蠣磯部 OUT 穴子春菊巻 IN 稲荷寿司二種 OUT 海鮮太巻 IN
わりと地味なグレードアップ。 これなら別に7,000円コースで、いいやぁ。 個人的にはそんな気がするんっすが、うちの会社の幹事はしっかり8,000円コースを予約していました。 で、店員と何やら密談している声が漏れ聞こえてきたんっすが、「8,000円コースで承っておりますが、10,000円コースにすると、赤烏賊の姿造りがアオリイカの姿造りになって、後、ハマグリの何とかが、ごにょごにょ…。」「あ、じゃあ、それで。」 金持ちっすな。 で、次々に料理が運ばれてきたんっすが、まずは “赤海老の青唐醤油漬け” 。 立派で大きな海老なんっすが、頭と殻とヒゲと脚が付いてるやん! ま、余計な部位を除去してやれば、それなりに食えたんっすが、これなら5,000円コースの “胡麻天ぶり” のほうがよかったなぁ…と。 で、続いて “海鮮タルタル” 。 タルタル感が希薄で、タコのぶつ切りをゴマ油で和えて、海苔で巻いて食べる…みたいな。 あ、持って来てくれた店の人は 「 “海鮮タルタル” です。」 と言ってた気がするんっすが、もしかしたら “北海タコのごま油っちょ” だったのかも? 何か、ごま脂っちょっぽかったんっすもんね。 いずれにしろ、普通に美味しかったからいいんっすが、で、続いては “う巻” 。 だし巻き卵の中にウナギの蒲焼きを巻き込んだもので、なるほど、 “う巻” の “う” は、ウナギの “う” だったのか! …と。 “うざく” ( ← ウナギの蒲焼きの細切れとキュウリの酢の物)と同様、ウナギ料理専門店がウナギ料理のレパートリーを増やす為に、無理矢理考え出したような料理なんっすが、 “う巻” 、美味き♪ で、 “刺身” 。 美味ぇ♪ さすが、鮮魚を自認しているだけのことはあるな! …と。 で、 “6L大海老カダイフ” 。 6Lというのは大海老の大きさのサイズなんっすかね? デけぇ! で、カダイフというのは何か、トゲトゲのもの。 それをまぶして揚げたものなんっすが、大海老だと、どうしても有頭海老にしちゃいがちなところ、ちゃんと断頭海老にしてくれているのは評価が高いっす。 で、頭とかヒゲとか殻とか脚とか、余計なものが付いてない海老フライ、美味ぇぇぇ♪
で、続いては赤烏賊からレベルアップした “アオリイカの姿造り” 。 まるまる一匹、どーん! 赤烏賊との差異は不明なんっすが、デけぇぇぇ! インパクト抜群。 全身まるまるご披露されて、胴体部分をご賞味した後、「頭と足の部分は、後から天ぷらにしてお出しします。」 そういうシステムなんっすが、お姉さんがイカの頭だと思っている部分、それ、頭じゃないから! 胴体だから! ほれ 。 お姉さんがイカの足だと思っている部分、それ、足じゃないから! 腕だから! あ、でも、イカの足は下足(ゲソ)と言いますよね? 頭から直接、足が生えているから頭足類なワケだし。 やっぱ、腕じゃなくて、足なんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、ま、とりあえず美味ければ、何でもいいんっすけど。 で、胴体部分、ねっとりしていて、弾力があって、甘味があって、美味ちい♪ で、次。 “蟹身の蟹味噌焼き” 。 あ、パス…。 続いて、 “国産ローストビーフ” 。 これは食う。 いっぱい食う。 美味ぇ♪ 続いて “たら白子の醤油焼き” 。 あ、パス…。 続いて “ハマグリの何とかが、ごにょごにょ…” 。 これは食う! 貝類はあまり好きではなかったりするんっすが、桑名人の矜持にかけて、ハマグリを食わないという選択肢はありません。 どこ産のハマグリなのかは知りませんが、これもデけぇ! 