( 前回 までの粗筋) 京都御所と京都御苑を散策し、先斗町で高いメシを食った。 …ということで、京都@春旅 (1日目の後半) です。 次の目的地は 二条城 なんですが、いいっすよね、二条城。 何がいいって、語呂がいいです。 にじょうじょうだじょー。 韻踏みフェチならこれだけでメシが食えます。 ま、僕は高いメシを食ったばかりなので、ここでは何も食わなかったんですが、最寄り駅は地下鉄東西線の二条城前だじょー。 JRと地下鉄の二条駅からでも歩けないことはないじょー。 桜と紅葉シーズンの京都の道路は大渋滞。 バスも満員で、時間も読めない。 そんな噂を耳にしていたので、土日の2日間は地下鉄だけで何とかなるところばかりをチョイスしてみたんですが、二条城のアクセスは上々だじょー。
ということで、到着。 元離宮二条城というのが正式名称なんですな。 元々は城だったのが明治17年に宮内省の所管となって 「二条離宮」 と改称。 昭和14年に宮内省より京都市に下賜されて、それ以来 「元離宮二条城」 という名称となる。 そんな経緯があるようですが、いいですよね、元離宮。 ちょっぴり 「もろみきゅうり」 みたいで。 モロキュー、モロコ (←コイ科の淡水魚) 、モロ画像。 世界3大モロの中では、モロコよりはマシ。 その程度には好きだったりするんですが、川魚嫌いの僕としては、まったくソソられるものがないんですよね、モロコ。 モロコの部屋へ〜、電話を掛けて〜、男と遊んでる芝居、続けてきたけれど〜♪ 中島みゆきはモロコとわりと仲がよさそうなんですが、で、二条城はですね、わりとよかったです。 桜だけが目当てで、本体のほうはわりとどうでもよかったんですが、まずは (写真・いちばん上) 。 唐門と桜との絡みでありますな。 唐揚げ好きとして、唐門というのはわりとソソられる対象だったりするんですが、この二条城の唐門は半年ほど前に修理が完了したばかりである模様。 金箔(約11センチ四方)約6万枚を使い、1619ヶ所の彫刻も修復。費用は1億8200万円にのぼったそうですが、そんなにも彫刻があったんですか。 入場料が600円だから、30万人くらい集客しないと元が取れませんな。 ま、それとは別に 一口城主募金 もやってるみたいですが、1万円以上で1年間はフリーパスでお城に入れる模様。 17回くらい行けば元が取れますな。 協力者御芳名を見たら 京都どずえ(株) 様も強力に協力して下さった模様ですが、 資本金1万円。 それだけあれば会社も設立できるし、一口城主にもなれちゃうんですな。 一口餃子なら166口くらいは食えそうだしぃ。 で、この唐門、元離宮らしく菊の御紋があしらわれていたりするんですが、修理の際、その奥に葵の御紋が隠されているのが発覚したりした模様。 時代の流れが垣間見えて、興味深いものがありますなぁ。 で、その前に咲いている桜もありふれたソメイヨシノなんかではなく、 「御所御車返し」 とかいうレア種らしいっす。 もともとは京都御所にあった品種だそうで、後水尾天皇がその美しさに御車を引き返したという逸話からこの名前がついたんだそうで。 世の中は、気楽に暮らせ、何事も、思えば思う、思わねばこそ。 そんなお気楽な和歌を詠んだ天皇でありますな、後水尾クン。 修学院離宮を造営したりもしたようですが、で、この二条城、天守閣は焼失しちゃって天守台という跡地しか残っていないんですが、二の丸御殿は現存していて、中にも入ることが出来ます。 ということで、とりあえず入ってみました。
ぶっちゃけ、あまり多くは期待していなかったんですが、予想外に充実しておりました。 撮影禁止なのでその成果の程をお見せすることは出来ませんが、とにかくまあ、クソ広かったっす。 建物面積3,300平方メートル、部屋数33、畳は800畳あまり敷かれているんだとか。 そのスケール、二畳城の400倍っ! しかも、ただ無駄に広いだけでなく、襖(ふすま)絵とかも超充実。 個人的には、ふすまよりもブルマのほうが好きだったりするんですが、国宝二の丸御殿には3000面以上の障壁画が遺され、そのうちの1016面が昭和57年に国の重要文化財(絵画)に指定されました。 数が半端ねぇぇぇぇ。 作者は “世界3大かのう” の一人、狩野探幽だったりするようなんですが、ちなみに、残る “2大かのう” は加納典明と、叶姉妹。 