THE IN SOUND (ATLANTIC)

EDDIE HARRIS (1965/8/9,30)

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【パーソネル】

EDDIE HARRIS (ts) RAY CODRINGTON (tp) <#3,4,6>
CEDAR WALTON (p) RON CARTER (b) BILLY HIGGINS (ds)
【収録曲】

(01-03) THE SHADOW OF YOUR SMILE / BORN TO BE BLUE / LOVE FOR SALE
(04-06) CRYIN' BLUES / S' WONDERFUL / FREEDOM JAZZ DANCE
【解説】 ( 2022年09月25日更新 / 連載 1,506回 )

 「暑さ寒さも彼岸まで」 と言いますが、いや、マジっすな。 先週、ヤバめの台風が鹿児島に上陸して、柳川だかに再上陸して、島根の辺りに再々上陸して、新潟に再々々再上陸して、消えたんっすが、それですっかり空気が入れ替わってしまいました。 つい先日まで空調服…じゃなくて、ファン付き作業服が手放せない…というか、上半身放せない状況だったんっすが、アレってアレっすな。 着ている時は、「思ってたよりも涼しくないな…」 という感じなんっすが、バッテリーが切れてファンが止まった瞬間、 「暑っ!」 僕が買ったのは これ なんっすが、ファンが止まってしまうと 「真夏なのにウインドブレーカーを着ている変な人」 っすからね。 周囲からは暑苦しく見えるかも知れませんが、着ている本人も、「暑っ!」 が、台風が過ぎ去ったら、暑さが収まったというか、涼しき鳴ったというか、それを通り越して、「寒っ!」 極端なんじゃぁぁぁ。 で、この週末、新しい台風がやってきました。 紀伊半島の南のほうから北上して、三重県にかなり接近するっぽい。 が、途中から右に曲がるので、桑名は直撃を免れるっぽい。 て言うか、1000hPaかよぉ…。 が、こういうのが意外とヤバいんっすよね。 油断につけ込んで暴れまくって、結構な被害が出ることがあるんっすが、で、実際、記録的短時間大雨情報が出て、志摩市付近で1時間に約120ミリの雨を観測した模様。 志摩市って、どこや? …というのが同じ県民でありながら、あまりピンと来なかったりするんっすが、旧磯部町・旧阿児町・旧浜島町・旧大王町・旧志摩町っすか。 風光明媚なエリアっすな。 何年か前にサミットが開催された賢島 (かしこじま) もこの辺りなんっすが、その関連行事として桑名で開催された ジュニアサミット は、まったく何の話題にもなりませんでしたな。 石取祭の祭車の見学と体験、ハマグリなどのバーベキュー、ベゴニアガーデンやイルミネーションの見学。 なかなか有意義なイベントだったのにぃ…。 あ、討議の結果まとめた 「桑名ジュニア・コミュニケ」 を代表者が安倍内閣総理大臣へ手渡しました。代表して、上堀内陸王さんがスピーチをしました。 そんな写真が…。 で、台風のほうはこれを書いている9月24日 (土) 7:16現在、伊豆半島の南あたりを進んでいるみたいっすが、で、夏の思い出。 ( 前回 までの粗筋 ) 。 出雲大社を軽く散策して、宿に向かった。 ということで、 宿 に到着〜。 詳しくはまた、別のコーナーで紹介したいと思いますが、あ、6月に行った 京都・嵐山の宿 のほうは更新しておきましたので、よかったら見ておいて下さい。 で、島根の旅。 1日目は米子 (←鳥取県だけど) で昼飯を食って、出雲大社を軽く散策して、宿にチェックイン。 全然、充実してないじゃん…。 そんなふうに思われるかも知れませんが、実はこの後が今回のメインだったりします。 あなたを追って日御碕(ひのみさき)〜 哀しみの日本海〜 愛を見失い、岸壁の上〜 落ちる涙は積もることのない〜 まるでぇぇぇぇ、海雪ぃぃぃぃぃぃ♪ んーと、ここ 参照。 リンク先で絶唱しているので、今回、別に歌う必要はなかったような気もするんっすが、バスの便が少ないので綿密にプランを練らなければならない & 少しでも夕日を絡ませたい。 そんな思いで、