料理法は、酒蒸し? …の、汁たっぷりバージョンみたいな。 で、食えば、ま、普通に悪くはないっすな。 で、次。 一度、お持ち帰りされたイカの “頭” と “足” が、天ぷらになって帰ってきました。 “穴子春菊巻” の天ぷらもあります。 揚げ物、美味ぇぇぇ! 僕の回りからは1人、また1人と消えて、どこかに移動してしまうので、ローストビーフとか、イカの天ぷらとか、好きなものを好きなだけ食べることが出来て、嬉しい♪ 人望のない “ぼっち” は、こういう時に有利っすよね。 べっ…別に、寂しくなんかないし! 泣いてないし! ワサビが目に染みただけだし! で、最後、 “海鮮太巻” 。 ネギトロ入りで、美味しい♪ なあ、知っとる? ネギトロって、葱とトロじゃなくて、骨にひっついた身を “ねぎ取る” から、ネギトロなんやで! あ、誰も聞いてないっすか…。 こうして、師走の宴(うたげ)は更けていくのでありました。
とまあそんなこんなで、( 前回 までの粗筋) あ、今までの話とはまったく何の関係もなく、朝飯後、鞆の浦を散策した…と。 2日目は竹原にお泊まりすることになっているんっすが、昼飯は尾道で食おう…と。 軽く散策もしよう…と。 鞆の浦から普通にバスに乗って福原に戻って、そこから電車に乗って尾道までいくつもりだったんっすが、乗換案内に この航路 を使うルートが出て来て、へぇ、こんなんあるんや。 ほな、せっかくやから、乗ってみるかぁ! …と。 鞆の浦11:00発、尾道駅前12:00着の1便なら、朝、ゆっくり鞆の浦を散策出来るし、尾道で飯を食うのに、ちょうどいい時間だし。 ちなみに昼飯は ここ を予約しました。 尾道で、お一人様で、ネットで即時予約が出来るのが、ここしかなかった。 そんな、わりと消極的な理由で選んだんっすが、ホテルのラーメンと侮るなかれ…な尾道ラーメンを食えるみたいだし、いいじゃん! で、このホテル、この船のホームページのいちばん上の写真に思いっきり写ってます。 ちょうど船の真上の10階建てくらいのビル。 まるで、この船に乗って、尾道のこのホテルでラーメンを食え! そう、言ってるみたいっすよね。 尾道駅前桟橋ではなく、十四日元町桟橋で降りれば、そこからすぐなんっすが、残念ながら ※現在乗降できません。 は? 何でや? 麻原彰晃でも乗降できんのか? ポアするぞ! そう、言いたくなってしますんっすが、脅しに屈して、じゃ、麻原彰晃だけ特別に。 もし、そうなったとしても、僕は麻原彰晃ではないので乗降できなくて無意味なので、脅すのは止めておきました。 鞆の浦側の桟橋の近くに乗船券の自動販売機があるんっすが、尾道行きの船の切符はそこには売ってなくて、乗船してから、中で乗客に直接、お金を払うシステムらしいっす。 出航時刻の数分前になっても船が姿を現さず、待っている人が皆、不安に駆られ始めたんっすが、乗り場、ここであってるのか? …とか、そもそも本当にそんな船、運航しているのか? …とか。 3月9日(土)?11月17日(日)まで ※土日祝のみ運航らしいんっすが、今、10月だよね? …とか、今日、日曜日だよね? …とか。 10時59分になって、やっぱ、欺されたか…。 待っている人が皆、絶望に陥りそうになる寸前、向こうのほうから黄色い船がやってきました。 思ったよりも小さな船で、沈むんじゃね? …とか、沈まないにしろ、めっちゃ揺れるんじゃね? 新たな不安を感じつつ、乗船〜。 結論から言ってしまうと、沈まなかったし、揺れなかったしで、ぜんぜん大丈夫だったんっすが、出港してすぐ、あ、これ、座席の選択を間違えたかも? …と。 何も考えずに、進行方向左側の窓際に座ったんっすが、これ、 “海側” じゃん…。 “陸側” にある見所が、ぜんぜん見えないような?
