THEMBI (IMPULSE)

PHAROAH SANDERS (1970/11,1971/1)

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【パーソネル】

PHAROAH SANDERS (ts,ss,a-fl,etc…) MICHAEL WHITE (violin, perc) LONNIE LISTON SMITH (p,el-p,perc,etc…)
CECIL MCBEE (b,perc) ROY HAYNES (ds) CLIFFORD JARVIS (ds,perc) NAT BETTIS (perc)
CHIEF BEY (perc) MAJID SHABAZZ (perc) ANTHONY WILES (perc) JAMES JORDAN (ring cymbal)
【収録曲】

(01-03) ASTRAL TRAVELLING / RED, BLACK & GREEN / THEMBI
(04-06) LOVE / MORNING PRAYER / BAILOPHONE DANCE

【解説】 ( 2023年03月12日更新 / 連載 1,526回 )

 うわぁぁぁぁぁぁ。 “2a” やんけ! 両方 “NO” やんけ! しくったぁぁぁ。 やらかしたぁぁぁぁ。 あああぁぁぁぁぁ…。 どこでやらかしたのかというと、某町の某小学校。 以前、 不審者が出没 したところでありますな。 で、その翌週くらいに 廊下が水浸し になったところであります。 不審な上に、やらかして、まったくロクでもない業者だったりするんっすが、「やらかす」 くらいならまだ、「やらしい」 ほうがマシだったりしますよね。 でも大丈夫。 この不審者は、とってもやらしい目で、女子児童を凝視していた。 そんな目撃情報もあったりするので、ぐへへへへへ。 げへへへへへ。 いや、やっぱり 「やらかす」 ほうが、まだマシっすな。 ちなみに前回のやらかしは、不審な作業員が学校に浸入し、2号ポンプの調子が悪いのに、運転号機の切替スイッチを自動交互ではなく 「2号機」にして帰ってしまった結果、2号ポンプが故障して、断水した。 そんな些細なアレだったんっすが、断水と言えば、1月の下旬でありましたか。 10年に一度の強烈な寒波がやってくる! そう、マスコミがめっちゃ煽った案件がありましたよね。 水道管の凍結に注意! …とか。 一応、家の外の水道、チョロチョロ水を流しておこうかと思ったんっすが、実際にやってみると、水もったいない感が半端なくて、ま、大丈夫やろ。 …と、蛇口を閉めてしまいました。 その結果…。

 ま、うちは大丈夫だったんっすが、桑名よりちょっぴり山側の某町では 「配水池水位低」 の警報が発生。 あ、配水池の警報と言えば、今、これを書いているのは3月11日。 今から12年前、僕は岐阜営業所に勤務していて、岐阜の山のほうで仕事をしていたんっすが、岐阜の川のほうの町の水道施設の 「配水池水位異常」 の通報が何度か電話に入ったんっすよね。 しかも 「異常高」 と 「異常低」 が繰り返し繰り返し、何度も。 え? え? 相撲取りの高安が、高いのか、安いのか、はっきりしないのは折り込み済みなんっすが、え? 高い? 低い? また高? で、今度は低? え? え? 僕が仕事をしていた岐阜の山のほうはぜんぜん揺れなくて、ぜんぜん気付かなかったんっすが、東北のほうで大きな地震があったんっすな。 で、岐阜の川のほうの町では、水道タンクがゆ〜ら、ゆ〜らとゆっくり揺れて、水位が激しく変動した…と。 長周期地震動ってヤツっすかね? 個人的には長周期よりも聴診器のほうが好きで、一時期、仕事用の車に積んでいたことがあるんっすが、あ、違うって! 仕事に使うんだって! モーターのベアリングの異音とかを聞くのに使えるかな? …と思って、買ったんだって! お医者さんごっこ用じゃないって! で、ここまでの話を纏めると、