  出雲大社連絡所 16:25発 → 日御碕バス停 16:45着 → 日御碕灯台バス停 18:17発 → 出雲大社連絡所 18:40着

 こんな行程を組みました。 バス停からの距離とか、晩飯の時間とかを考慮すると、「ますや」 しかないな! …というので、ここに決めたんっすが、おにぎりせんべい 、美味しいし。 それは違うマスヤなんっすが、小俣町にあるんっすよね。 「こまたちょう」 じゃなくて、 「おばたちょう」 。 今は伊勢市の一部になっているみたいなんっすが、出雲のライバルでありますな。 カクテキには大根のキムチだったりするんっすが、いや、 「格的」 と書こうとしたら、勝手にカタカナに変換されちゃったんっすが、格的には “神宮” (←伊勢神宮の正式名) のほうが出雲大社よりも断然、上っ! …とされているみたいなんっすが、神無月 (旧暦の10月) に神様が集結するのは伊勢神宮じゃなくて、出雲大社なんっすよね。 よって、出雲では旧暦の10月を神在月と呼ぶんっすが、じゃ、出雲大社のほうが偉いんじゃ? そんな気がしないでもありません。 んーと、ここ 参照。 あ、なるほど。 出雲大社サイドが、勝手に言い出した話なんっすな。 「格下で悔しくて、ムキー!」 と、ムキになって、新たな “神話” を作り出したっぽいんっすが、神様の世界にも派閥争いとか、あるんっすな。 で、 “出雲に全国の神様がやってくる派” の主張によると、神様は陸路ではなく、海路でやってくるみたいなんっすが、その上陸地点となるのが 稲佐の浜 。 本名が稲葉くんである僕は、稲佐という名前の由来がちょっと気になるんっすが、

  稲葉くん、さらさらヘア → 稲さら → 稲佐の浜

 とか? もし、稲葉くんが “さらさらヘア” だったとして、それを浜の名前にする意味が分からんのっすが、で、出雲大社って何となく、山奥に鎮座しているイメージだったんっすが、意外と海から近いんっすな。 出雲大社連絡所から日御碕行きのバスに乗ると、1分も立たないうちに海が見えてきます。 余裕で歩いていける距離。 ここは夕日の名所らしいので、出来れば拝みたかったんっすが、8月26日時点での出雲の日没時間は18:45頃。 ますやの夕食が最終19時からなので、ちょっと厳しいな…と。 朝食だけのプランにして、夕食はマスヤのおにぎりせんべいで済ませる。 そんな案もあったんっすが、どうせなら ピケ8(エイト) も欲しいな…と。 ぜんぜん知られていないんっすが、美味しいんすよね、これ。 で、結局、ますやの夕食を諦めきれず、稲佐の浜の夕日は諦めて、バスの車窓からのチラ見で妥協することにしたんっすが、行きがけにチラッと見たら、ただいま 絶賛工事中 なんっすな。 砂の飛散は悲惨なんっすが、うーん…。 で、このバス、行きは進行方向左側に座るとチラッ、チラッと海が見えて、なかなかの絶景。 で、そうこうするうちに、日御碕のバス停に到着。 「日御碕」 の他に 「日御碕灯台」 というバス停もあって、灯台一直線を目指すなら、そっちのバス停が最寄りなんっすが、 「日御碕」 までしか行かないバスもあるし、日御碕神社を目指すなら 「日御碕」 が最寄りだし。 あと、関係ないんっすが、「宇竜分れ」 という、ちょっぴり演歌っぽい名前のバス停もあったりします。 宇崎竜童に曲を付けて貰いたくなるんっすが、そんなこんなで、