が、わりと大丈夫でした。 瀬戸内海は “海側” にも、ちゃんと島があるし、 “陸側” にある見所では、ちゃんと方向転換してくれるし。 船は運転手のお兄さんと、料金徴収係兼ガイドのお姉さんとの2人大勢なんっすが、ちゃんと見所を解説してくれるので、単なる移動手段というより、遊覧船に乗ってる感じ。 天気が今ひとつよろしくないのと、窓が今ひとつ綺麗じゃないのがアレなんっすが、鞆の浦を出港して間もなく、最大にして唯一の見所である “阿伏兎観音” が見えてきました。 ここ 、行ってみたかったんっすが、バスの便がめちゃくちゃ悪いので、諦めたんっすよね。 それを船から見られる! …というのが、この航路を選んだ理由のひとつでもあるんっすが、いやあ、見られて満足♪ で、続いて “内海大橋” 。 んーと、これ 。 この写真、盛り過ぎィ…なんっすが、何らかの事情で 「く」 の字に曲がっている珍しい橋。 自転車や徒歩で渡ることもできるんっすな。 いいっすな。 で、次。 “常石造船” 。 このエリアはぶっちゃけ、左側の席に座ると、今ひとつでした。 造船所って、まったく興味はなかったっすが、こうして見てみると、悪くは無いっすな。 造船、造船、お鼻が長いのね♪ 歌を歌いたくなるくらいには。 で、次。 “どっかの島” 。 で、最後、 “尾道大橋” の下を潜ると、終点はもうすぐそこ。 十四日元町桟橋では乗降させて貰えないので尾道駅前桟橋まで行って、1時間の船旅は、おしまい。 いや、思っていた以上によかったっす。
で、駅から歩いて尾道ロイヤルホテルへ。 千光寺山ロープウェイ 乗り場の近くなので、昼飯を食べる予定がなくても、この辺りまでは行く予定だったんっすが、駅から約1キロの道のり。 バスに乗る程ではないんっすが、歩いて往復しようとすると、ちょっと大変なギリギリのライン。 海沿いの道は景色がいいので、行きはさほど苦にはならなかったんっすが、 “向島行渡船のりば” 。 おお、これは 『かみちゅ!』 でよく見た光景! …のような? 向島に向かう渡船乗り場は何箇所かあるので、もしかしたら違う乗り場なのかも知れませんが、ちなみに 「向島」 って、「むこうじま」でも 「むかいじま」 でもなく、「むかいしま」 だったんっすな。 向こうに見えている向島の建物に 「MUKAISHIMA DOCK」 と書いてあるのを見て、初めて気付きました。 で、海辺の道はボードウォークがあったりして、お洒落な雰囲気で、向こうのほうにぼんやりと尾道大橋が見えたりして。 で、「おのみち海辺の美術館」 なんてのがあったり。 前原専二くんの 「春うらら」、 第1回グランプリだけあって、うまい! …とまあそんなこんなで、尾道ロイヤルホテルに到着〜。 レストランの「住吉」は2階。
おお、絶景♪ わりと最近、新しくなったらしい展望台そのものもお洒落だし、いや、いいっすな。 で、帰りは歩いて山から下りることにしたんっすが、(写真・いちばん下) の “天寧寺三重塔” 。 これぞ、尾道! …って感じっすよね。 尿道ではなく。 ちなみにこの三重塔、元々は五重塔だったんやけど、劣化しちゃったので、上の二重を撤去して三重塔にしたものなんやで! だから普通の三重塔に比べて、ちょっと寸胴な感じがするんやで! あ、誰も聞いてないっすか…。 んなことで、尾道はおしまい。 この後、竹原に向かうことになるんっすが、続きはまた。次回☆
んなことで、今日はジョージ・ベンソンっす。 みんな、ジョージ・ベンソンには、どんなイメージを持ってるかな? 個人的には、常時、便槽っぽい。 そんなイメージだったりするんっすが、汲み取り式便所の便をストックしておくところ。 それが便槽っすよね。 で、便槽と言えば、この事件 。 ベンソンもこんなイメージを持たれて、不本意だと思うんっすが、後はまあ、「マスカレード」 とか。 名古屋周辺の住民は 「マスカレード」 というと、オリエンタルのマースカレーを思い出してしまうんっすが、三郎くん、元気っすかね? …と思ったら、これ 、マースカレーじゃなくて、「生乃カレー」 だったんっすな。 じゃ、三郎くんが元気かどうかとか、どうでもいいやぁ…。 で、この 「マスカレード」 の大ヒットにより、ジョージ・ベンソンは “ギターも弾けるボーカリスト” として世間に認識されることになるんっすが、元々は “歌のうまいギタリスト” だったんっすよね。 ギターとスキャットとのユニゾンが秀逸なんっすが、今日はそんな便槽クンのジャズ・ギタリストとしての一面をフィーチャーしたアルバムを取り上げてみたいと思います。 『ブルー・ボッサ』 。 