  聴診器 >>>>>> 長周期 >>>>> 長州力 >> 消臭力

 僕の好感度はそんな序列だったりするんっすが、で、某町の水道施設の 「配水池水位低」 。 また何か、やらかしましたかね? 一ヶ月ほど前だったか、某・不審な作業員が取水ポンプの運転モードを 手動 → 自動 に切り換えるのを忘れて、「浄水池水位低」 の警報が出たことがあったんっすよね。 あー、昼間、町畑さん (仮名) が何か、いじってたよねー。 本名のほうは市町村的に規模を1ランク縮小させて、畑を田んぼに換地することで、察して頂きたいと思うんっすが、深夜に役場の担当者から電話が掛かって来て、状況を確認して貰ったら、「取水ポンプが手動になってます。」 あー、そりゃ、手で動かさないと、ポンプが動かないヤツっすな。 早速、町畑さん (仮名) に電話にして状況を説明したところ、「花粉症の元凶海くん (仮名) には連絡した?」 本名のほうは今の時期、花粉を飛ばしまくっている植物の名前に、後半は海山商事的に転換することで、察して頂きたいと思うんっすが、「今日、俺、2階には上がってへんからなー。」 2階というのは水道管理事務所の2階、そこにポンプの運転モードを切り換えたりする操作卓が置かれているんっすが、いやいやいやいや。 あんた、今日、僕と一緒に2階におったやんけ! 何かいろいろ、調査していたやんけ! 責任逃れっすかぁ。 ま、いいんっすけどね。 僕か、花粉症の元凶海くん (仮名) が悪者になって、それで話が丸く収まるんだったら、甘んじてその役割を受け入れるだけだし。 ま、とりあえず役場の人にポンプを 「自動」 に替えて貰って、問題は解決したし、じゃ、そんなことで、おやすみ〜。

 

 で、布団に入って、しばらくして、思い出しました。 「自分やんけ!!」 昼間、管理事務所の2階で町畑さん (仮名) と一緒に、何かいろいろ調査していた時、「とりあえず取水ポンプ、手動に替えときますね。」 そう宣言して、切り換えた記憶があります。 で、それを自動に戻した記憶は、まったくなかったりします。 いや、間違いなく戻してません。 自身を持って断言することが出来ます。 原因は自分やんけ!! 慌てて町畑さん (仮名) に電話して、「あ…、さっきの話っすけど、自分が手動に切り換えて、そのまま戻し忘れたような…。」 「ま、そういうことにしとこか…。」 僕が悪者になって、それで話が丸く収まるんだったら、甘んじてその役割を受け入れるだけなんっすが、そういう前歴があったので、今度は 「配水池水位低」 の警報が出たという話を聞いて、また町畑さん (仮名) が、やらかしたんか!? …と。 が、違いました。 冤罪でした。 誰が悪いのかというと、誰も悪くはありません。 強いていうなら、10年に一度の強烈な寒波。 こいつのせいで、各家庭の水道管が凍結しまくる。 水が凍ると体積が増えるので、 各家庭の水道管が破壊されまくる。 そうとも知らずに、みんなが仕事に出かける。 昼間になって気温が上がる。 氷が融ける。 破壊された水道管から水がダダ漏れ。 仕事に出かけていた人、家に帰ってきたら、エラいことになってるやんけ! そんなプロセスによって、水道の使用量が飛躍的に増大し、

  取水井 (取水ポンプ) → 浄水場 (送水ポンプ) → 配水池

 この供給が追いつかなくなって、水位が低下しちゃった…と。 某町は警報が出ただけで済んだんっすが、それよりも更に山のほうの自治体では配水池が空になって、断水しちゃったみたいっす。 うちの会社の営業担当の社員も夜中に呼ばれたみたいっす。 お疲れ様っす! あ、でも、それが仕事だし。 僕は役所の人からあまり信頼されていないのか、僕のところに電話が掛かってこなかったのはアレなんっすが、で、えーと、某町の某小学校。 よく2号ポンプが故障するんっすが、電磁開閉器 (通称:マグネット) だか、電磁接触器 (通称:マグネット) だかが、アカンのちゃうの? …というのが僕の見立てでありました。 電磁開閉器だか、電磁接触器だか、いつも、どっちがどっちだったか迷ってしまうんっすが、 ここ 参照。 おお、なるほど。 開閉器で、カイカイ、ヘイヘイ! そうやって覚えるといいかも知れませんね。 そうやって覚えたところで、まったく何の解決にもなってない気がしないでもないんっすが、開閉器でない接触器のほうは、セッセッ、ショックショック! そういえば某・インターネット掲示板に、トムとジェリーの主題歌を