< 日御碕神社 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 日御碕神社 に到着〜。 神社は下の宮 「日?宮(ひしずみのみや)」 と上の宮 「神の宮」 の上下二社からなり、両本社を総称して「日御碕神社」と呼ばれます。 あ、文字化けした。 「沈む」 の本格亜種みたいな漢字が使われているんっすが、それはそうと、ほぉ。 僕は神社に関しては造形が深く、子供の頃、自分で神社を作ったことがある程なんっすが、ご神体はミカンでした。 ミカンの皮の底の部分を丸く切り取って、そこから中身を引っ張り出して皮だけにして、中にティッシュペーパーを詰めて “ミカンの剥製” のようなものを作って、それを祀りました。 名付けて 「オレン神社」。 オレンジ神社だと言いにくいので、ちょっとだけ略してみたんっすが、割り箸を組み合わせて鳥居も作りました。 しばらくしたら、ご神体にカビが生えて腐ったのでゴミ箱に捨てて、神社そのものも廃社にしたんっすが、それくらい神社に関して造形が深い僕からしても、この型式というのは極めて希 (まれ) な気がしないでもなくて、はえ〜。 上と下が階段みたいなので繋がっているんっすが、お寺でも神社でも、こういう立体感のあるバーティカルな構造って、好きなんっすよね。 で、順番に (写真・いちばん上)、外側からみた “楼門” 。 三間一戸楼門、入母屋造、こけら葺、江戸前期 1644年、国指定重要文化財っすか。 こけら葺 (きのこ) って、何? …と思ったら、茸 (きのこ) じゃなくて、葺 (ふ) き。 茅葺き (かやぶき) 屋根とか、ありますよね。 茅 (かや) で葺いた屋根が茅葺きで、こけらで葺いたのが、こけら葺き。 「こけら落とし」 という言葉があるんっすが、あの 「こけら」 。 これ ? それはコゲラ。 おお、可愛ぇぇ♪ 先端工具 電動スクレーパー 「コゲラ」 。 こんなのもあります。 デカコゲラって、もはやそれは、オオゲラなんじゃ? そんな気がしないでもないんっすが、中森明菜の 「DESIRE」 にはコゲラなのかオオゲラなのか、定かではないゲラが登場しますよね。 ゲラ、ゲラ、ゲラ、バーニラー♪ 中森明菜の曲で、ゲラッ、ゲラッ、ゲラッ、ターリラ〜〜みたいな感じの曲がありますが、何て言ってるんですか? その部分は 『Get up, Get up, Get up, Get up Burning Love』 という歌詞です。 え、マジか? そんなこと言ってたんっすか。 僕はてっきり、 バニラ で高収入が得られて、ゲラゲラ笑いが止まらない。 そういう歌だとばかり思ってました。 真っ逆さまに、落ちて DESIRE♪ 風俗落ちした自覚はあるんやな…と。 「DESIRE」 って、欲望という意味だし。

 で、コゲラじゃなくて、こけら。 「?(こけら)落とし」の 「?」 「柿(かき)」 とは違う漢字です 。 いや、一緒や! どう見ても 柿 (かき) や! 柿 (かき) と姉 (あね) が違う漢字なのは分かるんっすが、? (こけら) と柿 (かき) は、同じや! というか、文字化けしとるがな! ? (こけら) だけ文字化けしちゃうということは、柿 (かき) とは違う漢字だという証拠なんっすが、で、? (こけら)。 1. 材木を削るときに出る細片。けずりくず。こっぱ。2. 「?板(こけらいた)」 の略。 いちいち文字化けしてウザいんっすが、元のサイトはどうやってこの漢字を表示させてるねん? んーと、分からん…。 もう、いいっ! この話はやめるっ! とりあえず 「こけら」 というのは薄い木の板のことらしいんっすが、 お茶室屋根 トントントントン こけら葺き 施工中です 。 はえ〜、なるほど。 ちなみに僕は 「こけら葺き」 ではないんっすが、 「檜皮葺 (ひわだぶき) 」 なら体験したことがあります。 何年か前に小浜の 明通寺 というところに行ったら、絶賛工事中だったんっすが、その工事の様子を間近に見られると同時に、檜皮葺 (ひわだぶき)だって体験出来ちゃう。 そういうイベントがあって、僕も実際に竹釘をトントンしてきました。 水澤工務店かぁ。 ま、せいぜい頑張れや。 そんな上から目線でこのブログを読ませて貰ったんっすが、で、(写真・上から2番目) 、神の宮 (上の宮) へと続く階段の部分。 半分だけ屋根があって、半露天風呂みたいになっていたりするんっすが、半露天風呂の “半” って、こんな感じの半分ではなかったりするんっすけど。 窓が開くだけて、普通に屋内じゃん。 そんな露天感が希薄な半露天風呂が多くて、嘆かわしいんっすが、ここの階段は露天感に富んだ半屋根で、やぁねぇ…。 いや、「いいな♪」 と書こうとして、よく見たら、この屋根、半分もなくね? 8:2くらいで、ほぼ露天じゃね? そういう構造であることに気付いたんっすが、屋根のある部分は狭くて歩けないような気もするし、これは雨よけというより、壁の装飾のようなものなのではなかろうかと。 こけら葺きっぽくて、見た目的には立派なので、別にいいんっすが、で、(写真・ちょうど真ん中) 。 これが “神の宮 (上の宮) のほうの玉垣と本殿?” で、ありますな。 最後の “?” は文字化けしたのではなく、本殿なのかどうなのか、確証を持てなかったので疑問符なんっすが、で、玉垣って、何や? 折曲がり二十五間、檜皮葺、江戸前期 1644年、国指定重要文化財なんだそうっすが、二十五間って、めっちゃ広くね? 桑名には八間通りというメインストリート (?) があるんっすが、この道路は道幅が8間 (約14.4m) あったため、八間通りと呼ばれました。 大したこと、なっ! 名古屋の100m道路の7分の1くらいしかないんっすが、あ、でも、 ライオンズマンション が建つから! で、八間はちょっとショぼくても、二十五間なら、かなり立派だと思うんっすが、