1972年の録音なので、 『ブリージン』の4年ほど前。 ピアノ・トリオを従えたシンプルなカルテットによるニュージャージー州「カフェ・カリブ」 でのライブ盤で、 ピアノはミッキー・タッカー。 ミッキー・ローカーというドラマーと、ベン・タッカーというベーシストは知っているんっすが、ミッキー・タッカーというピアニストは初めて知りました。 ベースとドラムスはジョージ・デュビビエとアル・ヘアウッドなんっすが、なかなか渋くて熱い面子を揃えましたな。 演目も有名なジャズ・オリジナルと、スタンダード・ナンバーで構成されていて、真っ当な “ジャズ” が楽しめそうなんっすが、んなことで、じゃ、演奏を聞いていることにしましょうかぁ。
まずは1曲目、 「ウィッチクラフト」 。 ウィッチって、魔女っすよね。 奥様は魔女。 そんな理由で別れちゃう夫婦がいるんだそうで。 離婚の原因は、性格のウィッチ。 で、ウィッチクラフトって、何や? …と思って調べてみたら、魔法、魔術、魔力。 ベララルラ〜♪ この世で物をいうヤツっすよね。 最近、よく貼ってる気がするんっすが、これ 。 フゥ、フゥ、フゥ♪ この曲、いや、ララベルじゃなくて、ウィッチクラフトのジャズ・バージョンというと、真っ先にドナルド・バードの これ が思い浮かぶんっすが、ベンソンのバージョンはギターではなく、しばらくピアノ・トリオによって演奏されております。 ミッキー・タッカーでしたっけ? んーと、この人 。 ミッキー・タッカー(生まれながらのマイケルB.タッカー;1941年4月28日の)はアメリカのジャズピアニストとオルガン奏者です。(中略)彼は、エリック・クロス、Rahsaanローランド・カーク、Thadジョーンズ/メルのルイスOrchestra、エディ・ジェファーソン、およびジョージ・ベンソンとともに次の数年間働いて、1969年にジャズ世界に入りました。(中略) 1989年に、タッカーは、タッカーが、彼が、1987年に彼の団地で2人の女性の殺人に続いて、オーストラリアに引っ越したことを説明したのをメルボルン (調子雑誌とのインタビューにおけるAustralia.) に提案します。 何か、物騒なことが書かれているんっすが、何や、調子雑誌って? タッカーは、タッカーが、彼が。 主語、どれや? で、ピアノのスタイルとしては概ねオーソドックスで、ちょっぴりウイントン・ケリーっぽい感じがしないこともないような気がしないでもないかな? …と。 ギターは背後で微かに聞こえる程度で、ほぼピアノ・トリオなんっすが、3分50秒くらいになって、ようやくベンソンのギター・ソロが登場。 シングル・トーンでホーン・ライクに弾きまくって、これはもしかして、チャーリー・クリスチャン直系? で、イカ、いや、以下、アル・ヘイのタイコのソロがフィーチャーされて、でもって、ピアノ主導のテーマに戻って、おしまい。 いかにもライブらしい、荒削りながら熱気に溢れた演奏であったな…と。
で、次。 アルバム・タイトルにもなっている 「ブルー・ボッサ」 。 言わずと知れた、ケニー・ドーハム作のボサノバ風のチューンっすよね。 こういうのを演っておけば、日本人、大喜び。 チョロいっすな。 テーマから最初のソロまで、前曲同様、ほぼピアノ・トリオ。 これ、ホンマにジョージ・ベンソンのリーダー作なんか? そんな気がしないでもないんっすが、ま、そのうちにギターのソロも出てくると思うので、大丈夫なんじゃね? …と。 で、出ました、4分00秒くらいから。 極めてオーソドックスに “ジャズ・ギター” してるな。 そんなプレイが楽しめます。 オクターブ奏法っぽい感じがしないでもなくて、ちょっぴりウェス・モンゴメリーっぽくて、いいな♪ …っと。 で、続いてジョジ・デュビのベース、アル・ヘイのドラムスと、ライブらしく参加者各位に見せ場が与えられて、 で、テーマに戻って、おしまい。 いかにもライブらしい、荒削りながら熱気に溢れた演奏であったな…と。