  時にはショック、ショック、泣きたいよ〜

 そんなふうに書いてたヤツがいましたな。 時にはシクシク、泣きたいよ♪ …やろ! シクシク泣く。 そんな慣用句も知らないとは、最近のヤングな若者の国語力の低下は嘆かわしいばかりなんっすが、んーと、 ほれ時にはシャクだし、泣きたいよ。 え? え? 今までずっと間違えて覚えて歌っていたことが判明して、ちょっとショック、ショックなんっすが、ま、それはそうと、役場の担当者には、「マグネットが悪いっすね、多分。」 と、自分の見解を伝えて、それを交換する作業の見積書も提出して、それですっかり終わった気になっていたんっすが、先日、その担当者から電話が掛かって来て、「某小学校の修理、いつやって貰えますか?」 「え…? あ…、じゃ、今度の土曜日に…。」 学校のある日は水道が止まると困るので、休みの日にやるしかありません。 土曜日に学校へ行っても、女子児童がいないからつまらないんっすが、仕方がありません。 んなことで先週、行ってきました。


 これが着工前の状況。 左側の白っぽいヘイヘイだか、ショックショックだかが1号ポンプ用で、右の緑のほうが2号機用。 1号機は新しいタイプに変えられてますよね。 恐らく、何らかの不具合が発生したので、うちではない、どこかの業者に頼んで替えて貰ったんだと思いますが、2号機のマグネットは古いままなので、それが故障の原因なんじゃね? …と、判断した次第であります。 もし、替えてみてもアカンかったら、あ、違ったね。 …で、その時点でまた原因を考えればいいし。 が、怪しいのは怪しいっす。 マグネットスイッチはよく接点が劣化して、3つある主接点のうち、1本が融けて電流が流れにくくなって、その分、残りの2本に大きな電流が流れて、サーマルが動作する。 よくある話っす。 この2号機のマグネット、見るからに古そうだし、しかも “GREEN POWER” とかいう、聞いたこともないメーカーだったりするし。 そんな “緑の力” で、まともにポンプを制御出来るとは、とても思えません。 んなことで、1号機と同じような富士電機のマグネットを買って、取り替えることにしたんっすが、問題は取付ビスの位置が合うかどうか。 左上と右下辺り、2箇所で固定する仕様なんっすが、見るからに見た目が違うので、取付穴が合わない可能性が高くて、となるとドリルで穴を開けたり、タップを切ったりしなければならなくて、クソ面倒…。 苦手なんっすよね、タップ立て。 タップとか、 こいつ に任せればいいじゃん。 そう、思われるかも知れませんが、いや、このお兄さん、何か不器用そうじゃん。 いや、そっちじゃなくて、小さなオバケのほう。 ま、このオバケも、そんなに起用そうには見えないので、結局、自分で何とかするしかなさそうなんっすが、ま、最悪、左上の1箇所だけでいっかぁ…と。 で、古いほうを外してみた結果、取付け穴はそのまま使えることが判明したんっすが、 “緑の力” 、やるじゃん! で、そうと分かれば、今日の仕事は終わったも同然なんっすが、コイルの線を繋いで、赤白青の主回路を色同士に接続して、残るは補助接点が2つ。 ま、一応、古いほうの設定構成を確認しておきますか。