  8間 = 14.4m → 1間 = 1.8m × 25間 = 45m

 この玉垣がそんなにあるようには思えないんっすが、玉垣 : 神社・皇居の周囲にめぐらした垣。 あ、 “一周ぐるり” っすか。 それなら二十五間くらいはあるかも知れないし、先ほどの階段の屋根の付いていた部分。 アレも、もしかしたら玉垣の一種だったりするのかも? んーと、軽大豆…じゃなくて、 境内図 。 ボケていて、ちょっと見にくいんっすが、先ほどの階段の屋根の付いていた部分。 アレは 「廻廊」 となっておりますな。 人が歩くスペースなので、玉垣とは違うみたいなんっすが、で、玉垣は 「こけら葺」 ではなく、 「檜皮葺」 なんっすな。 で、神の宮 (上の宮) の本殿のほうはどうなのかというと、桁行三間、梁間三間、一重、檜皮葺、入母屋造、江戸前期 1644年、国指定重要文化財。 やっぱ、檜皮葺みたいなんっすが、どいつもこいつも1644年、国指定重要文化財で、凄ぇ! で、諸般の事情により、写真のほうは割愛させて頂きますが、日沈宮 (下の宮) の本殿は、桁行正面三間、背面五間、梁間五間、一重、入母屋造、檜皮葺、江戸前期 1644年、国指定重要文化財。 あ、こっちのほうがデカい。 江戸幕府3代将軍・徳川家光の命により、寛永21年 (1644) に建立されました。 (中略) 平入の本殿が幣殿 (へいでん) を挟み、拝殿に続く権現造 (ごんげんづくり) で、同じく家光により建てられた日光東照宮と同じ構造です。 へぇ。 本殿とか拝殿というのはよく聞くんっすが、幣殿 (へいでん) というのは初めて聞きました。 ジャズの世界にはチャーリー・ヘイデンというベース弾きがいるんっすが、智槍威幣殿。 漢字で書くと知力・武力共に秀でていそうで、いいっすな。 で、 神社建築今日の神社建築は、一般に、本殿(正殿)・幣殿・拝殿が中心である。 あ、幣殿、普通にあるじゃん。 僕は神社に関しては造形が深く…と言いつつ、実は子供の頃、勝手に 「オレン神社」 を作ったことがあるというだけの “にわか” であることが発覚したんっすが、で、最後まで真面目に読む気が失せるほど、なかなかに奥が深い世界であるみたいっすが、個人的には神社建築よりも “ジンジャー・チーチク” のほうが好きなので、あまり深入りしないことにして。 竹輪の穴にチーズを詰めたもの = チーチク。 それに無理やり、生姜を絡めたのが “ジンジャー・チーチク” なんっすが、 岩下の新生姜とちくわのくるくる巻き 。 生姜ちくわ = ショウチクというのはあるみたいだし、とまあそんなことで、日御碕神社は以上。 (写真・いちばん下) のような趣のある細い路地を抜けて海に出て、ここから一直線に灯台を目指すことにしたいと思いますが、この続きはまた、次回☆