で、次。 ソニー・ロリンズ作の 「オレオ」 。 これも有名なナンバーなんっすが、「オレオかぁ…。」 日本人のウケはさほどでもなくて、あ、でも、アドリブの素材としては優秀だから! ジャズは “曲” じゃなくて、 “演奏” だから! 超アップ・テンポなテーマはピアノとギターの絡みで。 で、ソロ先発はベンソンくん。 超絶技巧な “速弾き” を堪能することが出来て、この人、わりとギターうまいよね? そう、評価していいのではなかろうかと。 途中から、かなりアウトな感じになったりもするんっすが、ま、無礼講ということで。 で、続いてミキ・タツくんのピアノ・ソロ。 こちらも、かなりの “速弾き” で、普段はとっても大人しい犬(こ)なんですけど。 ライブの熱気に当てられちゃったんでしょうな。で、続いてジョジ・デュビのベース、アル・ヘイのドラムスと、ライブらしく参加者各位に見せ場が与えられて、で、テーマに戻って、おしまい。 ま、 “演奏” は、よかったんじゃないっすかぁ? で、次。 「リル・ダーリン」 。 一転して、レイジーなナンバーを持って来ましたな。 JKっぽい? 女子高生ではなく、励磁巻線? …か何かなんっすが、発電機を発電させる際、外から直流をもらって励磁器を励磁させますが、励磁させるものがJ・Kではないのでしょうか? うん、多分そうだと思うー。 わざわざ回路図まで書いてくれて、めっちゃベストなアンサーなんっすが、AVRというのはアダルト・ビデオ女優の蘭童セル(らんどうせる)の略…ではなく、オート・ボルテージ・レギュレーター? …だか、何かだったかと。 蘭童 セル(らんどう セル、1961年9月25日 - 2023年2月)は、日本の女優。 あ、お亡くなりになってるやん…。 何気にショックなんっすが、で、演奏のほうはというと、とってもレイジーでありました。 ゆったりとしたテンポで、ギター主導でテーマが演奏され、で、ソロ先発はベンソン。 とってもグルーヴィっす。 で、続いてはミッキー・タッカーのピアノ・ソロ。 とってもブルージーっす。 ブロックコードっぽい何かが、ちょっぴりレッド・ガーランドっぽいような気がしないでもなく、で、続いてベースの人がフィーチャーされて、でもって、レイジーなテーマに戻って、おしまい。
で、次。 「オール・ザ・シングス・ユー・アー」 。 これまた、バッパー好みの楽曲を持って来ましたな。 コード進行が面白いんっすよね、確か。 んーと、これ 。 なるほど、これは面白い! わははははははははは。 ギタリストのアルバムとして 本作 も取り上げられておりますが、 『イン・コンサート』 。 そんな名前だったんすな。 で、1973年録音となってますな。 ま、1年くらいは誤差の範囲かと。 そのタイトルでググると これ が出てくるので、違うんじゃね? …という気がしないでもないんっすが、「Take Five」での精緻なカッティングや「Summertime」での色気たっぷりなボーカルなど、彼のパフォーマーとしての力量が十分に発揮されたライブです。 あ、何か、よさ気。 今日、取り上げているアルバムは歌が出て来ないので、ぶっちゃけ、何か物足りないんっすよね。 ギター1本で勝負しているのは分かるんっすけど。 で、「オール・ザ・シングス〜」 のパフォーマンスはというと、テーマはかなり崩している感じ。 あくまでもアドリブの素材といった感じなんっすが、続いて出てくるギターのソロは、明らかに「オール・ザ・シングス〜」のコード進行に基づいているな! …という気がして、とっても面白いっす。 わはははははは。 前半はシングルトーン、中盤はオクターブ奏法? …を駆使して、ギタリストとしての実力が遺憾なく発揮されていて、で、以下、ピアノ、ベース、ドラムスのソロが出て来て、でもって、テーマに戻って、おしまい。 わはははははは。 笑いの絶えない1曲でありました。
んなことで、ラストっす。 「インビテーション」 。 「淫靡って、いいっしょ?」「ん〜♪」 この俳句で知られるスタンダード・ナンバーっすな。 ゆったりとしたテンポで、無伴奏のピアノで演奏されるテーマ部は何だかちょっと高貴な雰囲気だったりするんっすが、そこにベースとドラムスが入ってくると、一転してジャジーなムードに。 テンポもちょっぴり速くなって、何かめっちゃいい感じ。 続くピアノのソロも、めっちゃイケてる感じ。 で、その後、デュビビエのベースのピチカート・ソロがフィーチャーされて、最後はピアノとドラムスの掛け合いで盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ん? ベンソン、出て来なかったような? ま、細かいことは気にしないようにして、今日のところは以上っす。
【総合評価】 「マスカレード」でジョージ・ベンソンを知って、 “ジャズ” って、いいじゃん♪ そんなふうに思ってしまった人には、まったくお薦め出来ない1枚でありました。 あくまでもジャズ・ギタリストのベンソンを堪能したい人向け。「実はこれ、ピアノのミッキー・タッカー名義のアルバムだったんだけど、後年、ジョージ・ベンソンの人気にあやかって、名義を変更したのではないか疑惑」が払拭出来なかったりするんっすが、ラスト1曲を除けばベンソンもちゃんと出てくるので、ま、いいじゃん♪