 接点には “a接点” と “b接点” 、2つのタイプがあるんっすが、 “a接点” は、エエ接点で、 “b接点” はB級。 そんなことはなくて、どちらも大事。 時と場合によって使い分ける必要があるんっすが、スイッチを入れた時に接点が繋がるのが “a接点” で、何もしないのに繋がっているのが “b接点” 。 スイッチが入ると “b接点” のほうは導通がなくなるんっすが、古いマグネットの左側の接点を調べたところ、何もしない状態だと導通がないので、 “a接点” 。 じゃ、右側のほうが “b接点” かぁ。 で、試しに導通を当たってみると、ん? ない? で、手でスイッチが入った状態にしてみると、ん? 導通あり。 え? え? ・・・・・・・ 。 では、ここで間違い探しの問題です。


 この左と右のマグネット。 まったく同じ? あるいは、どこか違うところがある? ・・・・・・・ 。 あ! いちばん右側の端子が違う! “2a” やんけ! 両方 “NO” やんけ! しくったぁぁぁ。 やらかしたぁぁぁぁ。 あああぁぁぁぁぁ…。 “a接点” と “b接点” 、どちらも大切。 みんな違って、みんないい。 その精神で、何にも考えずに補助接点 “1a1b” = a接点が1個、b接点が1個。 そんな仕様で頼んでしまったんっすが、a接点×2個が正解やんけ! ちなみに “NO” というのは 「ノーマル・オープン」 。 何もしない状態で接点が開放 (オープン) なのに対して、 “NC” は 「ノーマル・クローズ」 。 “O” と “C” 、老眼には分かりにくいんじゃぁぁぁぁぁ! そんな老人のクレーマー対策の意味もあるのか、

  13(NO)- 14  21(NC)- 22 もしくは 23(NO)- 24

 と、端子の番号も変えてあったりするんっすが、気付かなかったぁぁぁぁ…。 というか、気にもしてなかったぁぁぁぁぁ…。 何の疑問もなく “1a1b” だと思い込んでたぁぁぁぁぁ…。 ちょっとショック、ショック! 問題は、この補助接点が何に使われているかなんっすが、ポンプが運転したら、運転ランプが付きます! そういう用途であれば、別になくてもいいな…と。 どうせ、誰も見てない小屋の中で、自動で勝手に運転しているポンプだし。 何なら “NC” の接点に繋いじゃってもいいっすよね。 その場合、ポンプが運転すると運転のランプが消えて、ポンプが止まると運転ランプが点灯することになるんっすが、そんなことで、役場の担当者が納得してくれるのか? …というと、その担当者が 『天才バカボン』 世代だったら、ワンチャンあるな! …と。 太陽がどちらの方角から昇るのか、分からなくなった時の心の拠り所の歌西から昇ったお日様が、東へ沈む〜♪ その反対。 そんなふうに覚えているんっすが、「運転の反対なのだ!」 で押し切れば、「これでいいのだ〜♪」 となったりしませんかね? で、試しに接点に何も繋がない状態でポンプを運転してみたところ、ん? 運転した時に運転ランプ、付くじゃん! どうやら、その回路は別のところから取ってるみたいなんっすが、じゃ、今、遊んでいるこの線は? 調べてみた結果、2台並列運転の時、それを解除する回路に使ってるっぽいんっすが、それだと “a接点” と “b接点” が逆だと、何か分からんけど、ちょっとアカンことになっちゃいそうな予感が…。 ま、要は2台並列運転さえしなければ大丈夫なんっすよね? もともと2号機の調子が悪くて、1号機だけで運転していたワケだし、何ら問題はないな! …と。 事態はまったく改善しなかったんっすが、更に悪化したワケでもないので、僕が今日、ただ働きということにすれば、誰にも迷惑は掛けないじゃん! お休みの日に立ち会って貰った役場の担当者はちょっと気の毒な気がしないでもないんっすが、でもまあ、それが仕事じゃん! 休日出勤手当、貰えばいいじゃん! 僕は申請出来ないんだけど、それはまあ、自業自得じゃん!