最近、テンメイくんのほうは落ち目気味なので、替わりに 「傷口が化膿」 を入れる場合もあるようですが、マキロン必須っすな。 800畳もあると、色んな部屋があったりするんですが、中でも大政奉還が行われた大広間は必見。 それはもう、大きな広間でありました。 で、御殿の見学を終えると、続いては二の丸庭園。 (写真・上から2枚目) のような感じにで、少数ながら桜が咲いておりました。 で、そこを過ぎると、続いては “本丸” の部。 二の丸よりも本丸のほうがレベルが高そうで期待が持たれるところなんですが、本物の本丸御殿は焼失してしまって、今あるのはどっかから移築したパチモンである模様。 中に入ることも出来ないし、正直、ちょっと微妙なものでありました。 本丸御殿の替わりに歌丸御殿でも公開してくれれば嬉しいんですが、今のところそんなサービスも無いし、二条城観光も山場を超えましたなぁ。 そんな気配が濃厚になってきたんですが、でも大丈夫。 今の時期限定なんですが、この後、大きな見せ場が待ち受けております。 “桜の園” というのがソレなんですが、なかなかいい感じに枝垂れていたりして、いやあ、よかったっす。 (写真・ちょうど真ん中) 参照でありますな。 で、続いては清流園。 昭和40年に作られた新しい庭で、この日は結婚式が執り行われておりました。 二条城ウエディング という奴ですな。 バブルの時代の結婚式と言えばドライアイスのスモークの中、ゴンドラに乗って搭乗するというのがお決まりで、末代までの恥さらし以外の何物でもなかったりしたんですが、ここでは東大手門より人力車にて御入場、人力車で場内を周遊、清流園へ。 そういった演出が施されるようです。 一歩間違えば 「市中引き回しの刑」 スレスレなんですが、ま、いい思い出になるんじゃないっすかね? で、 (写真・いちばん下) は終盤の普通の公園っぽいエリアで撮ったものなんですが、後ろのクネクネとした朴槿恵な木の幹と桜の枝垂れ具合の対比に禅味が感じられ、個人的には、けっこういいかな? …と。 とまあそんなことで、二条城はおしまい。
で、続いては 平安神宮 であります。 ベタなスポットばかり回っておりますが、何事につけても超保守的ですからね、僕。 地下鉄の東山駅から歩いて行ける距離というのもポイントなんですが、神社そのものは1895年(明治28年)4月1日に平安遷都1100年を記念して京都で開催された内国勧業博覧会の目玉として平安京遷都当時の大内裏の一部復元が計画された。 …というのが由来だったりして、ま、愛・地球博の 「サツキとメイの家 」 と同レベルかと。 昭和51年に放火で燃えちゃったんですが、新左翼の加藤三郎クンによるテロだった模様。 「加藤三郎」 でググると関連キーワードとして宇宙戦艦ヤマトとか、爆弾犯人とか、盆栽とかが出てくるんですが、同戦艦の乗組員で「ブラックタイガー隊」の隊長を務めていたが、ストーリーの途中で戦死。 ブラックタイガー隊って、ちょっぴり 「海老で鯛を釣る」 的なネーミングなんですが、爆弾のほうは放火魔と同一人物のようで、東急観光だとか、東大法文1号館だとか、三井アルミ社長宅だとか、東本願寺だとか、色んなところを爆破して回っております。 ロクでもない三郎なんですが、一方、盆栽のほうの加藤三郎はいい三郎のようで、盆栽界で非凡な才能を発揮した天才であった模様。 とまあ、そんなこんなで、到着。
朱塗りの社殿と桜のコラボが定番なんですが、実はここ、神社そのものより、それを取り巻く 「神苑」 というお庭がオススメ。 600円取られるんですが、一口餃子を10口くらい我慢すればいいだけだし、それだけの価値は十分にありますぜ。 桜の撮影スポットとしては (写真・下から2番目) のように泰平閣(橋殿)と絡めるのが鉄板中の鉄板。 プリンとカラメルくらい、絡めるには相性がいいんですが、次点として (写真・いちばん下) のように尚美館(貴賓館)と絡めるのも、あり。 いいですよね、尚美館。 中学生の頃、ちょっと好きだったりしたんですよね、尚美ちゃん。 何気なく見送った後ろ姿が〜、ただ〜、一度ぉぉぉ、だけのぉぉぉ、愛とぉぉぉ、気付い〜たぁぁぁ、あの日ぃぃぃぃぃ♪ 「サンセット・メモリー」 by 杉村尚美も、なかなか。 とまあそんなことで、平安神宮は以上です。 二条城は何故だかGPSのログが残っていなかったので省略したんですが、こっちのほうは大丈夫でした。
【平安神宮散策の軌跡】 (←Click Here!!)