 んなことで、今日はエディ・ハリスす。 まあまあ知名度はありますよね。 過去にも一度だけこのコーナーで取り上げたことがあるんっすが、んーと、 これ 。 そうそう、『エクソダス』 の一発屋。 僕に中では 「エクソダス」 と 「エクソシスト」 が、ごっちゃになっていたりするんっすが、「エクソダス」 は 『栄光への脱出』 っすか。 主題歌はともかく、映画そのものは何だか辛気くさそうなんっすが、 『エクソシスト』 のほうが断然、面白そうっすよね。 一方、ワシントンで仮住まいをしている女優クリスの一家に異変が起き始めた。一人娘のリーガンが恫喝的な声色で卑猥な言動を発し、その表情も変貌していく。 この、一人娘が卑猥な言動を発するシーンだけでも見てみたい気がするんっすが、で、昔の僕が書いたエディ・ハリスの 「エクソダス・トゥ・ジャズ」 。 何やこの、卑猥な原稿は…。 当時、かれい技師とか、昆布青年とかの悪影響を受けて、エロい路線がイケる! …と、思い違いをしていたんっすが、肝心のエディ・ハリスに関しては、何も触れられていないも同然だし。 で、これっきりかと思ったら、もうひとつありました。 これ 。 ちょっぴり成長した自分に、期待! …なんっすが、肝心の部分がリンク切れで、何の話か分からなかったりするんっすが、 焼きまんじゅう っすな。 で、群馬・新潟の旅っすか。 この時、台風が接近していて、2泊3日の予定を1泊に変更したんっすよね。 名古屋から桑名に帰る電車だか汽車だかが打ち切られる寸前で、阿鼻叫喚の地獄の様相だったんっすが、今となってはそれも、いい思い出かも? そんな気がしないでもなくて、で、エディ・ハリス。 こちらのほうは完全に、 『エクソダス・トゥ・ジャズ』 の一発屋という扱い。(中略) あ、そう言えば 「フリーダム ・ジャズ・ダンス」 の作曲者でもあるんっすな。 意外とイケるやん! そういうキャラであることが判明したんっすが、更に詳しく知りたい人は ここ を見て貰うとして。 詳しい経歴とかについては書かれていないんっすが、だけど、ずっと我が国での評価は芳しくない感じがずっと続いている。純ジャズはもちろんのこと、ファンクあり、ラップあり、冗談音楽のようなアプローチもやったりするから、ジャズをシビアに捉える我が国ではまず 「ウケない」 。 この部分が端的にこの人の立ち位置を示しているのではなかろうかと。 んなことで、 『ジ・イン・サウンド』 。 ラムゼイ・ルイスの これ と、ごっちゃになってしまいそうなんっすが、この2人、楽器は違えど、作風は何となく似通っているので、意識しているのかも知れません。 同じ1965年の録音 ( 「クラウド」 のほうが先) だし。 で、これ、分かりやすいスタンダード中心の選曲で、軽いノリであることが予想されるんっすが、シダー・ウォルトンロン・カータービリー・ヒギンズと、サイドマンはかなり強力な面子。 この辺り、アトランティックというメジャー・レーベルの強みなのかも知れませんが、 で、3曲ほど RAY CODRINGTON という、謎のラッパ吹きが入っていたりします。 コドリングトン (* ダン、ノースカロライナのμm1940 ) ist ein米国 - erikanischer Jazztrompeter(auchフリューゲルホルン、Posaune、Gesang) und Hochschullehrerに放射線をあててください。なるほど、よく分からん…。 どうやら 翻訳元 が英語ではないっぽいんっすが、どうして、いきなり放射線? …と思ったら、RAY CODRINGTON。 “RAY” に反応しちゃったんっすな。 米国のジャズ・トランペッターであることは判明したんっすが、ま、それだけ解れば御の字かと。 んなことで、では演奏を聞いてみることにしましょう。