 んなことで、無賃労働 & モノタロウで自腹で補助接点 “2a” のマグネットスイッチ購入。 そんな二重苦を背負わされることになってしまいましたが、で、 ( 前回 までの粗筋) 。 江の島でイルミを堪能した。 で、この日の宿は こちら 。 うわ、煮魚がぁぁぁぁ、海老の磯部焼きがぁぁぁぁぁ、サザエの壺焼きがぁぁぁぁぁぁ…。 個人的には夕食が何とも残念な結果に終わってしまったんっすが、翌日はとりあえず江の島周辺の散策から。


< 江の島周辺散策 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 富士山、めっちゃ見える! で、片瀬東浜海水浴場、砂浜が広いっ! 砂がちょっと黒っぽくて、白砂青松ではなく、灰砂白松がモナカ。 そんな感じではあるんっすが、で、若人が集って走り回ったりしていて、ちょっとウザかったっす。 若人は疾走じゃなく、失踪しろって! そう、思わずにはいられませんが、若人あきら失踪事件 。 こんなのを知ってる若人は、そんなに多くはないかも知れません。 で、続いて、江ノ電に乗って、長谷駅で降りて、


< 長谷寺に馳せ参じる (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 長谷寺 を散策。 奈良にも 長谷寺 があって、そっちは牡丹で有名なんっすが、こっちは紫陽花が有名。 今の時期、特にこれといった花は咲いてなかったんっすが、今回、鎌倉でいくつか回った寺の中では、ここが一番よかったな…と。 池があって、清らかな水が流れていて、ザバザバな水も流れていたりしました。 凍結で破裂した水道管は、もっとザバザバだったりしたのではないかと推測されますが、 水道管が凍結で破裂した! 量水器ボックスの蓋が最初から開けられていて、水道管が凍結で破裂した動画を撮る気、満々でありますな。


< 長谷寺に馳せ参じる (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、「和み地蔵」 なんてのがあったり。 何か、あざといっすな。 地蔵はもっと、地蔵地蔵しているほうがいいと思います。 そんな、まだ甘口の地蔵が多いとお嘆きの貴兄には、リアルな 「千体地蔵」 がオススメ☆ で、後は、堂々としたお堂があったり、写真にはないんっすが、 弁天窟 なんてのもあったり。 お気軽に川口浩気分が味わえて、オススメ☆ 川口浩と言えば、 こんな本 があるんっすが、 「謎の原始猿人バーゴンは実在した! パラワン島奥地絶壁洞窟に黒い野人を追え!」 の回、バーゴン役は現地の原住民を雇った。 で、「ワニと戦ったらいくら?」 「滝の上から滝壺に飛び込んだらいくら?」 と、バーゴン側からオプションを提案してきた。 そんな裏話が語られておりました。 エエぇぇぇぇぇ…。 これ っすよね。 当時、中産階級の中3だった僕は、さすがにちょっと嘘っぽいな。 そんな懐疑的な視線でこの番組を見ていたんっすが、まさかあのバーゴンが、そんなに打算的だったとは…。 ショック、ショック! …でありますが、で、この長谷寺、ちょっぴり高台なエリアもあって、そこからは海を眺めることが出来て、おおっ! 海が見える寺。 これだけは、京都の寺には真似出来ない利点で、鎌倉の強みと言えそうなんっすが、とまあそんなこんなで、この続きはまた、次回☆