東山駅から歩いて向かって、神社と神苑を散策して、歩いて戻って、約2.5キロ。 所要時間は1時間強。 周囲には美術館や動物園なんかもあったりするし、その気になれば半日くらいは過ごせそうなエリアでありますな。 近くの桜スポットとして、 岡崎疏水 なんてのもあったりするし。 銀閣寺〜哲学の道〜南禅寺〜インクラインと絡めるなら、しっかり1日コース。 僕の場合、諸般の事情により、初日に平安神宮だけ押さえておいて、2日目の朝に南禅寺、夕方にインクラインと岡崎疏水の十石舟。 で、3日目に銀閣寺〜哲学の道。 そんなプランで望んだんですが、で、この日のお天気は曇のち雨という、微妙な予報。 何時頃から雨が降り始めるかが問題で、二条城まで持てば御の字かと思っていたんですが、夕方までは持ち堪えてくれて、ラッキーでありました。夜桜に関しては諦めモードだったんですが、とりあえず宿に向かってチェックイン。 6時からの早めの夕食を済ませて窓から外の様子を窺ってみると、ん? まだ大丈夫そう? ということで、夜桜見物に出掛けてみることにしました。 宿泊先は京都市役所前駅の近くだったので、そこから地下鉄で行けるお手軽なスポットとして、 青蓮院門跡 というところをチョイス。 門跡って、門の跡くらいしか無さそうな気がするんですが、調べてみたらそういう意味では無さそうだし、何よりこの 夜間の特別拝観 というのに、ソソられまくり。 極度の青色発光ダイオードフェチなんですよね、僕。 アレを発明した人にはノーベル賞をあげてもいいと思っているくらい。 青色LEDなのに、名前は赤崎教授でしたっけ? 世間では中村修二クンのほうが有名だったりするんですが、あのオッサンは実用化に成功しただけで、真の発明者は赤崎クンらしいです。 中村クンは銭のことでゴネたりして印象が悪いし、ノーベル賞は是非、赤崎クンに進呈したいところなんですが、で、この青蓮院門跡は名前が青っぽいだけに、青色系のライトアップに力を入れている模様。 とまあそんなことで、行ってみました。
夜間の特別拝観は800円と、ちょっとお高いんですが、中村クンに支払わなければならない特許料が含まれるので、ま、やむを得ないかなと。 受付を済ませて建物の中を歩いて行くと、写真でよく見る青色LEDのところに出るんですが、縁側みたいなところに座って庭を眺めるというスタイルなんですな。 何だかこう、心が落ち着きます。 暗くてよく分からなかったんですが、一応、 「右近の橘と左近の桜」 というのがあった模様。 が、桜のライトアップという感じではなくて、あくまでも青色発光ダイオードに萌えるというのが主眼であるようです。 真っ暗な中、定期的にぼーっと青い光が浮かび上がってくる様は、非常に神秘的でありますが、三脚無しでブレずに写真を撮るのは至難の業でありました。 一応、東ヒモール1号改 ( ← ここ 参照 ) を使ってはみたんですが、「焼け石に水」感が、半端ねぇぇぇぇぇ。 何枚かチャレンジしてみたんですが、 (写真・いちばん上) が限界でありました。 ぼーっと左近の桜っぽいのが写っている気がしないでもないんですが、ま、これは写真ではなくて、ナマで体感して頂くのは一番ではなかろうかと。 で、その後、建物の中を歩いて見学することになるんですが、夜のお寺のいうのは独特の雰囲気がありますなー。 人気 (ひとけ) がないと、ちょっぴりチビっちゃうレベルの怪しさに満ち溢れているんですが、で、続いては 「相阿弥の庭」 と思しきエリア。 こちらには割とオーソドックスなライトアップが施されております。 池に映る灯りが幻想的っす。 で、更に先を進むと派手にライトアップされた竹林に出るんですが、境内はけっこう高低差があったりして、思ってた以上に奥が深い作りになっておりました。 で、最後は青色発光ダイオードの苔庭を外から眺めるエリアに到達するんですが、 (写真・いちばん下) はシャッター速度0.8秒の手持ち撮影。 東ヒモール1号改の絶大なる 「無いよりはちょっとだけマシなような気がしないでもない」 効果を持ってしても、これで一杯一杯でありました。 RAW撮影の現像マジックと縮小のお陰で、何とか見れないこともないレベルにまで持っていくことに成功しましたが、うーん。。。 でもまあ、写真の出来はともかくとして、実物のほうは青色LEDフェチの心を十分に満たしてくれるものだったし、門の跡だけでなく、見所もいっぱいあったし、昼間だとまた違った雰囲気が味わえるだろうし、また紅葉の時期にでも訪れてみたいな。 そんな気になったりもした、とある春の一日の締めくくりでありました。