 まずは1曲目、 「ザ・シャドウ・オブ・ユア・スマイル」 。 「Love Theme from "The Sandpiper" 」 という副題があるんっすが、日本ではもっぱら 「いそしぎ」 として知られるスタンダード・ナンバー。 Sandpiper = いそしぎ = こんな鳥 っすよね。 下の男女が何をやっているのか、ちょっと気になるんっすが、

  男 「こんな布団収納袋、捨ててやるぅ!」
  女 「ちょ、やめて!」

 みたいな。 布団収納袋に何か嫌な思い出でもあるんっすかね? ここ 参照なんっすが、ま、確かに映画は凡作っぽいっすな。 が、曲は名作。 哀愁味を帯びた美メロに、日本人はメロメロ、今井メロもメロ、山本太郎はメロリンQ。 で、エディ・ハリスはこの名曲をミディアム・テンポで、めっちゃ軽い感じで葺いてます。 いや、吹いてます。 こけら葺きとかの話を書いていたら、辞書が 「葺く」 という変換を学習してしまったんっすが、今後、使う機会はまずないと思うので、速やかに忘れて欲しいんっすが、テナーがテーマを吹いて、で、続いてピアノのソロが登場。 適度にブルージーな雰囲気なんっすが、え? シダー・ウォルトンなん? …といった感じで、あまり “らしさ” が感じられないような? 続くテナー・ソロは、良くも悪くもエディ・ハリスらしい、ちょっぴり頼りないブロウに終始していて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 この後テーマ、微妙に一箇所、音を間違えてね? そんな気がしないでもないんっすが、ま、いっかぁ…と。

 で、次。 「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」 「生まれながらにしてブルー」 。 鯖とか、そんな感じの魚だったりするんっすが、魚 (さかな) 偏に、青 (ブルー) っすからね。 青魚の代表格と言っていいかと思いますが、しみじみとしたブルージーなバラードっす。 個人的にはヘレン・メリルのボーカル版の印象が強いんっすが、ハスキーボイスがぴったりマッチする曲調っすよね。 んーと、 ここ 参照。 村上さん、今年こそノーベル文学賞、イケますかね? 今年はまったく話題になってない気がするんっすが、こうして見ると、訳詞のセンスはそこそこありますよね。 Now my world is a faded pastel (今では世界は色あせたパステル) ここのところ、エエやん♪ で、エディ・ハリスの演奏も、元歌を尊重したバラードとなっておりまして、こういうところ、そこそこ空気が読めるタイプではあるな…と。 奇を衒 (てら) わない寺井。 そんな感じなんっすが、「こち亀」 のキャラの中では 寺井 がけっこう好きだったりするんっすよね。 前も同じ事を書いて、同じ画像を貼ったような気がするんっすけど。 試しに 「奇を衒わない寺井」 でググってみたら、 このページ がヒットしたんっすが、無駄に長ぇぇぇ…。 読む気がしねぇ…。 大したことは書いてないので、無理してよく必要はないんっすが、で、ちょっぴりアイク・ケベックっぽいエディ・ハリスのプレイは、これはこれで、悪くはないな…と。 とりあえず、ノスタルジックな気分に浸ることが出来て、ノスタル、タルタル。ビア樽、ダルビッシュ有。 何でもいいけどダルビッシュ有って、格好いい名前っすよね。 フィッシング遊 に掛けているんじゃないかと思われるんっすが、そんなローカルな釣具屋の名前を出されても…。