 んなことで、今日はファラオ・サンダースっす。 前々回から始まった テナーサックス (フリージャズ編) は、今日でおしまい。 次回からテナーサックス (わりと新しめの人 & よくわからない人編)が始まる予定なので、辛抱するのも今日限りなんっすが、辛いっすよね、フリージャズ。 中でもこのファラ・サンは後期コルトレーンのよく分からんアルバムの背後で、無意味に騒音をまき散らしているだけの輩…というイメージが強く、これまで敬遠していたので、このコーナー初登場ということになるんっすが、名前だけはカッコいいっすよね。 ファラオ・サンダースっすぜ? エジプトの王様っすぜ? 恐らく芸名だと思われるんっすが、もうちょっと謙(へりくだ)った態度を取れないものかと。 殿さまキングス を見習え! そう、言いたくなります。 ちなみに、ファラオ・サンダースがファラオを名乗っていたのは一時的で、後に 「ファロア」 に改名した。 そんな噂をどこかでチラッと目にしたことがある気がするんっすが、ホンマや! このアルバムも、名前が “PHAROAH SANDERS” になってる! 殿さまキングスが、足軽キングスに改名するのと同じくらい、大きな違いなんっすが、で、今日はそんなファラオ 改め、ファロア・サンダースの 『テンビ』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 「テンビ」 って、 「点鼻」 っすかね? 花粉症による鼻のむずむずに苦しめられる昨今なんっすが、点鼻薬に手を出した…、というか、鼻を出したことはないんっすが、アレって効くんっすかね? もし、この 『テンビ』 というアルバムの出来がよかったら、点鼻薬にチャレンジしてみるにヤブサカではなかったりするんっすが、ま、ファラオ…じゃなくて、ファロアの演奏が面白い筈がないので、ほぼ試してみる気がないと言っていいかと思うんっすけど。 で、このファロアっていうの、やっぱり全然なじめないので、今後は普通にファラオと呼びたいと思うんっすが、ジャケット写真のファラオくん、何だか足軽っぽい帽子(?)を被ってますよね。 で、何やら妖しい笛を吹いたりしてます。 東京コミックショウの 「レッド・スネイク・カモン!」 みたいな。 が、 これ を見ると、蛇使いっぽい笛ではなく、普通の笛を吹いているんっすな。 いずれにしろ、今日は先行してジャケ絵のほうを書いてしまっているので、今日の仕事は終わったも同然なんっすが、1970年と71年のインパルス盤。 コルトレーンは既にお亡くなりになられているので、ファラオがその呪縛から逃れられているかどうかが焦点なんっすが、追悼 Pharoah Sanders (ファラオ・サンダース) 。 享年81歳。まあまあ、生きながらえたほうっすよね。 コルトレーンは40歳で死んじゃいましたからね。 そういえば先日、ウェイン・ショーターがお亡くなりになられてしまいましたが、若手のイメージがあったので、89歳という年齢にちょっと驚きました。 で、話を戻しますが、ファラオの他にマイケル・ホワイトのバイオリンが入ったりしております。 アメリカに100万人くらいはいそうな名前なんっすが、 この人 っすよね。 ここ でも再度取り上げられているんっすが、お、京都ネタっすか。 海は見えなくても、やっぱり京都もいいな♪ …と。 竜安寺が取り上げられておりますが、先日、ここの池に死体が浮いてませんでしたっけ? んーと、 これこれ 。 確かにけっこう大きな池だったりするんっすが、よくあんな観光客の多い寺で、腐敗が進行するまで発見されなかったものでありますな。 沈んだままなら、浮かばれないところだったんっすが、まずは見つかって、よかったな…と。 で、同じ竜安寺関連では、こんなニュース も。 我青龍 感謝朱雀 待たせたな 白虎。 会社員の男(44)は、「創作意欲がみなぎり、書いてしまった」 と供述しているようっすが、やったことの是非はともかく、いや、こんなの 「非」 に決まっているんっすが、創作意欲がみなぎるのは正直、ちょっと凄いな…と。 今日も僕は創作意欲がまったくみなぎってなかったりするんっすが、んなことで、曲解説は適当に片付けるとして。