ちょうど境内の散策が終わったタイミングで雨が降り始めて、駅までの道と、駅から宿までの道では傘の使用を余儀なくされましたが、タイミング的にはぎりぎりセーフ。 明日の予想は雨のち曇となっておりますが、朝イチで行く予定の南禅寺は大丈夫っすかね? 雨上がりの南禅寺になることをゼンジー北京に祈りつつ、この話はあと4回くらい、続く♪
ということで、今日はエディ・ヘンダーソンです。 誰?…と聞かれても、僕もよく知らんのですが、どうやら70年代初頭あたりにハービー・ハンコックのグループにいたトランペッターである模様。 確かに ここ にも入っておりますな。 前半部は去年の夏の北近畿旅ネタでありますが、こうして写真を眺めていると、思い出が蘇ってきますなぁ。 主に食い物関係があまり充実していなかった記憶があるんですが、その反省を踏まえて今回の京都旅ではメシを奮発して、大正解でありました。 で、エディ・ヘンダーソンはというと、あまり詳しくは言及されてないような気がします。 で、今回、そんなエディ・ヘンの 『カミン・スルー』 というアルバムを紹介しようと思うんですが、最初に結論から言ってしまうと、ほぼフュージョンなサウンドで、真面目に論評するに値しないな…と。 ボツにしようかとも思ったんですが、前回のドン・チェリーみたいな前衛的@意味不明サウンドよりは遙かにマシなので、思い直して一応は取り上げてみることにしました。 面子的にはけっこう強力で、トロンボーンがジュリアン・プリースター、キーボードがジョージ・ケイブルス、ギターがリー・リトナー、ベースがポール・ジャクソンと、そこそこ、もしくはそれ以上の知名度がある人の名前もちらほら。 おかげで、けっこう期待を持っちゃう人がいるかも知れませんが、とりあえずまあ、聞いてみましょう。
まずは1曲目、 「セイ・ユー・ウィル」 。 キーボード、コンガ、パーカッション、ボーカルなどの担当で参加しているっぽいんですが、書くのが面倒だったので “& Others” のところに分類しちゃったエムトゥーメイという人が中心になって作ったっぽい記載があったりするナンバーです。 佐藤英輔クンとやらが書いた日本語ライナーには曲解説らしきものがないので、今後の展開が非常に不安なんですが、サウンドそのものはとってもフュージョン的。 ま、70年代モノにありがちな独特のダサさがわりと希薄なのは、さすがはハービー・スクールの人脈といった感じなんですが、8ビート(?)でエレクトリカルなイントロがしばらく続いた後、エディ・ヘンが登場してテーマを吹いて、でもって、ソロ・パートらしきものも一応はあったりしますな。 で、ポール・ジャクソンのベースらしきものがちょっぴり出て来て、でもって、テーマに戻って、フェードアウトして、おしまい。 ま、聞きやすい仕上がりではあったんですが、ま、こんなものっすかね? ということで、次。 「オープン・アイズ」 。 キーボード、ベース。パーカッション、ボーカルなどを担当するパトリース・ラッシェンという人の作品。 ラッシェンというのが非常にローマ字入力しにくかったので、出来ればパトラッシュ・シャウエッセンとかに改名して欲しいところなんですが、なかなかキャッチーなメロディを持った佳曲ではありますな。 テーマ部の管楽器のハモり具合がなかなかにレアグルーヴ。 エディくんのソロもなかなか頑張ってくれていて、フュージョンというよりは、ライトな電化ジャズといった感じで、わりと素直な気持ちで楽しめます。 バックコーラスなんかも入っていて、ちょっぴりシャカタクっぽい雰囲気もあったりして、でもって、おしまい。