 で、次。 「ラブ・フォー・セール」 。 コール・ポーター作詞・作曲の卑猥ソングなんっすが、歌詞は こんな感じ 。 いきなりエロい絵が出て来て、会社とか、電車の中とかでこれを読んでる人は焦ったに違いありませんが、クリック注意! (←手遅れ) 画像だけちょっとセクシーなものにしたので〜画像で満足して欲しいです。^^ すべての責任は YANNIE にあるんっすが、エロい YANNIE 、やぁねぇ…。 で、これ、個人的にそんなに好きな歌ではないので期待薄だったんっすが、よく分からない謎のラッパ吹きが入ってたりするし。 …とか思っていたら、いい意味で裏切られました。 超アップ・テンポで、2管の絡みで演奏されるテーマは、ま、予想通り。 ふーん。 そんな感じで静観しようと思ったら、ソロが熱いっ! まず手始めは謎のラッパ吹きなんっすが、全開バリバリの、 バリバリ伝説 。 そんなプレイをカマしてくれております。 伝説の暴走族漫画だよね。 …と、勝手に思い込んでいたんっすが、健全なバイクレース漫画だったんっすな。 北稜高校で出会ったバイクに魅せられた男女4人。750cc (ナナハン) でロードをぶっちぎるワイルドな 巨摩郡(こま・ぐん) だが、ブリッ子タイプの伊藤歩惟 (いとう・あい) にはなぜか弱い。 え、巨摩郡(こま・ぐん)って、人の名前? こマ?( ← "これマジ?" の略 ) 何かもう、あらすじを読んだだけで、青春バリバリ全開なんっすが、 伊藤歩惟 。 おお、岩手医科大学附属病院の非常勤医師になってるやん! 言うほど、ブリッ子タイプには見えなかったりするんっすが、伊藤歩惟ちゃんも、まさかこんな得体の知れないサイトで顔写真を晒されるとは、思ってもみなかったでしょうな。 で、バリバリ全開ラッパ・ソロ。 誰に似ているかと言われれば、ちょっぴりブルー・ミッチェル寄りのリー・モーガン? それはちょっと褒め過ぎかも知れませんが、んじゃ、ブルマーに着替える蓮舫か? うわ…。 想像して、ちょっと気分が悪くなってしまったんっすが、「ブルマー 蓮舫」 で画像検索したら、何故か 西村知美 が出て来たので、よかったな♪ …と。 あ、クリック注意! ま、ぜんぜん大した写真ではないんっすが、んーと、じゃ、「ブルマー 河合奈保子」 。 あ、つい趣味に走ってしまったんっすが、で、続いてエディ・ハリスのソロが登場。 え、何? コルトレーン? 今までの “のほほんスタイル” と一味も二味も中華三昧も違うハードなプレイに、思わず耳を疑ったんっすが、羊の皮を被った狼というか、牛の腸に肉を詰めたボロニアソーセージというか。 後者の喩えはちょっと違うような気もするんっすが、ヤル気に満ちたエディ・ハリスの “本気” を見た思いがします。 続くシダーもそれなりに “らしさ” を発揮しているし、で、最後、ホーン・アンサンブルとドラムスの絡みで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、熱いっ!

 で、次。 「サイリン・ブルース」 。 エディ・ハリスのオリジナルみたいなんっすが、どこかで聞いたことがあるような気がしないでもない、シンプルなリフ・ブルースっす。 ラッパの人も入ってるっす。 前曲に引き続き、熱いプレイが展開されているんっすが、うーん、まあまあっすかね?  で、次。 「ス・ワンダフル」 。 これまた、個人的にはヘレン・メリルのボーカル版の印象が強いんっすが、歌詞は こちら 。 今度はエロくない微妙な写真を持って来ましたな。 エロくない YANNIE 、やぁねぇ…。 どっちにしろ文句を言われて不憫なんっすが、基本、あまり大したことは言ってない歌詞でありますな。 エディ・ハリスはミディアム・テンポのワン・ホーンで、軽い感じに料理していて、うーん、まあまあ? んなことで、ラストっす。 「フリーダム・ジャズ・ダンス」 。 言うほど自由ではないし、踊れもしない微妙な楽曲であるな。 個人的にはそんな気がするんっすが、アルバムは、ハリスの、マイルス・デイビスのアルバムでマイルの微笑み コロンビア、(1966年) を特集した後に、ジャズ標準になるであろう 「自由ジャズダンス」 の最初のレコーディングを特徴とします。 そんな歴史的な意義がある模様。 これが初演だったんっすな。 トランペットが入って、微妙にパーカッションっぽいのも入っていて、参加者みんな、頑張ってくれてはいるんっすが、うーん、まあまあ? そういうアレだったりして、でもって、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 やる時は、やる。 が、めっちゃにやらない。 そんなキャラであることが判明したんっすが、ま、「ラブ・フォー・セール」 だけでもヤル気を見せてくれたので、よかったじゃん。 そんな気がしないでもない1枚でありました。


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