 まずは1曲目、ピアニストとして参加しているロニー・リストン・スミスのオリジナルで、 「アストラル・トラベリング」 英語版 Wikipedia を翻訳したところ、このアルバムを録音する間に、ロニー・リストン・スミスは電気のキーボードによって実験しはじめました : Thembiの上で、私がこれまでフェンダーロードス島電子ピアノに触れたのは、それがはじめてでした。 (中略) 私はこの機器がコーナーで座るのを見て、私は、「それは何ですか?」 をエンジニアに尋ねました。 彼は、「それはフェンダーロードス島電子ピアノです」 と言いました。 私は、何も、することがなかったので、私は、ボタンのいくつかをチェックして私が違う音をどうすることができたかを確認して、それをいじり始めました。 突然、私は歌を書き始めて、誰もが出かけて、「それは何ですか?」 と言いました。 そして、私は、「私は知らず、私はまさにぶらぶらしています」 と言いました。 Pharoahは、「人、私達はそれを記録しなければなりません」 と言いました。 「それを呼ぼうとしているWhatcha?」 私は幽体離脱を勉強していて、私達がスペースを通って浮かんでいたので私が、それを 「星旅行」 と呼ぼうと言ったように聞こえました。 そんなことが書かれていたんっすが、要約すると、幽体離脱を勉強していたロニー・リストン・スミスがフェンダーロードス島電子ピアノに初めて触れて、それで何気に作った曲がこの 「星旅行」 である…と。 僕は副業が電気屋であるが故に、電気系の楽器はそんなに好きではなかったりするんっすが、感電すると痛いし。 100Vだと、ビリッとくるだけなんっすが、200Vだと、ガツンと衝撃が来て、痛いっすよね。 マグネットスイッチも補助接点に種類があったりして、ややこしいし、なるべくなら関わり合いになりたくないところなんっすが、この曲の冒頭、フェンダーロードス島電子ピアノにパーカッションが絡むサウンドは、まさにファンタスティック。 で、続いてファラオのソプラノサックスが登場。 クールで、知的で、リリカルで、都会派アーバンで、え? 何か、ぜんぜんイメージと違うんっすけど? 心を入れ替えたんか? 総本家貝新 のしぐれ煮を食って、改心したんか? 続くリストン・スミスのエレピ・ソロもメロウそのもので、今井メロもメロメロ。 いや、いいっすな、こりゃ。 ロニー・リストン・スミスのエレクトリック・ピアノも冴えわたる、至高のアンビエント・メロウ・グルーヴ。 どこかにそんな宣伝文句が書かれていたんっすが、まさにそんな感じ。 で、終盤はファラオが軽めのソプラノ・ソロで締めて、でもって、おしまい。 今まで僕が持っていたファラオ・サンダース感を根本から覆す、ある意味、ちょっと衝撃的なオープニングでありました。

 で、次。 ファラオのオリジナルで、レッドブラック・アンド・グリーン。 会社員の男(44)に習って、色分けしてみたんっすが、ああ、テナーサックスで無意味に喚き散らすだけの、いつものファラオが帰って来たぁぁぁぁ…。 ああああぁぁぁぁぁ…。 つかの間の安らぎであったな…と。 基本、フリーで苦悩の世界なんっすが、途中からちょっとマシになって、テナーと、バイオリンと、謎楽器達との絡みで、この上なくスピリチュアルな世界が展開されることになるんっすが、後期コルトレーンの呪縛から、未だに逃れられずにいる、苦悶するファラオの姿、あ、今日は5時から公文だから、遊べないやぁ。 そういうアレを垣間見ることが出来て、興味深いな…と。 不快でもあるんっすけどね。 でもまあ、まだ1勝1敗だし! ということで、次。 アルバム・タイトル曲の 「テンビ」 。 ファラオのオリジナルなんっすが、セシル・マクビーのベースにパーカッションが絡む導入部が、最高にクール。 で、続いて登場するテーマ・メロディがめっちゃキャッチーなので、ちょっとビビるんっすが、ちょっとポップと言ってもいいくらい。 ファラオが吹いているのはソプラノ・サックスだと思われるんっすが、テナーさえ吹かせなければ、意外と話が通じるタイプだったりするとか? そこからソロへと流れていくんっすが、気負いや衒いがなく、これがファラオの “本音” の露呈なのか…と。 続いてロニー・リストン・スミスのソロがフィーチャーされるんっすが、今度は生ピアノで、きっちりオーソドックスなプレイを披露していて、なかなかの才人であるな…と。 バイオリンの人も、邪魔にならない程度に絡んで来て、でもって、おしまい。 ここまで2勝1敗。 よし、このままイケるかも?