で、次。 「モーニング・ソング」 。 作曲者はジョージ・ケイブルスっすな。 「朝歌」 らしい穏やかな作風でありまして、エディ・ヘンのフリューゲルホーンを中心としたアンサンブルが都会の朝を演出してくれております。 そこそこアドリブっぽいのも出てきたりするんですが、基本はBGM風でありまして、ま、朝からドン・チェリーを聞かされるよりは遙かにマシなので、ま、いいんじゃないっすかぁ? ということで、4曲目。 「ムーヴィン・オン」 。 エディ・ヘンダーソンのオリジナルです。 透明なエレピのイントロに続いて、ファンクなポール・ジャクソンのベースが出て来て、でもって、エディの吹くテーマが登場します。 とってもメロウな今井メロ。 そんな感じだったりするんですが、最初のほうに出てくるソロの音はラッパ系とは思えなくて、ソプラノもしくはアルト・サックスのように聞こえます。 パーソネルを見ると、マニ・ボイド、もしくはコニー・ヘンダーソンあたりがリード担当になっているので、そのどちらかの仕業だと思うんですが、コニ・ヘンというのはエディ・ヘンの兄弟か何かっすかね? 調べてもよく分からなかったので、さほど名のあるキャラではなさそうなんですが、終盤はエディのソロもフィーチャーされたりして、なんやかんやで、5分41秒。 そこそこ長いだけあって、それなりに聞き応えのある1曲でありました。
で、次。 エムトゥーメイの作っぽい 「リターン・トゥ・ザ・ソース」 。 醤油、ポン酢、だし汁、塩、ケチャップ。 いろいろ試してみたんだけど、最後は結局、リターン・トゥ・ザ・ソースだねっ♪ そんなタコ焼きの食べ方の趣向を音楽で表現したものだと思われますが、ボーカルも入っていたりして、かなりベタな仕上がりになっております。 ベタっとしてるより、カリっとしてるほうが好きなんですけどね、タコ焼き。 で、次。 「ザ・ファンク・サージョン」 。 シャウエッセンくん (仮名) が制作に関わってるっぽいナンバーで、ザ・ファンクス。 そういった仕上がりだったりしております。 昔、そんな名前のプロレスラーがいましたよね。 ブッチャー&シークのライバルでしたか。 半端なかったっすよね、ザ・シーク。 ボールペン、五寸釘、フォーク、レバノンナイフなどでメッタ突き。 狂気に満ちた凶器攻撃で、シーク教徒のイメージをこいつ一人で最悪レベルにまで高めてくれました。 タイガー・ジェット・シンが、実生活ではめっちゃタイガー・ジェット・紳士。 そんな話を聞いたことがあるんですが、ザ・シークはどうなんですかね? 家でこっそりヒヨコなんかをザ・飼育しているとか? …とか言ってるうちに演奏が終わってしまったので、次。 ケイブルス作曲の 「ビヨンド・フォーエバー」 。 都会のアーバンな哀愁を感じさせるナンバーで、びよ〜ん♪ 途中からテンポが速くなって、けっこう前衛的なソロが展開されたりして、ジャズ的なスリルという点では屈指なクッシー by 屈斜路湖。 やれば出来る人っぽいので、もうちょっとタイガー・ジェット・真摯な態度で純ジャズに望めばいいのに、ちょっと惜しい気がしますな。 ま、そういう時代ではなかったのかも知れませんけど。
ということで、ラストです。 全部で8曲もあったわりには、手を抜いたお陰であっさりと終わってしまいそうなんですが、最後を飾るのはエディ・ヘンのオリジナルの 「コニー」 。 静謐なバラードが心に染みます。 でもまあ、ソースが口内炎に沁みるよりはマシだと思うし、というか、心に染みるのはいい事だと思うし、とまあそんなこんなで、今日のところは以上です。
【総合評価】 ほぼフュージョンなサウンドで、真面目に論評するに値しないので、ボツにしようかとも思ったんですが、前回のドン・チェリーみたいな意味不明サウンドよりは遙かにマシ。 そう、最初に結論を言ってしまったので、敢えて付け加えることはないんですが、世の中は、気楽に暮らせ、何事も。 そういう天皇であれば、十分に楽しめるのではなかろうかと。 エディ・ヘンくんの、もうちょっと純ジャズ寄りの演奏も聞いてみたいな。 そんな期待を抱かせるキャラではありました。