 で、次。 「ラブ」 。 シンプルに 「愛」 を語るセシル・マクビーのオリジナルなんっすが、作曲者に敬意を表して、無伴奏のベース・ソロが延々と繰り広げられるという、なかなか攻めた造りになっております。 アルコじゃなくて、ピチカートなので、まだ何とか、かろうじて許容の範囲内なんっすが、…と思ったら、途中からアルコのソロに転じました。 うわ…。 何もわざわざ、このタイミングで2勝2敗の五分になるような選択をしなくても…。 敗退行為やん…。 そんな気がしないでもありません。 で、次。 ファラオとリストン・スミスの共作で 「モーニング・プレイヤー」 。 遊び、競技の “Play” じゃなくて、祈りのほうの “Pray” っすな。 PLAYとPRAYの違いを聞き分けられますか? いや、無理…。 もうちょっと、日本の熟女っぽい感じの講師のほうがいいな。 そういう趣向の人には、 こちら 。 で、演奏のほうはアレっす。 いきなり、琴で始まります。 いいっすよね、琴。 古都っぽくて。 パーカッションとの絡み具合も適切なんっすが、で、続いてリストン・スミスの生ピアノと、ファラオのアルト・フルートっぽい楽器が登場。 テナーサックス編なのに、ぜんぜんテナー、出てこないじゃん! そう、思われるかも知れませんが、テナーさえ吹かせなければ、意外と話が通じるタイプであることが判明したので、むしろそこは歓迎しないと。 で、アルト・フルートが引っ込み、今度はシロフォンっぽい楽器と生ピとの絡みになるんっすが、ヴィブラフォンと違って、木琴の乾いた音色も、これはこれで、アリやな…と。 全般的にはリストン・スミスのちょっぴりマッコイ・タイナーっぽい弾きっぷりが注目かと思うんっすが、で、お! ここでまた、新たな管楽器が登場。 パーソネルの欄は、面倒なので途中から(etc…)にしちゃったんっすが、(cow horn) という記載が見られるので、あるいはソレかと。 牛笛? 何か違うような気もするんっすが、わりと低めの音域なんっすよね。 で、ファラオの吹きっぷりは、かなりフリーキーで、ちょっぴり危険水域に片足を突っ込みかけているんっすが、何とか踏みとどまって、で、その後、パーカッションの供宴 & 雄叫び。 そんなアフリカンなパートを経て、で、また新しい楽器が登場します。 fifes ってヤツっすかね? …ていうか、いつの間にか6曲目が始まっていたんっすな。 後半の3曲は切れ目のない、組曲のような感じになっているんっすが、いつの間にやら 「バイロフォン・ダンス」 。 ファラオとリストン・スミスの持ち楽器に(balaphone) という記載があり、それと 「Bailophone Dance」 とは微妙に違うっぽいんっすが、 balaphone 。 これがさっき聞こえていた木琴っぽいヤツの正体だったんっすな。 下部の瓢箪がなんともアフリカンなんっすが、そんな楽器たちが躍動して、ヤク ( ← 偶蹄目ウシ科ウシ属に分類される偶蹄類) も躍動して、でもって、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 ロニー・リストン・スミスのエレクトリック・ピアノも冴えわたる、至高のアンビエント・メロウ・グルーヴ。 その謳い文句に偽りなし。 ファラオ・サンダースの意外にピュアな “本音” を聞くことも出来て、ちょっぴり見直すことが出来たし、リストン・スミスは生ピアノでも実力を発揮しているし、ま、2つほどハズレもあったんっすが、トータル4勝2敗で、堂々の勝ち越し。 こりゃ、「点鼻薬」にチャレンジしなけばならないな。 そんな気にさせてくれる「テンビ」、イケるやん♪


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